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AI漫画で社内ドキュメントを活性化した話

2024/10/02に公開

今回AI漫画を活用して社内知見やドキュメントを活性化してみたので、内容をまとめてみる。

今回AI漫画を作成するにあたった経緯。

  1. ドメイン知識を獲得するのに時間がかかる
  2. システム畑の人間が、いきなり金融や医療の知識を入れるのにモチベが上がらない
  3. 漫画くらいさっと読めて、アプリケーションと関連して載っていたら最高だなぁ

みたいな感じで作り始めました。漫画書いたことのない僕でもなんかそれっぽモノが作れました。
今はもっといいやり方が全然ありそうだけど、良かったら参考にしてください。

AI漫画

作ったAI漫画はコチラ。


マイナンバーカードって

AI漫画作り方

  1. chatGPTで台本を作る
  2. ネーム(漫画の下書き)を簡単でいいので作る
  3. StableDiffsionで画像生成
  4. CLIP STUDIOでコマに画像とセリフを配置する(これもっとなんとかしたい)

chatGPTで台本を作る

今回はChatGPT4oを使って漫画の台本を作成してもらいました。
GPTに漫画編集者の役割を与え、台本を生成してもらうように依頼。以下のよう感じです。

[me]貴方は漫画編集者です。私の漫画執筆のサポートや提案をお願いします。私は大変頭が悪いので、分かりやすい文面や内容に置き換えてほしいです。

[me]私は以下のようなストーリーの漫画を描きたいと思います。内容のブラッシュアップや提案・推敲などお願いします。

【ストーリー】
舞奈さんが「マイナンバーカード」について紹介する漫画。
2ページにまとめて紹介する内容で、1コマ事のセリフは少し多めにして。

マイナンバーカードについては以下の内容を参考にしてください。

マイナンバーカードとは、マイナンバーが記載された顔写真付のカードのことです。
マイナンバーカードは、プラスチック製のICチップ付きカードで券面に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバーと本人の顔写真等が表示されます。
本人確認のための身分証明書として利用できるほか、自治体サービス、e-Tax等の電子証明書を利用した電子申請等、様々なサービスにもご利用いただけます。

[cahtGPT]了解しました。それでは、舞奈さんが「マイナンバーカード」について紹介する2ページの漫画を提案します。

1ページ目
コマ1:導入(舞奈が元気よく挨拶)
舞奈が明るく笑顔で読者に話しかけるシーン。
舞奈:「こんにちは!今日は『マイナンバーカード』について説明するよ!」
コマ2:マイナンバーカードとは?
舞奈が手にマイナンバーカードを持ちながら説明するシーン。
舞奈:「マイナンバーカードは、顔写真付きのカードで、氏名や住所、生年月日、性別、マイナンバーが載っているんだ。プラスチック製で、ICチップもついているよ。」
コマ3:身分証明書として使える
舞奈がマイナンバーカードを見せながら、身分証明書として使う場面を説明するシーン。
舞奈:「これを持っていると、身分証明書として使えるんだ。例えば、運転免許証がなくても本人確認ができるのは便利だよね!」
コマ4:多機能性の紹介
舞奈が手元のタブレットでマイナンバーカードの使い方を説明するシーン。
舞奈:「しかも、マイナンバーカードはただの身分証明書じゃないの。自治体サービスやe-Taxなど、いろんな手続きも簡単にできるんだ!」

こんな感じに生成させています。ポイントがいくつかあるので、簡単にまとめます。

  • 役割を与える(編集者)
  • 分かりやすい表現を伝える
  • 2ページやセリフ量など条件付け
  • 参考資料を提示

セルフRAGみたいなやり方ですが、参考資料を渡した方がハルシネーションを起こしづらく、嘘があまりない結果を返してくれます。資料にもよりますが、ある程度資料に乗っ取って結果を返してくれるので、やってよかったかと思います。

ネーム(漫画の下書き)を簡単でいいので作る

内容ができたら次はネームを作ります。
ここが多分一番難しい。

なんとなく頭でこんな感じになると見やすいかな~とイメージしながら作成しました。いったんこんな感じで、雑ラフでいいので完成としておきます(正直、頭と目があればなんとかなります。)

StableDiffsionで画像生成

それではここから画像生成させていきます。
安定した画像を生成するにはとても難しいので、生成させまくってあたりを引きます(生成ガチャ)。今回はStableDoffusionの使い方などは省略し、ポイントだけ押せているので随時調べてみてください。
内容は以下手順。

  1. clone StabilityMatrix repository
  2. make charactor prompts
  3. generate image
  4. make page on CLIP STUDIO

clone StabilityMatrix repository

以前は「Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111版)」しか選択肢がなかったが、現在は「ComfyUI」「Fooocus」「Stable Diffusion WebUI Forge」など様々な種類が出ている。
それらアプリを一括で管理することができるのが 「Stability Matrix」

https://github.com/LykosAI/StabilityMatrix

インストール手順は以下サイトを参考にしてください。
https://ascii.jp/elem/000/004/188/4188510/

make charactor prompts

今回は舞奈さんのキャラクターを生成するため、1キャラ用のプロンプトを構成します。

positive prompt
masterpiece, best quality, ultra detailed, 1 women, 20 years old, young adult, white hair, short hair, black eye, small breasts, teacher, shirt,  jacket, long skirt, monochrome, lineart,  <lora:animeoutlineV4_16:0.8>, white background
negative prompt
(EasyNegative:0.6),(bad_prompt:0.8),(worst quality, low quality:1.4),bad anatomy

生成する際、キャラクターを安定させるためにあまり凝った服装やポーズはとらないようにしています。生成AIはダイナミックな動きは結構苦手で、すぐに破綻してしまう傾向があるので、今回は先生のようなシンプルなキャラクターを作る方向で進めました。

漫画っぽい絵を生成するためにLora(Anime Lineart)に加え以下プロンプトを入れています。

monochrome, lineart,  <lora:animeoutlineV4_16:0.8>, white background

generate image

ネームの画像をコピペしてimage2imageで生成していきます。

img2img

Anime Lineart Style LoRAを使うだけで簡単にそれっぽい線画を引けます。生成している途中でもっといい構図や雰囲気がつかめてくるので、ラフは原形をとどめてないことが多いです。

基本的にアタリが出るまで生成していますが、txt2imgで一度キャラを作ってからControlNetのOpenPoseで調整するのも良いかと思います(・・・検証中)
https://soroban.highreso.jp/article/article-072

make page on CLIP STUDIO


CLIP STUDIO
画像が用意出来たら、CLIP STUDIOでネームに沿ってコマ割りしていきます。ここまで来たらあとは生成画像とセリフを当てていくだけなので、そんなに難しくないと思います。
2Bの紹介漫画が特に臨場感のある構図や絵柄を考えなくていいので、結構脳死で出来るかと。

それで出来上がった漫画がこちら。

マイナンバーカードって

まとめ

社内でAI漫画を普及してから、他部署の人や代表も食いついて興味を持ってくれたので実施してよかったと思います。漫画にすることで、まったく興味のない層にもリーチできたので、2Bのシステムほど結構効果あるかと。
気になる方はぜひ良かったら試してみてください。

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