Difyを使ってチャットアプリを作成してみた
はじめに
こんにちは!Rehabでデータアナリストをしている松村です。
生成AI技術の技術が急速に発展しています。生成AIはさまざまな分野で応用が広がっています。
私たちのチームでも生成AIのプロダクトへの応用や、自社の業務効率化に活用できないかと検討しています。
今回は、手始めにDifyを使って簡単にチャットアプリを作成してみることにしました。
ターゲット
DifyやLLMアプリケーション作成に興味がある方。
要約
この記事では、Difyを用いてノーコードでLLMアプリを作成します。アプリ作成の詳細な手順は載せていないので、興味がある方はQuickstartを見てみてください。
Difyとは?
DifyとはノーコードでAIアプリケーションを構築できるオープンソースのLLMアプリケーション開発プラットフォームです。
difyの主な特徴
OpenAIのGPT-4、AntheropicのClaude3、などさまざまなLLMモデルを利用することができます。また、RAG(Retrieval-Augmented Generation)エンジンを搭載しているので、簡単にドキュメントの取り込み、関連する情報を検索・取得することができます。
使用方法
Dify Cloudを利用すればセットアップ不要ですくに試すことができます。
今回はDify Cloudを利用せずにDify Community Editionをセルフ・ホスティングして試してみたいと思います。
開発環境のセットアップ
Docker Composeを使って簡単にセルフ・ホスティングができるため、非常に簡単にセットアップできます。
- リポジトリのクローン作成
まず、Dify Community Editionのリポジトリをクローンします。
git clone git@github.com:langgenius/dify.git
cd dify
- Docker コンテナのビルドと起動
Docker Compose を使用して、必要なコンテナをビルドし、起動します。
cd docker
cp .env.example .env
docker compose up -d
介護報酬改定回答アプリケーションを作成してみた
介護報酬改定について回答してくれるアプリケーションを作成してみました。今回は、モデルにはGPT-4を使用し、ナレッジベースには厚生労働省から出ている令和6年度介護報酬改定における改定事項についてのPDF資料を登録しています。
GUI上の操作だけで簡単にチャットアプリケーションを作成することができました。詳細な作成方法はQuickstartに記載されていますので、興味のある方はこちらを参照ください。
以下はアプリケーション作成画面です。左のペインで設定して、右のペインでデバッグできます。
作成したアプリケーションを実行してみます。
通所介護における単位数を聞くと、正しい値を回答してくれています。
まとめ
Difyを利用することでLLMを使ったアプリケーションを簡単に作成することができました。実用レベルにするためにはプロンプトの工夫、ナレッジベースの整備、RAGの品質を上げていく必要があります。
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