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PM修行半年目の振り返り

2023/09/19に公開

はじめに

PMを志してからの半年を振り返り、未来の自分への備忘の意も込めここにまとめました。

前提

当記事で扱うPMとは以下の定義とされているPjMのことです。

プロジェクトマネージャー(PJM)は、開発プロジェクト計画を立案して、プロジェクト全体の品質(Qualit)、スケジュール工数・予算(Cost)、納期(Deliverly)の責任者です。
要件定義、概要設計、基本設計、詳細設計、製造、単体テスト、結合テスト、システムテストといった開発工程があり、進捗管理、品質管理、リスク管理、不具合管理等を行い、ユーザ対応を行います。
設計、製造プログラミング、テストを行うのではなく、全体を取りまとめる人がプロジェクトマネージャーです。

PMを志した背景

4年エンジニアとしての日々を歩むも、半年程前からPMを志すようになりました。
きっかけはエンジニアリングを行う中でのはがゆい出来事なのですが、「やらざるを得なくてなるひと」「やりたいとおもってなるひと」でいうと後者のポジティブな理由です。

初のPM着任

PMに挙手をしてから初の案件です。先輩PMの方の補佐役としての配属となりました。
開発チームは3名、関係者合わせても10名いかないくらいの小中規模、すでに運用されているサービスの追加機能開発でした。
2人PM体制ではあったものの責務を完全に分離するのではなく難しいところを補ってもらうような形で進めました。お互いエンジニア出身ということもあり開発以外の設計や技術面などもできるところは担うこととなりました。

業務内容

  • 要件定義
  • 仕様決め
  • 設計
  • スケジュール管理
  • 進捗管理
  • 予算管理
  • 開発技術相談
  • テスト

PMをやってみて感じた課題

推し進まないプロジェクト

次は何をするべきかを発信し指し示していかないと何も状況は変わらないどころか全く推し進まないプロジェクトなってしまうのだなと身をもって実感しました。考えが甘い部分や想定に及ばないことが多すぎました。
限りある時間と予算の中スケジュールを守らなくてはなりません。未来を見据え、逆算して今何をするべきかを常に意識することはとても大事なことであり、何より考えるだけではなく行動を起こす必要があります。

最初からすべて完璧に先手を打つことは難しいかもしれませんが、ほんの些細なことでも気づいたことや感じていることを共有する、想定できていないことはないだろうかと相談をするなど、できることから1つずつ行動を起こしていくことが重要に思いました。

日本語難しすぎ問題

人類として楽しくおしゃべりする以外の術を意識してこなかったため会話においての、話す力が圧倒的に足りていないと感じました。質問、相談、提案、合意など何をとっても言語でのコミュニケーションが付きものにも関わらず咄嗟に言葉に詰まってしまうのです。言葉に詰まると焦りが先行して脳内真っ白。

慣れの部分もあるとは思うのですが、「うまくやろう」より「しっかり伝えよう」を積み重ねる必要があると感じます。PMスキル以前の問題ではあるのですが私にはまだまだ大きな課題です。

全貌見えなさすぎて体系的に学びたい病

PMという立場で仕事をする中で再現性がないなと感じる局面があり不安になりました。今回はこのように凌いだが、次のケースで通用するかは分からないという計り知れない不安です。実践よりももっと体系的に学ぶべき??実践する前に知識身につけるべき???と闇堕ち。

失敗を恐れる気持ちからこそ負のループに陥ってしまうのではないかと考察します。
これから局面するであろう全てをカバーできる知識などおそらく何を学んでも載ってるはずがありません。
体系的に学ぶことで知識を増やし、選択肢を増やすということはプロジェクトを成功に近づける方法ですが、今の自分を責め立て今の状況を投げ出す結論を出すのは成功とは反対の方向です。

自分の弱さを責めるのではなく認めることが必要だなと感じました。
今の状況と真剣に向き合い持っている手札の中で最大を作り出すこと、それでも足りないときは素直に助けを求めることが大事だなと痛感しています。

半年経って成長したこと

会議では次のアクションを意識

話し合う場で次何をするのかを意識することが増えました。なんとなく話して終わってしまうと参加者の認識が結果ずれてしまっていたり、結局何も進まなかったりと時間を無駄にしてしまうこともありました。次のアクションを明確にすることで、認識齟齬を防ぎ次の行動もとりやすくなるので価値のある時間となります。

決めたことの経緯や意図を伝える

考えて決めた事柄に覆すべきと意見された場合、すぐ従うのではなく経緯や意図を伝えるよう意識するようになりました。「全然そっちのがいいじゃん!!」と思うことがかなり多く、しっかり考えて決めたことには理由があり反射的に変えてしまうと思わぬアクシデントにつながってしまうことがあります。

今後の展望

今は補佐としてプロジェクトに携わっていましたが、メインでPMを担えるようになりたいです。
そのためにはプロジェクトを推し進める力、円滑なコミュニケーション能力をつける必要があります。
目の前のことにとらわれすぎず全体を大きく俯瞰する視点も養っていきたいです。

さいごに

エンジニアをやっているときは頑なにPMにだけはなるものかと過ごしていたにも関わらず、気づいたらPMを志しているという今の状況は我ながら滑稽です。(人の心は移りゆくものなのでしょう・・)
ありがたいことに挑戦できる環境、相談できる人たち、最高のチームメンバーに恵まれており感謝しかありません。
まだまだ未熟ではありますが焦らず一歩ずつ前進していきたいと思います!!

株式会社Re:Build

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