RemitAidテックブログ開設のお知らせ! - Claude Code導入体験記
こんにちは!ソフトウェアエンジニアの inari111 です。
RemitAid でテックブログを開設することになりました。1 本目の記事を担当します。
RemitAid とは
RemitAid は「テクノロジーで国際決済の”新たな道”を創る」をミッションに、コストの高さや着金タイミング不透明さなど、国際送金に関わる課題を解決する「海外ラクヤス振込」と、海外の展示会・見本市で活用できるクレジットカード決済サービス「デジタル決済」を提供しているスタートアップです。
技術スタック
技術スタックはざっくりと以下のようになっています。
- バックエンド
- Go
- モジュラモノリス
- MySQL
- Go
- フロンエンド
- React / TypeScript
- インフラ
- AWS
現在エンジニアは 4 人いて、全員がバックエンド、フロントエンド、インフラを担当しています。
AI ツールの活用
現在、RemitAid のエンジニアは Claude Code ($200) と Cursor を用いて開発をしています。
特に Claude Code は開発効率を上げることに大きく寄与しており、私たちのような少人数のスタートアップでは欠かせないものになっています。
Claude Code
Claude Code の活用方法や導入してどうだったか少し触れたいと思います。
定額制による積極的な活用
Claude Code ($200) はレートを気にすることなく、タスクを依頼することができます。
Git worktree を用いて並列で動かしているメンバーもいて、私は一日で 200 USD 近く使う日もあります。
CLAUDE.md によるプロジェクト固有の知識管理
プロジェクトごとの固有のルールや開発規約を Claude Code に理解してもらうため、CLAUDE.md
を整備しています。
初期セットアップ時は /init
コマンドを使用して基本的な構造を生成し、その後プロジェクトに合わせて手直ししました。
CLAUDE.md は Claude Code 自身にメンテしてもらうようにしています。CLAUDE.md に以下のように書いておくことで、 CLAUDE_ja.md も同時にメンテしていくことができます。
**YOU MUST**: When updating CLAUDE.md, also update the Japanese translation in CLAUDE_ja.md
CLAUDE_ja.md は人間が見るためのもので、英語が得意ではないメンバー(私)のために用意しています。
設定ファイルのテンプレート化
.claude/settings.local.json
を用意しています。
初回だけ cp .claude/settings.local.json.example .claude/settings.local.json
を実行してもらい、その後は各自で settings.local.json をメンテしてもらうイメージです。
Plan Mode の活用
複雑なタスクに取り組む際は、Shift + Tab を 2 回押して Plan Mode を起動します。
これにより、Claude Code が実装前に計画を立案し、段階的にタスクを実行してくれます。特に大きめのリファクタリングや新機能の実装時において、計画ありと計画なしではけっこう差が出るように感じます。
コストの把握
定額なのでどのくらい使ったか細かく把握しておく必要はないのですが、従量課金よりもどのくらいお得に使えているか把握したくて ccusage を使っています。
コミットメッセージの自動生成
https://spiess.dev/blog/how-i-use-claude-code に書かれているように、 Claude SDK を使ってコミットメッセージを生成しています。
例
git commit -m "$(claude -p "Generate a git commit message for the staged changes. Use imperative mood (e.g., 'Add', 'Fix', 'Update'). Return only the message, no explanations.")"
Claude Code 自身にコミットさせることもありますが、人間がチェックした後にコミットする場合はよく使っています。
Claude Code 導入後の変化
Claude Code を導入してから、開発の進め方が劇的に変わりました。これまで後回しになりがちだった「重要だけど緊急度の低いタスク」も、並行して効率よく進められるようになりました。
時間のかかるタスクの処理速度も大幅に改善され、定額制のおかげでトークン数を気にせず、大規模なタスクも躊躇なく依頼できるようになりました。
しかし、作業が並行して進むようになった結果、コードレビューなど人間の判断が必要な部分が新たなボトルネックとして浮き彫りになってきました。これは開発効率が向上したがゆえの「嬉しい悲鳴」とも言えますが、今後はレビュープロセスの効率化も視野に入れていく必要がありそうです。
おわりに
本記事では、弊社の Claude Code の活用と導入後の変化について書きました。既に手放せないツールとなっていて、費用対効果が高いと感じています。
Claude Code GitHub Actions はまだ使っていないのですが、今後は非同期でのタスク依頼やコードレビューをするような仕組みについても考えていこうと思っています。
今後も生成 AI を用いた開発で効率よくユーザーに価値を届けていきたいです。
RemitAid では一緒に働く仲間を募集しています。
1 人目カスタマーサクセスの募集を開始しました。
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