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React Tokyo トレンドレポート #11:React Conf 2025 ハイライト

に公開

こんにちは!React Tokyo サポートメンバーのizawaです。

React TokyoのDiscordには情報・質問部屋というフォーラム形式のチャンネルがあります。これは各々が気になったトピックを立て、関連コンテンツ(記事・issue・Pull Request・動画・SNS投稿、なんでも)を共有するナレッジ蓄積型のチャンネルです。旬なものからマニアックなものまで、様々な情報が日々蓄積されております。コミュニティの皆様いつもありがとうございます。

そこで!特に盛り上がったチャンネルに共有されたコンテンツをピックアップして皆様にお届けしようじゃないか、という試みがこのReact Tokyo トレンドレポートです🎉

今回は、2025年10月7〜8日にネバダ州で2日間にわたって開催された『React Conf 2025』を題材に、Reactの新機能について紹介されたday1の様子とReact Tokyoのスレッド内で触れられたものを交えて紹介します!

React Conf 2025について

React ConfはMeta社とcallstack社が主催する、
ReactとReact Nativeに関する年次のカンファレンスです。

React Conf 2025では、Reactのコミュニティの大きさに感謝し、React Foundationの設立やReact19.2の新機能、Reactが描くビジョンについて紹介されました。

公式配信(Day1 / Day2)はYoutubeでアーカイブ視聴が可能で、以下のURLから視聴できます。

📝 Recapの記事はこちら(React Conf 2025 Recap)

Day1:Keynoteの内容を簡単にご紹介

🌏 Reactエコシステムの紹介

Keynoteの序盤でReactエコシステムの紹介がありました。
その中で、
React TokyoのInitiatorsで『Jotai、Zustand、Valtio』といった状態管理ライブラリの作者である@dai_shiさんによって開発されている『Waku』の紹介もありました。

✨ React19.2の新機能

続いて、Mofei氏が登場し、React19.2の新機能について紹介しました。

<Activity />

UI の一部を非表示にしたり表示したりできます。
https://ja.react.dev/reference/react/Activity

useEffectEvent

非リアクティブなロジックをEffectから分離するのに役立つフックです。
https://ja.react.dev/reference/react/useEffectEvent

Partial pre-rendering

アプリの一部を事前にレンダーし、後でレンダーを再開するための新機能です。
https://ja.react.dev/blog/2025/10/01/react-19-2#partial-pre-rendering

Performance tracks

React アプリケーションのパフォーマンスに関する包括的な分析情報を提供するように設計されたブラウザ開発者ツールです。
https://ja.react.dev/reference/dev-tools/react-performance-tracks

⏳ canary releaseの機能

続いて、Jack氏が登場し、canary releaseの機能について紹介しました。

<ViewTransition />

アニメーションを制御できるコンポーネント
https://ja.react.dev/reference/react/ViewTransition

Fragment Refs

Fragmentにrefを付けられる仕組み。
受け取る「フラグメントインスタンス」経由でaddEventListenerやfocusなどを扱える。
https://react.dev/reference/react/Fragment#fragmentinstance

🧠 React Compiler 1.0リリース

続いて、Lauren氏が登場し、React Compiler 1.0のリリースを発表しました。

また、Reactのベストプラクティスに沿ったコードを書くために、eslint-plugin-react-hooksを使用することを推奨しました。

そして、移行ガイドの記事を紹介をしました。
https://react.dev/learn/react-compiler/incremental-adoption

🏯 React Foundationの発表

続いて、Seth Webster氏がReact Foundationを発表しました。

❤️‍🔥 Keynote以外で個人的に気になった2つのセッションを簡単にご紹介

⚙️ Async React

Rick氏は、Reactが10年以上前から構想していたアーキテクチャについて話し、応答性の高い非同期のアプリ『Async React』を構築するというビジョンを掲げました。

そして、Day2の最後にそのためにはデザイン・ルーター・データの各レイヤーで非同期を前提に再構築する必要があると述べました。

Async ReactのWorking Groupはこちら
https://github.com/reactwg/async-react

🚀 Exploring React Performance

Joe氏は、Reactチームのレンダリングパフォーマンスについての取り組みを紹介しました。
チームは、同じデータモデルに対して、異なる更新アルゴリズムを実験することにしました。
React、React Compiler、React Forest(界隈で話題な signal-baseのstate management)
そして、数多くのプロトタイプが作られた中でReact Firという新しいレンダリング手法に辿り着きました。

終わりに

ここまで読んでくださりありがとうございました。
Reactの新機能や未来に触れられてとても楽しいイベントでした。
個人的には、canary releaseの機能を触ったり、Working Groupへの参加を通じてReactに貢献していきたいと思いました。

React Tokyoではこのようなコンテンツが日々共有されています。冒頭でもお伝えしましたが、旬なものからマニアックなものまで自分では思いもよらぬ情報に出会えるかもしれません。興味を持っていただいた方はぜひ、React Tokyoを覗いてみてください。

というわけで、第11回React Tokyo トレンドレポート楽しんでいただけましたでしょうか?今後も不定期でお届けいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

https://react-tokyo.vercel.app/

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