PageSpeed InsightsはWeb制作の営業を足切りするためのツールだと思った話。
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- Web制作の営業がきたら、代表事例のURLをもらって、PageSpeed Insightsにかけよう
- それで何回計測しても赤点(50点以下)とるようなところは、足切りしよう
- 足切り以上の評価はできません
本文
GoogleはLighthouseというウェブアプリの監査システムを開発し、Google Chromeの開発者ツールで提供。また、PageSpeed Insightsというサービスを提供し、サービス環境での測定も行うことができます。
◯ Ligththouse
◯ PageSpeed Insights
Webサイトの表示の計測は外部からでも可能ですが、とはいえ、
- ソースコードを分析して改善を提案する」というコンセプトが前にでているため、なぜかPerfomanceの単位はms(速度)ではなく点数
- 1回のみの測定なので、測定毎に結果が上下する(ネットワークもサーバレスポンスもブラウザレンダリングもばらつきがあるため当たり前の現象です)
- FMPをあげたくてもFirst CPU IdleをあげたらPerfomanceの点数がよくなる
- バージョンによって評価指標が異なる
ということもあり、現在のところ「Lighthouseガチャ」「得点ゲーム」「他の監査項目だけみてPerfomanceはみない」といろいろなことが言われています。
私ももっぱらLighthouseは「開発者ツールのPerformanceをキャッシュをクリアして計測するためのスタートボタン」として使っており、それをホスティングしてるサービスである「PageSpeed Insights」の使いみちはあまり考えたことありませんでした。
しかし、閃いたのです。
「点数が高ければ速いわけではない使いづらいツール」ではなく、「得点をとることができない制作会社を足切りするためのツールなのでは」と。
ですので
・ 測定結果は必ずばらつくことを隠して評価項目にする
・ なぜか速度を点数で伝える(速くなってないけど点数をあげることも一応可能です)
みたいな用途は邪悪なのでこれまでも、今後もやめるべきですが、クライアントが
・ 最低限のことができる制作会社か
を見分けるツールとしては有効な気がしています。というかまじで、見た目だけきれいでサーバ代を月◯万円も請求しながら適当なレンサバを共有で使ってホスティングするような会社の話を聞くので、少なくても私のまわりでは足切りとして利用を推奨しようかな。
ちなみに点数とれないところでありな理由として
・ ページ遷移0秒やインタラクティブコンテンツのために初期表示が遅くなってる。それはこのツールでは測定できない(Single Page ApplicationやWebGLなど)
・ というか、これ業務用アプリ
は普通にある話ですべての事例で足切りに使えるわけではありませんが、「Webサイト持ちましょう!ネットにWebサイトを持ってるのは今では常識ですよ!!」と無責任なことをいう営業マンを追い返すのには使っていきましょう。
それではまた。
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