インフラ素人の4年目アプリエンジニアが9カ月弱でAWS11冠するためにした7つのこと
前書き
先日、AWS認定CLF(Cloud Practitioner)に合格し、無事AWS11冠しました!
昨年(2021年)の10月中旬から始め、最後の合格日が7月2日なので、ざっくり9カ月弱での11冠です。
今回は、クラウド・インフラ素人だった自分がAWS11冠するためにやったことを簡単にまとめましたので、紹介していきたいと思います。
スペック
- SIer勤務
- 理系大卒4年目(新卒時から同じ会社)
- 社内のR&Dっぽい部署に所属
- アプリアーキが専門
- クラウド・インフラは素人
- インフラ構築系の業務は未経験
- 新人のときに研修をちょっとだけ
- AP基盤に関わるところはそれなりに分かる(分かるとは言っていない)
- 当然クラウドも素人
- 触ったことあるのはEC2とLambdaとS3とDynamoDBくらい
- ↑も基本的にはアプリ作る観点でしか見てない
キッカケ
上にも書いてある通りクラウドなんてほとんど触れない人間だったのですが、社内のサーバレス開発の案件に応援(技術支援?)として入った時に中々苦労しまして・・・。
LambdaとかDynamoDBはまぁ分かるんですけど、「SQS?CloudFormation?それは一体?分からんけどpython書いとけばいいんでしょ!」状態でした。恐ろしいですね(技術支援とは一体)
まぁ上記案件自体はなんとか事なきを得たのですが、ここ最近のクラウドネイティブな開発だったり、マイクロサービスみたいな文脈で使われるようなアーキテクチャだと、どうしてもアプリ視点で見てもインフラ(クラウド)領域と密接に関わることが多いのを肌で感じ、「このままではイカン!」ということで、まずは基礎固めとして勉強を始めました。
本編
ということで本編です。基本的にはおすすめ順に並べています。
(ⅰ)次の試験日を合格日から1カ月以内にスケジュールする(対象:全試験)
まず一つ目は精神論です(笑)
社会人たる者、時間がありません。仕事が終わって疲れた所で、「さぁ勉強するぞ!」と気持ちを奮い立たせるのは中々難しいです。
このあたりのモチベーション管理こそ、どんなタスクをこなすのにも最も重要なことだと考えています。
ということで、無理矢理にでもやる気を出させるために(試験代も結構高いですし)、とっとと次の試験を申し込んでしまいましょう!
おすすめは前の試験合格日の1カ月以内です。 試験合格した直後って喜びでモチベ上がってるのでその勢いを利用できます。
以下は実際の私の試験スケジュールです。(参考までに合格スコアも載せておきます)
SAPだけ1カ月以上時間空いてしまっていますが、そこはどうしても予定がかみ合わず。。。
認定種類 | 試験日 | スコア | 前回試験日からの日数 |
---|---|---|---|
SAA | 2021/11/03 | 794 | - |
DVA | 2021/12/03 | 893 | 30 |
MLS | 2021/12/18 | 843 | 15 |
DAS | 2022/01/13 | 795 | 26 |
SOA | 2022/02/12 | 754 | 30 |
SCS | 2022/03/11 | 831 | 27 |
DOP | 2022/04/09 | 918 | 29 |
ANS | 2022/04/30 | 904 | 21 |
DBS | 2022/05/21 | 804 | 21 |
SAP | 2022/06/25 | 807 | 35 |
CLF | 2022/07/02 | 807 | 7 |
(ⅱ)AWS Black Belt Online Semminerを聞きまくる(対象:アソシエイト、スペシャリスト系)
BlackBelt」です。
PDF版とYoutube版(PDFの内容を話している)がありますが、私はYoutube版を移動時間や家事中などの隙間時間にひたすら流してました。
音だけなのでスライドは見てないのですが、以外と内容は伝わります。
BlackBeltは様々なサービスについて、基本的なサービスの使い方から細かいカスタマイズ、ユースケースまで幅広く取り扱ってくれていますが、私は主要なサービスの概要と基本的なユースケースを抑えるために使っていました。なので、音だけでもなんとかなったのかもしれませんね。
上記理由から、アソシエイト系で使うことが多かったです。(SQSとは、CloudFormationとは、CloudFrontとは、等々)
スペシャリスト系でも他の試験では取り扱わないサービス(ex:SageMaker、DirectConnect)を深掘りする必要があったりしたので、まず初めにBlackBeltを聞いて概要を掴んでました。
隙間時間をうまく活用して効率的に勉強していきましょう!
