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マテリアライズド・ビュー
マテリアライズド・ビュー
マテリアライズド・ビュー(Materialized View)とは、SQLデータベースにおいて、クエリの結果を物理的に保存しておく特別なビューの一種。
通常のビューはクエリの定義だけを保存し、呼び出すたびに都度クエリを実行するが、マテリアライズド・ビューはクエリ結果そのものをテーブルの形で保存する。
特徴
- パフォーマンス向上: 複雑なクエリを頻繁に実行する必要がある場合、マテリアライズド・ビューはクエリ結果を事前に計算して保存するため、クエリの再実行を避けることでデータ取得が高速化される。
- データの更新: 保存されているデータは静的であり、元データが変更されても自動的に更新されるわけではない。データの最新化が必要な場合、手動または定期的なリフレッシュが必要。
- ストレージの消費: クエリ結果を物理的に保存するため、ストレージを使用。そのため、頻繁に更新されるデータセットには適していない場合がある。
マテリアライズド・ビューの利用ケース
- 大量データの集計結果を事前に保存しておくことで、後のクエリ処理を高速化したい場合
- 複雑な結合や集計を含むクエリが頻繁に実行され、パフォーマンスが問題となっている場合
- リアルタイム性をあまり求めず、定期的な更新で十分な場合
例えば、売上集計やデータウェアハウスの一部として、マテリアライズド・ビューを活用することで、レポートの生成速度を大幅に向上させることができる。
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