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法的な理由でアクセス拒否するHTTPステータスコード451
近年は個人のデータ保護や管理の規制が強まっており、インターネットもその例外ではありません。
ヨーロッパからYahoo!Japanへアクセスできなくなったのも既報のとおりです。
そのような社会的背景から生まれたのが、RFC 7725 で定義されている HTTP ステータスコード 451: Unavailable For Legal Reasons です。403:Forbidden ではアクセスを拒否している理由までは伝えられないことから、新しいステータスコードが割り当てられました。
日本語サイトでは、『5ちゃんねる』などがこの451ステータスを返して欧州からのアクセスをブロックしています。
$ curl -I https://asahi.5ch.net/
HTTP/2 451
date: Thu, 26 May 2022 22:09:54 GMT
content-length: 0
cf-cache-status: DYNAMIC
expect-ct: max-age=604800, report-uri="https://report-uri.cloudflare.com/cdn-cgi/beacon/expect-ct"
server: cloudflare
cf-ray: 71197e92aaa18745-DUS
ステータスコード 451 はレイ・ブラッドベリのディストピア小説『華氏451度』に由来し、ブラッドベリは RFC の Acknowledgements にもクレジットされています。
今後、法的な理由で特定エリアからのアクセス拒否を依頼された際は、「じゃあHTTP 451を返しておけばいいんですね」といっておけば、専門家ぶれること間違いなしです。
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