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【体験談】未経験がCLF,SAAをすっ飛ばしてSAPを取得する方法

2024/10/23に公開

はじめに

今回は、私がAWSのProfessional資格の一つであるAWS SAPを取得した際に感じた、
これをやっとけばもっと効率よくなった、これはやってよかったと感じたことをTipsとして残しておきます。

取得時の筆者のプロフィール

所持資格:基本情報技術者、応用情報技術者(AWSの資格は無し)
大学では電気電子を専攻していたため、ITとは無関係の重電の設計業務をしていた新卒1年目でした。
社内異動の制度を使ってAWSを扱う部署に行きたいという目標のため、一番汎用性が高く、市場での評価も高いことからSAPを取得することに決めました。

また、AWS CLFやSAAを取得してから段階を踏んで取るべきということは理解していましたが、受験料が高いこと、SAPに合格すればCLFやSAAの効力は薄れると感じ、スタートからSAPを目指していました。

ただ、勘違いしないでいただきたいのは、一度SAPに落ちていることもあり、元々の自頭が良いわけではないということです。
なので、私はこの記事で 「凡人がCLF、SAAをすっ飛ばしてSAPに合格するには?」 ということに焦点を当てて主観多めでお伝えしていければと思います。

SAPとは

公式:https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/

試験時間:3時間
受験費用:44,000円(2024/10/23現在)
試験形式: 75問の選択問題(単一選択および複数選択)
合格ライン: 1000点満点中750点以上

試験時間

試験時間は気にしないくらいになるのが理想です。
過去問を回してたら模擬試験や本番でも30分くらい見直せる時間を取れるようになっていると思います。
むしろそのレベルまでになっていないと受験は延期すべきです。
実際、確実にわかる問題が少ない上に、わからない問題で立ち止まって熟考してしまい、試験終盤に焦ってしまったことが私の1回目受験時に不合格になってしまった最大の原因だと考えています。

試験直前で受験延期したいのであれば、受験日3日前までに日程変更の手続きをして、万全な状態で挑戦した方が費用面や、試験履歴欄のカッコよさ的にも良いと思います。

受験費用

受験費用は2024年4月1日から改定され、AWS SAPの受験費用は44,000円です。

また、こちらのサイトにバウチャーやクーポンについて記載有りますので、是非ご活用ください。
筆者も一度SAPに落ちた際に、期間限定の再受験無料キャンペーンのコードを利用して再受験しました。
試験合格後の半額バウチャーは積極的に使うべきなので、SAP以外も取得する予定がある方は忘れずに!

試験形式

試験形式は75問の選択問題(単一選択および複数選択)となります。
問題文は200~600字程度で、実際の詳細な業務シナリオが記述されています。回答選択肢も1つあたり最大で5行に及ぶことがあります。

合格ライン

合格ラインですが、1000点満点中750点以上となります。
ですが、実は試験の難易度に応じてスコアが均等化されるため、単純に75%取れれば良いという訳ではありません。他の合格者の体験談でも「落ちると思ってたけど合格した」や、逆に「受かったと思ってたけど不合格だった」といった声が多数見られます。試験結果(受験後、数時間で通知されるはず)が見られるまで油断しないようにしましょう。

勉強方法

ここからは、実際に2回分SAPを受験して、どのように対策すべきかを考えましたので共有します。

まず、勉強期間としては3か月を目安としてください。
AWSを業務で触ったことがある、もしくはある程度勉強したことがある人は、ご自身の判断でもう少し短く見積もってもいいと思います。
あくまでAWS初心者に必要な時間となりますので、ネット上の「○○週間でSAP合格した方法」などを鵜吞みにして、自信を失くさないようにしましょう。

基本的には下記の対策を進めていくことになります。

・AWS SAAの参考書(基礎知識の理解)
・AWS SAPの参考書(辞書利用)
・AWS 公式模擬問題(雰囲気をつかむ)
・CloudTech 又は CloudLicense(問題集周回)
・Amazon Black Belt(解像度を高める)

1か月目

対策

・AWS SAAの参考書(基礎知識の理解)
・Amazon Black Belt(解像度を高める)

「EC2?Lambda?」という状態であれば、必ずAWS SAAの参考書から入るようにしましょう。
AWS SAPの参考書では、基礎的な説明は省かれていることが多いため、AWS SAAの参考書から学び始める方が遠回りのように見えて、実はAWSの基礎を理解するために非常に重要なステップとなります。
また、SAP試験は、SAA試験でカバーされる基礎的な知識に加えて、より高度で複雑なシナリオや設計パターンに関する知識が求められるため、まずはSAAの試験範囲を勉強して、ある程度土台となる知識を蓄えた後に、SAPのより細かな知識を上書きする形が理想です。
(ならSAAから受験したほうが良いんじゃないの?という意見は、この記事では受け付けません。笑)
具体的には、1~2周を目安に読み、章末問題も解きましょう。
章末問題は解説を見たら理解できる程度まででOKです。

