作ってみて感じるMCP for ゲームの世界

まるでTRPGのゲームマスター(GM)と会話するように進むゲームが、MCP(Model Context Protocol) で現実のものになりつつあります(たぶん)
発端は下記ポスト

ゲーム開発そのものにMCPを活用する事例には触れない。
今回触れたいのは、新しいゲームプレイ体験の創出としてのMCP。
例えば、MCPサーバーをゲームのロジックエンジンとして使用し、AIとの対話を通じて進行するとか
ざっくり調べたのみだが、Unity、Robloxなどの主要なゲームエンジンはMCPに対応を始めており、ゲームの世界にもVibe Codingの波はやってくる(やってきてる)

ChatGPT登場の頃も似たようなコンセプトで、AI'と'、もしくはAI'で'遊ぶテキストアドベンチャーゲームはちらほら見かけた記憶。
プロンプトではなく、MCPサーバーを提供するプロジェクトが探してみるとちらほらあった(まだ試してない)
- テキストアドベンチャー:
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tadata-org/MCP-Game
のような脱出ゲームでは、プレイヤーの自然言語コマンドをMCPツールが直接解釈し、動的な物語やビジュアルを生成 -
MCPlayerOne
は、プレイヤーの選択に応じてAIがリアルタイムに物語を生成し、無限に遊べるASCIIアートのダンジョンを探検
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- シミュレーション:
Lemonade Stand MCP Server
はレモネードを売る経営シミュレーション。天候や在庫といった複雑なゲーム状態をMCPが管理し、ビジネスシミュレーションを実現 - ポーカー: `freshlife001/mcp_poker)は、テキサスホールデムポーカーゲーム
- リアルタイム連携:
yuniko-software/minecraft-mcp-server
は、Minecraftとリアルタイムで連携し、自然言語でワールドの操作やキャラクター制御を可能に

MCPを用いて、ゲームロジックのAPI化というのか、「ゲームのロジックやルール、状態を管理するサーバーを作り、LLMがツール(API)経由でアクセスする」という設計。

せっかくなので自分も雑に作ってみている。いわゆる推理ゲームみたいなの。
推理ゲームにしたのは自分が警察小説とか嫌いではないので、小説読んでる感覚で楽しめるのではないかということ。

作りは雑というかCursor Agentが頑張っただけなのだが、下記のようなツールを提供して、そのツールのdescriptionやレスポンスの中で、シナリオやストーリーの情報を返したりしてる。
今回は途中で辞めたが、サーバー側で状態やらを持ったら、裏でちゃんとロジックを元に変化させることは可能

シナリオやストーリー、キャラクターの情報は事件ケースごとにファイルで管理。一応独自型や関数も作ってそれらをMCPサーバーとしてツールで返してる。

MCPに限らないがゲームに生成AIが入って行った時に真っ先に思うことはプレイヤーが「選択肢」に縛られないようになること。
「机の上にあるペンで、手帳のこのページを突き刺してみる」
みたいな、開発者が用意してないような自由なアクションをAIが解釈して、ゲームの世界がそれに応えてくれる。アドリブ感が出せるのは興味はある。
だから、やるとしたら、人狼みたいに会話が重要なゲームとか、オリジナルのTRPGシナリオとかをMCPサーバー化かなー。
まぁ、まだテキストでのやり取りがメインだから、リアルタイムでUIもAIが作ってくれるようになったら、もう少し面白いことができそう

そもそもシナリオ・ストーリーを考えるのが楽しくて、自分でもまともにプレイしてないのでまずは遊んでみる

ゲームというより自由度の高い小説という感覚。リアルタイムUIができるならインタラクティブな小説みたいなエンタメにはなれそうではないか。
技術書籍の内容を題材にキャッチアップのできるインタラクティブシナリオゲームとかやりたい