24冊目 人に頼む技術
概要
項目 | 内容 |
---|---|
タイトル | 人に頼む技術 |
発表年 | 2019 |
読んだ日 | 2024/7/7 |
お勧め度 | ⭐️⭐️⭐️⭐️ |
読んだ理由
- PL業務が発生し、タスクの依頼をすることが増えた
- 人に依頼することが苦手なので、技術を学びたい
狙い
- PLとしての依頼力の向上
- 依頼される側に気持ちよく依頼したい
実践
- 依頼する際の量は、想像よりも大変だと常に心がけること。
→ ここを疎かにすると、依頼が受け入れられなくなってしまう。 - 過度に謝って相談しないようにする。
→ 謝ることは、同グループにいるというアイデンティティが希薄になり、一体感が損なわれることを意識する。 - 依頼の結果どうなったかをしっかり伝えることを大切にする。
→ これを依頼される側は求めていると意識する。これがないと、やって良かったかが分からないから。 - 「一緒に」という言葉を使っていく。
→ 仲間意識を高めて、依頼を受け入れやすく、また依頼されやすくできる。
刺さった言葉たち
一章:何故人に頼むと気まずく感じるか?
まとめ
人に助けを求めることはストレスである。
肉体的な痛みのように、社会的な痛みを伴う。
遠慮がちな頼みは裏目に出やすい。
相手に助けたいと思わせることが大切。
「人に助けを求めることはストレスである。」これはすごく思う。
借りを作るのが嫌なんだよね。だけど、借りを作ることが協働なので、やっぱり避けて通れないと最近は思う。
ほんの些細な頼み事をするのを想像するだけで、人はひどく不快な気持ちになるのです。
そうなんだよなぁ。自分が依頼されるとめんどくさいと思ったりするから、逆にしたくなかったりする。
同僚や仲間から助けを得ることだけが重要なのではありません。
リーダー的な立場にいる人は、メンバー同士が自発的に助け合うような雰囲気をつくらなければなりません。
それはマネジメントの核心だとも言えます。
PLはまさにこれだと思う。
自分が依頼するだけでなく、チームが依頼しあえるようにしないといけない。
私たちは相手に何かを強いることを嫌います。
そのことが、意図せずに相手に何かを強いることになるのです。
結果的にタスクを重くしてしまうパターンね。
嫌だと思っても、やった方が良いことを意識していかねば。。
誰かに助けを求めることは、本質的な矛盾を抱えています。
自発的な気持ちで、熱心に相手を助けようとするとき、人はいい気分になります。
しかし他者にコントロールされていると感じると、この良い気分は消え去ってしまうのです。
たとえば、誰かを助けるように指示されたり、誰かを助けなければならないと考えていたり、助ける以外に選択肢がないと感じていたりするような場合です。
人助けをすることは気持ちが良いことだが、そこには自発性がないとだめ。
やらされている助けは、助けている側が苦痛になる。
なので、自ら助けてあげたいと思ってもらうことが大切。
つまり、誰かを助けることで良い気分になるには、自ら望んで支援の手を差し伸べているという、〝主体性の感覚〟が不可欠なのです。
まさにこれ。なかなか難しいけど、この気持ちを発生させるための技術や人格を作りたい。
もしあなたが周りから必要なサポートを得られていないのであれば、それは自分が考えている以上に、自分自身の責任です。
アラートを上げるとか、周りの協力を得るのは技術と思った方が良い。
できていないのは、発信が足りていないと心得る。
私たちは、自分が求めていることを、実際よりも明白なものだと見なす傾向があります。
そして、はっきりと言葉にしなくても、相手にそれが伝わると考えているのです。
心理学では、これを「透明性の錯覚」(自分の心が実際以上に相手に読まれていると思い込む傾向)と呼びます。
自分のお願いは、思っている以上に他の人に刺さっていないと知れってことね。
しっかり発言・文字に残して伝えることが重要。
基本だけど、忘れたくないこと。
二章:人に助けを求める方法
まとめ
助けを求める人は相手が助けてくれる可能性を過小評価する傾向がある。人から助けてもらえる可能性は、思った以上にあることを知れ。
何かを頼まれたとき、「ノー」と答えるのは大きな苦痛を伴う。そのため、一度断った二度目は「イエス」と答える可能性が上がる。
これらは、助けを求める人にとって良い情報だ。
助けたいと思っている人が結構いるということを知るのは良いことだね。
怖がらずにまずは飛び込むことが大事。
また、1度断られても、次も断られるとは限らないと覚えておく。
頼み事をされた人には、「イエス」と言わなければならないという、心理的、対人的なプレッシャーが大きくかかっているのです。
確かに、頼まれる側としては、断りたくないという気持ちは働くなぁ。
