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iOSアプリを審査に通すためのTips
iOSアプリ開発において大変なことの1つ「Appleのレビュー」について、まとまった記事がなかったので備忘録としてまとめました。
事実以外にも過去の経験からの憶測も含みます。
前提
- iOSアプリ(iPadやmacOSも含む)はApple Review teamのレビューを受けないとApp Storeに並べることができません
- レビューはアメリカの営業時間に行われるが、担当者が日本語ができないとは限りません[1]
- レビューは「Waiting for Review」になってから1~2営業日で開始されます
- 審査基準はApp Store Reviewガイドラインに従って行われますが、実際の運用担当者によってまちまちで、同じようなアプリでも担当者によって通ったり通らなかったりします
- レビューに落ちた(以下、リジェクト)場合には、「問題解決センター」にリジェクトの判断理由となったガイドラインとするべき対応が送られます
Tips
リリースは極力法人アカウントで行う
- 体感値として、個人アカウントでのリリースより法人アカウントの方がスムーズにレビューに通りました
- 理由としては法人アカウントの作成時に登記簿謄本やDUNSナンバーの提出を義務付けていることで開発者の品質担保がある程度できているからと推測しています
- 法人アカウントの作成は時間がかかるため、最初は個人アカウントでリリース作業を行い、後で法人アカウントに変更するパターンもありますが、初回リリースのレビューに通りやすくすることと証明書の管理を簡素化するために最初から法人アカウントで開発作業ができるようにするのがよいです
- 法人からのアプリ開発依頼の場合にはAppleの法人アカウント作成を最優先で進めてもらいましょう
テストに入った段階で一旦レビューにかけてリジェクト理由を洗い出す
- 前提でも基準したようにリジェクト理由は担当者によって大きく変わるため、予期せぬ理由でリジェクトになることがあります
- ある程度アプリが完成した段階で、App Storeのレビューにかけるようにしましょう
- この時に開発用のデータ(テストやDebug)などがあるとリジェクトされるため、Seederで最低限のデータは入れるようにしてください
入力項目は極力埋める
- 情報量が足りないと「Guideline 2.1 – Information Needed」でリジェクトされるため、入力項目は極力埋めるようにしましょう
デモ動画や説明文で担当者が疑問に思う要素を潰す
- 「App Reviewに関する情報」にテスト用のアカウント情報以外にメモやファイル添付ができるため、これを十分に活用して担当者から指摘を受ける要素を潰しておくとリジェクトされにくいです
問題解決センター
返信の定型文
Hi, Apple Review team
(本題)
Would you review again please?
Regards,
まだ解決できていないもの
「4.2 Minimum Functionality」
- 機能が少なすぎる理由でのリジェクトで、未だ解決策はみつかっていません
Tipsを見つけたら随時更新していきます
-
Appleからの問い合わせの電話が日本語で届いたため ↩︎
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