(ⅲ)koiwaclubの問題をひたすら解く(対象:全試験)
アウトプット用です。インプット作業はあまり好きじゃない私は、AWS認定試験の勉強の7~8割がkoiwaclubでした。
色んな問題集がありますが、個人的には(他の方もよく言ってると思いますが)当サイトが最も本番試験に難易度が近いです。
勉強法は、とにかくひたすら反復です。
1セット7問で構成されていますが、1問に考える時間は大体1分くらいのペースでバンバン解いていきます。
問題、選択肢の順番は毎回ランダムに出来るので、一応丸暗記は防止してくれてます。
1問ごとに解答と解説がありますので、正解の根拠、誤りの根拠を自分の中で腑に落ちさせときましょう(AWSに限らず試験対策一般論)
ただし、1問にあまりこだわらず、調べていくと沼にハマりそうな問題はスルーしていました。(サービス自体を知らないパターンも大抵スルー。後でBlackBeltで確認)
各セットごとに何問正解できたのかをExcelで記録しておき、反復していくうちに少しずつ正答率が上がっていっているのを視覚化してモチベアップしてました。
(ⅳ)AWS認定対策書籍(対象:SCS、DBS、ANS)
「要点整理から攻略する」というシリーズもので、現在(2022年7月)時点ではSCS、ANS、DBSの3種類が出ています。今後他のスペシャリティ試験も出るかもしれませんね。
内容は各試験の内容を網羅的に掴んでおり、かつ前提知識はほとんど必要ない(アソシエイトレベルかそれ以下)ので、サクサク読めました。
スペシャリティ試験はネットに情報も少ないので、かなり助かりました。(逆にMLSとDASは・・・)
また、試験に出やすいポイントなども丁寧に記載されていますので、koiwaclubを利用しながら間違えた問題のサービスを調べる辞書的にも活用していました。
(ⅴ)whizlabsのハンズオンでハンズオン試験対策やイメージの強化(対象:SOA、DAS)
whizlabsという海外の試験対策サイトです。AWS以外にも様々な試験に対応した問題集や講義動画を販売しています。頻繁にセールをやっているので、問題集だけなら1500円くらいで購入できていたような記憶です。
こちらのサイトは、全て英語なので講義動画は使えず、また問題も個人的には合わないものが多かったのですが、ハンズオンが素晴らしいです
最初にテーマ(要件)が与えられ、いくつかのステップを踏んでそれを満たすサービスの構築をするようになっています。細かい手順についても解答として用意されていますので、分からなければそれを確認しながら行うことも可能です。
また、最大のメリットはwhizlabsが保有しているAWSアカウントを使用出来ることです。
例えば「RDSをプロビジョニングをする」、「KMSを作成する」みたいなお題が来ると、自アカウントで行うのを少し躊躇する方は多いのではないでしょうか?(作成するのはいいけど、色んな所に依存関係作って消せなくなってしまう、みたいな・・・)
AWSアカウントごと用意してもらえると、この辺り全く意識する必要なく試行ができるのでとても良いですよね。お片付け必要なし。
現在のAWS認定試験では、SOAにハンズオン問題が含まれていますので、その対策としておススメです。私はそれに追加で、データ分析系のサービスは日ごろの業務からも遠かったので、いろいろ触ってみました。
ちなみに、私のSOA試験は、在宅試験によるトラブルで散々な目にあったのですが、それはまた別のお話・・・。(そのおかげでハンズオン問題は半分0点。なのでスコアも一番低くなっています。)
(ⅵ)データレイクハンズオン(対象:DAS)
理由は業務で全く使わない知識ばっかだから!!
前提知識が足りな過ぎて、問題文が何言ってるかわからない。。。なんてのはザラ。
そこで、イメージをもっと掴むためにハンズオンを行いました。
こっちはwhizlabsと違って自分のアカウントを用意してやらなければならないですが、中身は無料とは思えないほど非常に良質です。
DASで問われる主要なサービスを一通り触ることができます。
使っているデータソースは全て同じなので、各サービスの比較がイメージしやすいです
KinesisとかOpenSearchとか、自分で使ってみるのが一番早いですね!
(ⅶ)Udemyを使って時間を測って解く(対象:全試験)
こちらもよくセールをやっているので、セールのタイミングで購入しました。
Udemy自体はプラットフォームを提供しているサイトなので、多くの方が問題集を販売しています。
私は試験によりますが、海外で最も人気の問題集を選んでいました。(単純に市場を世界にした方がクオリティ高いだろうなという想定です)
まぁそれでも、本試験よりやや難易度が高いように思えました
こちらで販売している問題集は本試験と同じ問題数、制限時間になっておりますので、
koiwaclubで学んだ知識の最終チェック+試験慣れとして利用していました。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか?
これからAWS認定試験を受けようと思っている方の参考になれば幸いです。
各認定試験ごとにもう少し細かく記載する記事もあげてみようかな。。。
認定試験はあくまで資格で、最低限のベース知識を担保してくれるだけのものです(人によってはそれすらない勢もいますが)。
資格を取ったら急にレベルが上がるなんて摩訶不思議はなくて、結局信じられるのは自分の技術力だけなので、今後もAWSに限らず幅広くモダンな技術をキャッチアップしていきたいと思っています。
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