これは頼む側として覚えておいた方が良いことだね。
面と向かって助けを求めると、相手がそれに応えてくれる確率はもっとも高くなります。
その大きな理由は、助けを求めてきた人が目の前にいると、それを断るのは気まずく、社会のルールに違反するという感覚が大幅に強まるからです。
これも同じことで、対面だとさらにその力が強くなるってこと。
研究によって、人は"頼み事に同意してくれた相手が、自分のために費やすであろう労力の量"も過小評価することがわかっています。
頼み事をする際に、その相手が費やす時間を過小評価しやすいのは覚えておいた方が良いね。
これを意識しないと、我儘な依頼で相手を疲弊させてしまうから。。
人は、親切でありたいと考えています。
もちろん、すべての人がそうだとは限りません。
しかし、私たちが想像しているよりもはるかに多くの人たちが、他人に親切にしたいと思っているのです。
そして、助けを求めれば、たいていの場合はそれが得られるのです。
断るのもストレスだからこそ、受け入れてもらえる。
だからこそ、依頼の仕方やその後のフォローが大切なんだなぁ。
最初のリクエストを断った人が、二度目に応じる可能性は上がります。
そう、一度「ノー」と言った人に別の機会に頼み事をしたとき、助けてくれる確率は、低くなるのではなく、高くなるのです。
二度目は受け入れてくれやすいは覚えておきたい。
一度断られたらずっと相談しないのは、逆にもったいないか、考えたことなかったなぁ。
「フット・イン・ザ・ドア」では最初に、まず間違いなく相手が受け入れてくれそうな、ごく簡単な依頼をすることから始めます。
相手が「イエス」と答えたら、次にもっと大きな要求をしていくのです
営業テクニックらしい。
まず簡単に、徐々に難しく。覚えとこ。
三章:助ける側の人に働きかける
まとめ
人は助けた相手にそれまでよりも強いに好意を抱くようになる。
助けることは助けた側に様々なメリットをもたらす。気分の高揚、温かい気持ちなど。
依頼されると、された側にもメリットがある。
人を助ける行為は気持ち良いもの。
ほとんどの人は、"助けることは、助けられることよりも、はるかに印象を良くするものだ"という間違った考えを抱いています。
助けられると、複雑な感情を抱くことがある。借りを作った的な。
なので、実は助けられることもなかなかストレスだったりする。
助ける側に生じる効果は一貫しています。
助けることで、相手に対してさらに好意を抱くようになるのです。
これも面白い考え方。助けると、助けた相手に行為を抱く。
これなら、めっちゃ助けてもらった方が良いってことになるけど、そんな簡単じゃないのがむずいところだと思うけどね。
嫌な印象を抱いている人の頼み事に応えることで、その相手への嫌な印象が薄れます。
さらに、大きな頼み事に応じると、その人のことが良い人のように思える効果が生じます。
依頼をされて助けると、その人に貸しを作った気持ちになって良い感じってことか。なるほど。
実は、助けを求めることで相手から良くない印象を持たれるかもしれないと心配する理由はほとんどありません。
逆に、人から好意や褒め言葉、サポート、贈り物などを与えられそうになった時は、
たとえそれが必要なかったり、プライドが邪魔したりしても、受け入れることを検討すべきです。
なぜなら相手は、与えることを通して、ますますあなたに好意を抱いてくれふようになるからです。
余計なおせっかいをかける人ってこういうことなんだなあ。
すなわち、自分の好意を相手に振り撒いて自分が良い気持ちになるからか。
それは受け取っておくだけならタダだし、自分にとってもメリットがあるってことね。これもよくわかる気がする。
四章:助けを求めることが抱える矛盾
まとめ
助けるのを強いられていると感じると、人を助けることで得られるメリットが消えてしまう。
ちょっとお願いできますか?は助けを受ける確率を上げるが罠にはまるように思うと親身になってくれない。
持ちつ持たれつな関係が良いが、助けられることで借りを作ってしまうと思わせてしまうことがある。
自発的か他発的かは重要だよねぇ。
自発的に助けてもらえるなら最高。これを目指したい。
人は生まれながらにして誰かを助けたがっているのと同時に、助けられることを強いられるのをとても嫌がる。
誰かに強いられたからではなく、自ら進んで何かをすることを、心理学では「内発的に動機づけされた行動」と呼ぶ。
ですな。自分もなんかコントロールされていると思う時がしんどい気がする。
事前に"お願いしたいことがある"と尋ねてから頼み事をすると相手が協力する確率は高まる。
しかし、見返りを高く求める傾向がある。
なるほど!これよくやるけど、見返りが大きくなる諸刃の刃なのか。
あんまりよくないのかな??
