Linux Command Viewer を作りました 〜GUIでLinuxコマンドの実行結果を見やすく表示〜
皆さんはLinuxでコマンドを実行した結果を、どうやって確認していますか?
多くの場合は端末(CUI)に直接結果が出力されるため、内容が長かったり複雑だと見づらく感じることも多いと思います。特にテーブル形式の情報や複数行の結果を扱う場合、整形されていない状態だと把握が難しく、ミスも起きやすいです。
そこで私は、Linuxのコマンド実行結果をもっと直感的に、かつ見やすく表示できるツールを作ろうと考えました。
その名も「Linux Command Viewer」です。
なぜGUIでコマンド結果を表示するのか?
端末でコマンドを使うのはLinuxユーザーにとって日常的なことですが、やはり文字ベースの出力は慣れていない人には取っつきにくく、長いログや複雑な表形式のデータはスクロールや検索も面倒です。
一方、GUIなら以下のようなメリットがあります。
- 表形式で整然と表示できるため、結果の見落としが減る
- 結果の並び替えやフィルタリング、スクロールが楽になる
- 複数のコマンド結果をタブや画面分割で比較しやすい
- 一目で情報の概要を把握しやすい
こうした点が改善されると、システム管理やトラブルシューティングの効率がぐっと上がるはずです。
Flutterで開発した理由
GUIツールを開発するにあたり、クロスプラットフォームで動作することを重視しました。Linuxだけでなく、将来的にはWindowsやmacOSでも使えたら便利です。
そこで採用したのがGoogleのFlutterです。
Flutterは単一のコードベースで様々なOS向けにネイティブアプリを作れるため、開発効率が高いだけでなく、モダンで洗練されたUIも実現しやすい点が魅力でした。
Linux Command Viewerの特徴
- コマンドを指定するとその実行結果を取得し、表形式で見やすく表示
- 出力の更新や履歴管理もサポート予定
- 直感的な操作感とモダンなデザインで操作が快適
- 今後は複数コマンド同時実行や結果の保存機能などを拡充予定
アプリのインストール
Linux App
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URL:ダウンロードページ
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インストールコマンド
sudo snap install linux-command-viewer_1.0.0_amd64.snap --dangerous --classic
MacOS App
- URL:ダウンロードページ
アプリの実行画面
初期画面
docker imagesコマンドの実行画面
dfコマンドの実行画面
history画面
favorites画面
favorites画面
sshサーバー設定画面
まとめ
Linuxのコマンド実行結果をもっと分かりやすくしたい、CUIだけだと情報把握が大変という課題を解決すべく、「Linux Command Viewer」を開発しました。
これからもユーザーの声を取り入れながら機能を充実させ、便利で使いやすいツールに育てていきたいと思います。
ぜひ興味があれば試してみてください!
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