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[VSCode]MermaidでER図を作ってみた

2023/06/21に公開

はじめに

Mermaidを使ってER図を書いていきます。

Mermaidとは

Mermaidは、テキストベースの記法を使用してグラフや図を作成するためのオープンソースのライブラリです。Mermaidを使用すると、シーケンス図、フローチャート、ガントチャート、Entity Relationship Diagram(ERD)など、さまざまな種類の図を簡単に作成できます。

MermaidはJavaScriptで実装されており、WebブラウザやNode.js上で動作します。また、Mermaidのプラグインやエディタ拡張も利用できます。
https://github.com/mermaid-js/mermaid
https://mermaid.js.org/#/

Mermaidの導入

Mermaidの基本的な使い方は公式サイトから参考にしてみてください。
方法①:スクリプトタグを追加する

<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/mermaid/dist/mermaid.min.js"></script>

# 初期化
<script>
mermaid.initialize({ startOnLoad: true });
</script>

方法②:パッケージとしてインストールする

npm install mermaid

# インポート
const mermaid = require('mermaid');

const diagramCode = `
graph LR
    A-->B
    B-->C
    C-->D
    D-->A
`;

const svg = mermaid.render('diagramId', diagramCode);
console.log(svg);

https://mermaid.js.org/config/Tutorials.html

ライブエディター

Mermaidには公式のライブエディターがあります。
入力したMermaidコードは、右側のプレビューエリアでリアルタイムに描画されます。図が表示されます。
エディターの上部には、描画結果をSVG形式やPNG形式でエクスポートするためのオプションがあります。必要に応じて、図をダウンロードすることもできます。
ドキュメントを参考しながら試してみてください
https://mermaid.live/edit#pako:eNpVjstqw0AMRX9FaNVC_ANeFBq7zSbQQrPzZCFsOTMk80CWCcH2v3ccb1qtxD3nCk3Yxo6xxP4W760lUTjVJkCe96ay4gb1NJyhKN7mAyv4GPgxw_7lEGGwMSUXLq-bv18lqKbjqjGodeG6bKh69r8Cz1A3R0oa0_kvOd3jDB-N-7b5_H9ihXPrs-mp7KloSaAieSq4Q8_iyXX5_WlNDKplzwbLvHYkV4MmLNmjUePPI7RYqoy8wzF1pFw7ugj5LVx-AfLqVWg

VSCode

今回ではVSCode上に使いたいためMarkdown Preview Mermaid Supportの拡張機能をインストールし、VSCodeのマークダウンプレビュー機能をを使ってER図を作成していきます。
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=bierner.markdown-mermaid

新しいファイルを作成し、拡張子を.mmdのファイルとして保存します。
拡張機能のMermaidの記述方法を参考しファイルにサンプルコードを入力していきます。
エディターの右上にあるプレビューモードをクリックし、右にMermaidコードが描画された図が表示されます。

準備ができましたので、ER図を書いていきます。
基本の書き方は以下となります。

テーブル

この例では、CustomerOrder,Itemの間の関連を描画しています。

---
title: Order example
---
erDiagram
    CUSTOMER ||--o{ ORDER : places
    CUSTOMER {
        string name
        string custNumber
        string sector
    }
    ORDER ||--|{ LINE-ITEM : contains
    ORDER {
        int orderNumber
        string deliveryAddress
    }
    LINE-ITEM {
        string productCode
        int quantity
        float pricePerUnit
    }

生成されたER図

アソシエーション

CustomerOrderの関係性はなしもしくは一対多なので、
一人の客が複数のオーダーを持つことができます。
一つのオーダーは一人の客に紐づいています。

||--o{

||:ひとりの顧客
--:関係性があることを示す
o{:ゼロか対多

OrderItemの関係性は一対多です。
一つのオーダーに複数の商品があります。
一つの商品は一つのオーダーに関連付けされます。

||--|{

||:一つのオーダー
--:関係性があることを示す
|{:一か多
意味
|o o| ゼロか一対一
|| || 一か一対一
}o o{ ゼロか一対多
}| |{ 一対多か多対多

こちらはER図のドキュメントになります。
https://mermaid.js.org/syntax/entityRelationshipDiagram.html

CRUDアプリのER図

CRUD機能を持つアプリのテーブル設計を考えていきます。

機能概要

  • ユーザー登録
    • ユーザー名
    • メールアドレス
    • プロフィール画像
    • 自己紹介
    • パスワード
    • 投稿
  • 投稿できる
    • 投稿に画像を一枚添付することができる
  • コメント
    • 一つの投稿に対してコメントを複数投稿できる
  • いいね機能
    • 一つの投稿対していいねを一回押すことができる

ユーザー登録(User)

ユーザー登録のコードを入力していきます

erDiagram
USER ||--o{ POST : has
USER {
    index  id PK
    string name
    string email
    string avatar
    string description
    string password_digest
    datetime created_at
    datetime updated_at
}

投稿(Post)

投稿者の情報をどのように管理すれば良いでしょうか。
関連するテーブルの該当レコードのidを外部キーとして持つです。
ユーザーに関する情報はusersテーブルだけで管理することができ、ユーザー情報を更新する際も該当のレコードを一つ修正するだけで済みます。
ユーザーと投稿の関係はなしもしくは一対多なので、投稿側にユーザーのidを保存します。

POST {
    index id PK
    index user_id FK
    string title
    string body
    string image
    datetime created_at
    datetime updated_at
}

コメント(Comment)

一つの投稿に対してゼロ、一、もしくは複数のコメントを持つとこができますので、投稿とコメントの関係性はゼロもしくは一対多です。
ユーザとコメントの関係性は全く同じです。
user_idを外部キーとしてコメントとコメントを投稿したユーザを紐つけることができます。
コメントと投稿も同じくpost_idを外部キーとしてコメントと投稿を紐つけることができます。

USER ||--o{ COMMENT : has
POST ||--o{ COMMENT : has
COMMENT {
    index id PK
    index user_id FK
    index post_id FK
    string body
    datetime created_at
    datetime updated_at
}

いいね機能(Like)

いいねテーブルにどのユーザがどの投稿に対して「いいね!」を押したのかを記録していきます。
一人のユーザーは複数の投稿にいいねを押すことができます。
また一つの投稿に対して、複数のユーザーからいいねを押されることがあります。
このようにいいねテーブルがユーザと投稿のどちらのテーブルからも一対多の情報を持つ場合は多対多の関係になります。
多対多の関係を表現するには、中間テーブルを使います。
中間テーブルではそれぞれのテーブルへの外部キーを持たせます。今回の例で言うとuser_idpost_idになります。

ユーザー(idが1)が3つの投稿(idがそれぞれ1,2,3)にいいねを押した場合

user_id post_id
1 1
1 2
1 3

投稿(idが3)に対し3人のユーザー(idがそれぞれ4,5,6)がいいねを押した場合

user_id post_id
4 3
5 3
6 3
USER ||--o{ LIKE : has
POST ||--o{ LIKE : has
LIKE {
    index id PK
    index user_id FK
    index post_id FK
    datetime created_at
    datetime updated_at
}

最終的なテーブル設計は上のようになったかと思います。

終わりに

初めてMermaidを使ってみました。
Mermaidの記法は直感的で読みやすく、プレーンテキストで記述することができ、素早く結果を確認できるところは便利です。
これからも使い続けたいと思います。

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