五章:必要な助けを得るための4つのステップ
まとめ
助けを求める最初のステップは助けてほしいと相手に気づかせること。
助けてもらえるとありがたいということを伝えること。
不特定多数へのお願いではなく、特定の人に向けたお願いを。
相手も忙しいことを忘れない。
まず気づいてもらって、特定の人に思いを届け、感謝を伝える。
とても重要でとても基本的なこと。
忙しい人からの助けを受けるには何を求めているのか、どの程度助けが必要なのかを、はっきりと、詳しく説明すること。
妥当な量の助けを求める、求めていたものと違っても、相手の助けを受け入れる。
特に難しいのが、やっぱり忙しい人への依頼だよね。
具体的に、何を求めて・どの程度でを伝える。
結果があまり良くなくても、感謝を伝えるのを忘れずに。
六章:こんな頼み方をしてはいけない
まとめ
誰かに助けを求めるのが難しいのは、重要なのが"何を言い、何をすべきか"だけでなく、"何を言うべきでないか、何をすべきでないか"でもあるからです。
やたら謝る、言い訳する、些細な頼みアピールなどは意欲を削ぐ。
助けを求めるとき、仲間意識、自尊心、有効性を使って適切な頼み方をすると良い。
あー、「やたら謝る」は自分はめっちゃしてしまう。
アンチパターンか、、気をつけよう・・・。。。
謝ることはよそよそしい関係につながる。
謝ると、同グループにいるというアイデンティティが希薄になり、一体感が損なわれる。
ここめっちゃ耳痛い・・・!
これは自分のダメなところだ。謝らずに、相手に敬意を持って依頼するようにしよう。
頼み事を正しく相手に伝える3つの方法
1. 「内集団」自分にとって重要な集団の中に、困っている人がいるという考え方です。
2. 「自尊心」誰かを助けることで、助ける側がポジティブな気持ちになる
3.「有効性」実際に助けたことが有効だったかを確認したいので、それを伝える
最後の「有効性」が結構おざなりになるパターンが多い気がする。
依頼が終わった後、その結果どうなったをしっかり伝えて感謝を伝えて行きたい。
七章:仲間意識を活用する
まとめ
同じ集団に属しているという感覚があると、その相手を助けようとする動機が生じる。
仲間意識大事ね。
一緒にという言葉は、脳にとって他者と結びつくための強力な手がかりとなります。
この言葉を聞くことが、脳にとっては報酬のように機能します。
「一緒に」という言葉は、仲間意識を高めて依頼を受けやすくする。
これは手軽にできて効果的そうなので、どんどん使っていこう。
お互いの共通点に注目することは、仲間意識を高めるよい方法です。
しかし何より重要なのは、何を共通点として持っているのかです。
共通点を見つけて仲間意識を高めるのが効果的ね。なるほど。
仕事の目標以外でもやっぱり使えるかも。
八章:自尊心を刺激する
まとめ
親切なことをしなさいではなく、親切な人になりなさい。
相手の良いところを褒めると効果的。
依頼される人のプライドを満たせってことね。
確かに、人の良いところを褒めて気持ちよく仕事してもらうの大切だよなぁ。
親切な行為をしても、それがアイデンティティと結びついていなければ、私たちの自尊心は高まりません。
大切なのは「私は親切なことをした」ではなく、「私は親切な人だ」と感じられること。
後者が感じられるとき、私たちが人を助けたいという動機や、助けることで得られる充実感は高まるのです。
なかなか難しいけど、アイデンティティに絡むような行為だと思われるとよいのか。
これは相手がどんな人間かを把握した上でやる必要があるからなかなか難易度高そうだけど、相手を知ることでできそうな気はする。
感謝を伝える事て、相手との関係を深め、将来また助けてもらえる可能性を高めることです。
感謝超大事!感謝したい、本当に。
自分にしかてきない形で誰かを助けることで、私たちの自尊心は高まるのです。
頼み事をする時は、「これはあなたにしかできないことです。だからこそお願いしたい。」と相手の自尊心をくすぐるような伝え方をすると効果的なのです。
特別感ってやつかな。
あなたじゃなければ助けてもらえなかった、ありがとう。
確かに、自分も言われたら嫌な気にならないね。積極的に使える場面を見つけて使っていきたい。
九章:有効性を感じさせる
まとめ
人は自分が誰かを助けたことが、変化を起こしたという手応えを得たいのだ。
誰かに頼み事をする時は、それによって何を得ようとしているのかを必ず伝えるようにする。
また、助けてくれたことに感謝する際、相手が助けてくれたことの結果を知らせるようにする。
助けたことで何がどうなったかを伝えることが大事ってことね。
本当にそうだよね。結構、依頼してやりましたーって言ってそれで終わるパターン多いよな。。
求めている助けがどんなもので、それがどんな結果をもたらすかを、事前に伝える時間を作り、
相手の行動によってどんな変化が起こったのかを説明しましょう。
これも大切だねぇ。
やっぱり何事も最後まで丁寧にコミュニケーションすることが大事なんだなぁ。
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