筆者も使用したおすすめの参考書↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CD7JMN2K?tag=nokonokonoko0-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1

Amazon Black Beltは、AWS公式が提供しているオンラインセミナーシリーズです。
すべてのセミナーが無料で提供されており、YouTubeやSlideShareで過去のセミナーも視聴可能です。
ただし、Amazon Black Belt以外にも言えることですが、AWSは頻繁に新しいサービスや機能を追加するため、資料が古くなっている場合があり、注意が必要です。

こちらのサイトによくまとまっています↓
https://dev.classmethod.jp/articles/blackbelt-list/

2か月目

対策

・AWS 公式模擬問題(雰囲気をつかむ)
・AWS SAPの参考書(辞書利用)
・CloudTech 又は CloudLicense(問題周回)
・Amazon Black Belt(解像度を高める)

2か月目からはいよいよAWS SAPの内容に入ります。

まず初日はAWS公式の模擬問題集を解いて、相手を知るところから始めましょう。

AWS公式の模擬問題集↓
https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-sa-pro/AWS-Certified-Solutions-Architect-Professional_Sample-Questions.pdf

10問なので、雰囲気を知るにはちょうど良い問題量となっています。
筆者はこの時にSAAとの難易度の差に絶望しましたが、今振り返ると「どんな勉強をすればいいのか」の指標ができるという意味で非常に重要なプロセスだったと感じているので、是非やってみてください。

次に、AWS SAPの参考書を1周だけ流し読みしましょう。
理由としては、AWSの資格の必勝法はとにかく問題を解きまくることに時間を使うことだからです。
知識が無い状態で、後述するWeb問題集に挑んだとしても解説を見た時に、頭の上に??が浮かぶことは避けたい(筆者は浮かんだ)ので、1度で良いので参考書に目を通すことが大切です。
また、章末問題は解くに越したことはないですが、正直どちらでも良いと思います。

筆者も使用したおすすめの参考書↓
https://www.sbcr.jp/product/4815617929/

1周読み終わったら、肝心の問題集を解くフェーズに入ります。
AWS資格のWeb問題集サイトとしては、CloudTechとCloudLicenseの2つの名前が挙がることが多いです。

・CloudTech
https://kws-cloud-tech.com/
・CloudLicense
https://cloud-license.com/

どちらを選んでもSAP対策としては、良質で十分量の問題集になっています。

両サイトの比較の参考↓
https://kyoukara-infra.com/cloudlicense-vs-cloudtech/

目標としてはあるだけの問題を2周と、2周目で間違えた問題をスプレッドシート等に書き起こし、もう一度解きなおして不正解の問題を失くすことです。
この時に間違えた問題だけでなく、偶然合ってたけど不安な問題もメモしておくと試験勉強最終日に見返すことができるのでおすすめです。

3か月目

対策

・AWS SAPの参考書(辞書利用)
・CloudTech 又は CloudLicense(問題周回)
・Amazon Black Belt(解像度を高める)

基本的にはCloudTech 又は CloudLicense(問題周回)を不正解の問題を失くすまで解きまくることになります。SAP参考書やBlack Beltはわからない時の参考程度の位置付けです。
類似した問題も多いため、問題文のキーワードから瞬時に答えを推測できるようになってくると周回のスピードが少しずつ上がってきます。

試験前日

試験前日は、スプレッドシートに記載した自分の不得意・不安分野の問題に触れるようにしましょう。
完全理解はできなくても、全く同じ問題が出た時に答えがすぐに選択できるので、時間削減にもつながります。
また、可能であれば規則正しい睡眠と食事は当日のコンディションに響くので1週間前くらいから調整をしておきたいです。

試験当日

試験当日は。試験開始までなるべく体力温存に注力します。
体力100%の状態で試験に臨むことができれば、あとは培ってきた自分の実力を発揮するだけです。
わからない問題は時間をかけすぎず、フラグを付けるなどして後から対応するようにします。
時間いっぱいまで見直して、最後まで全力で取り組みましょう!

最後に

最後までご覧いただきありがとうございます。
今後はSAP以外の資格についても皆さんに役立つような記事を投稿していこうと思っているので、もし良かったらそちらも覗いていってください。
この記事が誰かのSAP合格を後押しできたら嬉しいです。ご報告お待ちしています。

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