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【Python】システムに取り込ませる用の構造化ログを自動生成する方法

2025/06/06に公開
 はじめにQA業務の現場で「ログをシステムに流し込んで動作確認をしたい」というケースは意外と多くあります。
特に構造化ログ（JSON形式など）を使っているシステムでは、
「このログ形式で流し込んで動作確認して」
「ログ受信処理が正しく動くか検証したい」
といったリクエストが日常的に発生します。
そこで今回は、構造化されたサンプルログを簡単に作成するコードを紹介します。

 sample code
import os
from datetime import datetime

# 書き込む変数
# varAは固定
varA = "START_LOG"
varB_A = "これはfileA用のサンプルログ1"
varB_B = "これはfileB用のサンプルログ1"
varB_C = "これはfileC用のサンプルログ1"
varC_A = "これはfileA用のサンプルログ2"
varC_B = "これはfileB用のサンプルログ2"
varC_C = "これはfileC用のサンプルログ2"
varD_A = "これはfileA用のサンプルログ3"
varD_B = "これはfileB用のサンプルログ3"
varD_C = "これはfileC用のサンプルログ3"
#varEは固定
varE = "END_LOG"

# ファイル名
# 例（Windowsの場合）: fileA = "C:\\log\\fileA.log"
# 例（Linuxの場合）:   fileA = "/home/user/fileA.log"
fileA = "/tmp/test/fileA.log"
fileB = "/tmp/test/fileB.log"
fileC = "/tmp/test/fileC.log"

def write_log(filepath, values):
    """指定ファイルに現在時刻＋各値を書き込む（各1行）"""
    now = datetime.now().strftime("%Y-%m-%d %H:%M:%S")
    for v in values:
        input(f"\n次の処理: {filepath} に {v} を書き込みます。エンターを押してください。")
        if v == varA or v == varE:
            print(f"{filepath} に {v} を書き込みます。")
            line = f"{v}\n"
        else:
            print(f"{filepath} に {now} {v} を書き込みます。")
            line = f"{now} {v}\n"
        with open(filepath, "a", encoding="utf-8") as f:
            f.write(line)

if __name__ == "__main__":
    # ファイルA作成
    print(f"これから {fileA} を作成します。")
    write_log(fileA, [varA, varB_A, varC_A, varD_A, varE])
    # ファイルB作成
    print(f"これから {fileB} を作成します。")
    write_log(fileB, [varA, varB_B, varC_B, varD_B, varE])
    # ファイルC作成
    print(f"これから {fileC} を作成します。")
    write_log(fileC, [varA, varB_C, varC_C, varD_C, varE])

    # 完了後、削除確認
    input("\n全ての処理が完了しました。作成したファイルを削除しますか？エンターを押すと削除します。")
    for f in [fileA, fileB, fileC]:
        if os.path.exists(f):
            os.remove(f)
            print(f"{f} を削除しました。")



 実行時の標準出力/usr/local/test/sample.py
これから /tmp/test/fileA.log を作成します。

次の処理: /tmp/test/fileA.log に START_LOG を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileA.log に START_LOG を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileA.log に これはfileA用のサンプルログ1 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileA.log に 2025-06-04 20:47:41 これはfileA用のサンプルログ1 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileA.log に これはfileA用のサンプルログ2 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileA.log に 2025-06-04 20:47:41 これはfileA用のサンプルログ2 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileA.log に これはfileA用のサンプルログ3 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileA.log に 2025-06-04 20:47:41 これはfileA用のサンプルログ3 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileA.log に END_LOG を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileA.log に END_LOG を書き込みます。
これから /tmp/test/fileB.log を作成します。

次の処理: /tmp/test/fileB.log に START_LOG を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileB.log に START_LOG を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileB.log に これはfileB用のサンプルログ1 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileB.log に 2025-06-04 20:47:46 これはfileB用のサンプルログ1 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileB.log に これはfileB用のサンプルログ2 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileB.log に 2025-06-04 20:47:46 これはfileB用のサンプルログ2 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileB.log に これはfileB用のサンプルログ3 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileB.log に 2025-06-04 20:47:46 これはfileB用のサンプルログ3 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileB.log に END_LOG を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileB.log に END_LOG を書き込みます。
これから /tmp/test/fileC.log を作成します。

次の処理: /tmp/test/fileC.log に START_LOG を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileC.log に START_LOG を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileC.log に これはfileC用のサンプルログ1 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileC.log に 2025-06-04 20:47:48 これはfileC用のサンプルログ1 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileC.log に これはfileC用のサンプルログ2 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileC.log に 2025-06-04 20:47:48 これはfileC用のサンプルログ2 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileC.log に これはfileC用のサンプルログ3 を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileC.log に 2025-06-04 20:47:48 これはfileC用のサンプルログ3 を書き込みます。

次の処理: /tmp/test/fileC.log に END_LOG を書き込みます。エンターを押してください。
/tmp/test/fileC.log に END_LOG を書き込みます。

全ての処理が完了しました。作成したファイルを削除しますか？エンターを押すと削除します。
/tmp/test/fileA.log を削除しました。
/tmp/test/fileB.log を削除しました。
/tmp/test/fileC.log を削除しました。

 処理の流れ実行
fileAが作成される
エンターを押すごとにfileAに指定した文字列が出力される(3回）
fileBが作成される
エンターを押すごとにfileBに指定した文字列が出力される(3回）
fileCが作成される
エンターを押すごとにfileCに指定した文字列が出力される(3回）
作成したファイルを削除 or 削除しない　を選択

 作成されるファイルの例（一部）$ cat fileA.log
START_LOG
2025-06-04 20:54:05 これはfileA用のサンプルログ1
2025-06-04 20:54:05 これはfileA用のサンプルログ2
2025-06-04 20:54:05 これはfileA用のサンプルログ3
END_LOG

 📕補足START_LOGなどを「 { 」に書き換えたり、END_LOGを「 } 」 に書き換えたりするとJSON形式っぽくなる。
はじめに

sample code

実行時の標準出力

処理の流れ

作成されるファイルの例（一部）

📕補足

Discussion
