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PCBWayで炭素鋼をCNC加工してみた

に公開

依頼するにあたった経緯

現在、ブラシレスモータを自作しています。
性能を高めるために磁石が固定されるローターを金属製にすることにしました。
磁石の背後を磁性金属にすること(いわゆるヨーク的な感じ?)で、磁場を効率的に活用できます。
材質は、Mild steel 1018を選択しました。アメリカのAISI規格で、炭素含有量0.18%くらいの低炭素鋼です。日本でいうところのSS400、S18Cといったところでしょうか?
ブラシレスモータ制作の記事もゆくゆくは書く予定です。

発注してみる

1.ファイルの準備

依頼をするとき、.stepファイル等が必要になります。(.stlファイル不可)
CADで3Dモデルをつくります。
Fusionでは、
モデルを右クリック→エクスポート→タイプからSTEPファイルを選択
で用意できます。

2.会員登録&ログイン

PCBWayのトップページ右上から会員登録をします。
住所に関しては、ローマ字での記入となります。
州/県/区:都道府県(○○-ken 等)
都会:市(リストから選択)
通りアドレス:”都会”より下、アパート名より前(番地を先に)
アパート、ユニット、フロアなど(オプション):アパート名以下
House Number:未記入
モバイル:電話番号の先頭の0を取り、+81-を頭に着ける

3.Auto Quote

ページ上部からCNC Machinigを選択します。
緑の破線の枠内から3Dファイルをアップロードし、個数を入力すると簡易見積金額が表示されます。
以下のように必要事項を記入します。
追加料金のかかるオプションはつけていません。

Product Descの個所には、HSコードで分類される輸出入品目を指定するようです。
今回はDIY Entertainment>Robot components(HScode: 847990)を選択しました。
適宜、適切なものを選択して下さい。

4.Submit Request

入力が終わったら、Submit Requestボタンを押します。
ここでの金額は、あくまで自動算出されたものです。参考程度にしましょう。

5.レビュー中

レビュー中に先ほどの注文が出てきます。

なにかあるときには、営業担当から連絡があります。
必要に応じてモデルを調整し、再アップロードします。

加工形状等によって、3.Auto Quoteのときの見積金額から変わります。
正式な見積もりが終わったら、以下のようになるので、支払いに進みます。
今回、加工が大変ということで簡易見積から大幅に見積価格が上がってしまいました。
最終的に個数を1個にして発注することにします。

6.支払い

チェックアウトに進みます。お持ちのクーポンを適用して支払います。
今回はPayPalで支払いました。
発送は、OCSにして、送料が$13.58でした。

7.生産状況


生産追跡では現在の状況が確認できます。(下のプロセスは発送完了時点)

8.配達

加工が完了すると、配達タブで以下のように表示されます。

今回選択したOCSでは、12月10日に発送され、12日に何事もなく到着しました。

逆側に送り状が貼ってあります。国内では佐川急便で届きました。
11月29日に注文したので、2週間ほどで手元に届きました。
材料や加工形状が変わると、日数も結構変わるかもしれません。

9.仕上がり



このように個人で気軽に金属加工品を特注できる時代に感謝です。
皆さんもぜひ利用してみて下さい。

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