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Twitter APIの新料金体系の概要と制限(Rate-limits)のまとめ(2023年3月30日)

2023/03/30に公開

はじめに

2月にアナウンスされていたTwitter APIの詳細が、ようやく3/29(日本時間3/30)に発表されました。

https://twitter.com/TwitterDev/status/1641222782594990080

社内でもTwitter APIを使っており、プランごとの機能、従来からの制限変更を調査しました。同じような調査をされている方も多いだろうと、記事として公開します。

なお、発表間もない情報のため、誤りや今後の変更がある可能性が高い点、ご留意ください。
以下は2023年3月30日12:00の情報となります。

新Twitterのプラン ~Free/Basic/Enterprise

新TwitterのプランはFreeBasicと要フォーム申請・お問合せのEnterpriseの三種類。[1]

BasicはFor hobbyists or prototypes、趣味、プロトタイプ用という位置づけで、ビジネス向けにはEnterpriseが「推奨」(「we encourage」)されています。[2]

ツイート検索期間などの恩恵のあったAcademiaに関しては現時点でpendingになっています。

https://twitter.com/TwitterDev/status/1641222788911624192

制限(rate-limits)は

  • 24時間または15分ごとの枠(window)
  • アプリごと(per App)/ユーザーごと(per User)
  • 月間上限(Tweet cap)*一部エンドポイント

と従来通りの形式。枠数は従来よりかなり限定されています。Basicでもツイートの月間読み込み数が10,000しかありません。
懸案だったTwitterログインについてはFreeプランでも利用可能です。

以下、公開されているFreeBasicの概要と利用可能なエンドポイント、制限(rate-limits)の変更点をまとめます。

なお、従来のv2の制限は、まだ更新のされていない各種エンドポイントのドキュメントに記載の内容と下記のアーカイブを参照しました。
https://web.archive.org/web/20230105093802/https://developer.twitter.com/en/docs/twitter-api/rate-limits

Free

ツイートの投稿/削除のみ可能。
イーロン・マスクが示唆していたwrite-only API for botsといえそうです。

https://twitter.com/elonmusk/status/1622082025166442505

料金

無料

できること

  • ツイートの投稿・削除
  • 自己アカウントの情報取得
  • Twitterログイン

制限

  • 投稿数は1日50、1,500/月が上限
  • 上限アプリ数:1

使用可能なエンドポイントは下記。

エンドポイント 内容 制限 従来の制限
POST /2/tweets ツイートの投稿 app:50req./24h
user:50req./24h
user:200req./15min
(=19,200req./24h)
DELETE /2/tweets/:id 指定ツイートの削除 app:50req./24h
user:50req./24h
user:50req./15min
(=4,800req./24h)
GET /2/users/me 認証ユーザー(自分)の情報取得 user:25req./24h user:75req./15min
(=7,200req./24h)

Basic

ツイートの取得をする場合など、Twitter API v2のほとんどのエンドポイントの利用にはBasicが必要です。

料金

$100/月

できること

  • これまでTwitter API v2で可能だったほとんどのこと。
    • ツイートの投稿・削除
    • ツイート情報の検索・取得
    • タイムラインの取得
    • フォロー先、フォロワーの情報取得
  • Twitterログイン

制限

従来より枠数が大幅に限定されています。

  • ツイート読み取りは10,000/月まで。(他に15分枠でのrate-limitsあり)
  • ツイート投稿はuser-level: 3,000/月、app-level: 50,000/月まで。
  • 上限アプリ数:2

以下にエンドポイントと従来の制限を掲載します。
(一部のみの掲載です。利用可能な全エンドポイントはこちら。*開発者登録が必要です。)

エンドポイント 内容 制限 従来の制限
GET /2/tweets/:id 個別ツイート取得(インプレッション等) app:15req./15min
user:15req./15min
app:300req./15min
user:900req./15min
GET /2/tweets 指定の複数ツイート取得(1req.あたり100まで) app:15req./15min
user:15req./15min
app:300req./15min
user:900req./15min
POST /2/tweets ツイートの投稿 app:1667req./24h[3]
user:100req./24h
user:200req./15min
(=19,200req./24h)
DELETE /2/tweets/:id 指定ツイートの削除 user:5req./15min user:50req./15min
GET /2/users/:id/tweets 指定ユーザーのツイート一覧取得 app:10req./15min
user:5req./15min
app:300req./15min
user:900req./15min
GET /2/tweets/search/recent ツイート検索(直近7日間) app:60req./15min
user:60req./15min
app:450req./15min
user:180req./15min
GET /2/tweets/counts/recent クエリに一致するツイート数検索(直近7日間) app:5req./15min app:300req./15min
POST /2/users/:id/retweets リツイート user:5req./15min user:50req./15min
GET /2/tweets/:id/liking_users いいねしたユーザーの情報取得 app:25req./15min
user:5req./15min
app:75req./15min
user:75req./15min
POST /2/users/:id/likes 指定ツイートへのいいね user:200req./24h
user:5req./15min
user:50req./15min
GET /2/users 複数ユーザー複数の情報取得(1req.あたり100ユーザーまで) app:500req./24h
user:100req./24h
app:300req./15min
user:900req./15min
GET /2/users/:id/following フォロー先アカウントの情報取得(1req.あたり1000ユーザーまで) app:500req./24h
user:100req./24h
app:15req./15min
user:15req./15min
GET /2/users/:id/followers フォロワーの情報取得(1req.あたり1000ユーザーまで) app:500req./24h
user:100req./24h
app:15req./15min
user:15req./15min
POST /2/users/:id/following 指定アカウントのフォロー user:5req./15min user:50req./15min

移行について

これまでのStandard (v1.1), Essential (v2), Elevated (v2), Premiumプランは30日以内に廃止となり、遅くとも2023年4月29日までの移行をアナウンスしています。
移行はまだ試していませんがTwitterのdeveloper portalで移行ができそうです。

おわりに

従来の無料のTwitter API v2と比べると、有料のBasicでも利用枠が大きく制限され、下馬評通りといった感じです。

二転三転続きのこれまでの経緯から言って、今後仕様が変わる可能性は十分ありますので、引き続き注視が必要そうです。

ひとまず3/30の状況として、ご参考ください。

参考

基本的にはTwitterDevのツイート、開発者ページのアナウンスが情報源です。

脚注
  1. Enterpriseの申請は開発者ページのトップから。https://developer.twitter.com/en ↩︎

  2. ビジネス用途にBasicを使ってよいのかどうか、規約的な部分は未調査です。もっとも枠数的に厳しそう。 ↩︎

  3. 月間の制限数50,000を30で割った数字です。 ↩︎

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