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【組織改善】1日15分輪読会を1カ月半やってみた
背景
2023年の12月の中旬ごろから約1カ月半にわたって職場で輪読会を実施しました。
私の職場は全員が中途採用メンバーで10名超のチームであり、本部としてもまだできて4,5年くらいの若い組織です。私は昨年の10月に入社しフルスタックエンジニアとして働いており、有難いことに開発はもちろん組織改善に関わることまでいろいろ挑戦できる環境です。一方でまだまだ整備されていないことも多いと感じます。(もちろん新しい組織でいろいろやってみたかったので今の環境はウエルカムです!)
そういった環境の中、昨年11月入社されたエンジニアの方の発言から輪読会が企画され、その方と一緒に2名で輪読会運営にあたることになりました。輪読会の目的と指定図書を定め毎日15分の輪読会を1カ月半続けることができましたのでその学びや気づきをこのブログにまとめていきたいと思います。
目的
・知識の共通言語化
・チームの学習風土醸成
実施内容
1. 輪読本
「ロジカルシンキング 論理的な構成と思考のスキル, 2001, 照屋 華子他」
日本におけるロジカルシンキング界隈では有名な本だと思います。前職のITコンサル時代もどこかの勉強会でこの本が紹介されていましたし、発行年も20年以上前で、長くビジネスパーソンに読まれているベストセラー本です。
2. 実施形態
- 時間と場所
- 毎日9:45-10:00でTeams上で実施
- 担当者の役割
- 事前の予習
- 今回の書籍では5-10ページ程度
- 発表と議論
- 説明方法は自由(実際には80%くらいの方がパワポ、20%くらいがテキストを準備)
- 次の担当者決めと読書範囲の指定
- 次回担当者はこちらのルーレットで決定
- 議事録
- teamsの文字起こし機能でスクリプトを作成し、chatGPT+専用プロンプトで要約
- 事前の予習
- 実際の流れのイメージ
- 09:45-09:50 担当範囲の解説や所感を発表
- 09:50-09:55 参加者同士で意見交換
- 09:55-10:00 次回担当者と次回の学習範囲指定
- アンケートの実施
- 10項目程度のアンケートをformsで作成し、次回の改善に活用
実際の輪読会と学び・気づき
実際の輪読会
- チームメンバーの大半が参加してくださり、最後まで10名近くのメンバーと一緒に勉強ができました。開始数週間で離脱者がかなり出るのでは?と思っていましたが、運営側としてはうれしい限りです!
- 輪読本は解説パートと問題演習パートがあり、たまに実施する問題演習は2-3名グループで実施しました。
- 毎回、担当の方がしっかりと読み込んで資料を作成してくださっていました。そのおかげもあり自分一人で学習するよりも理解が深まったと感じました。
学びと気づき
- 目的設定
- 冒頭に記載した目的の設定は効果的だったと思います。ただやってみようではなく、目的設定⇒実施⇒効果測定(アンケート)までの流れを実践できたことで仮設検証のいいトレーニングになったと感じました。
- テーマ選定
- ロジカルシンキングというビジネスの基礎がテーマだったので多くのメンバーが関心を持って参加することができたと感じています。もしテーマがpythonみたいに特定の技術分野になってしまうと参加率はそこまで高くなかったかもしれません。次回以降の書籍選定の際も共通スキルの獲得を目指すか、特定スキルに特化するかは考えないとですね。
- ルーレットによる担当者決め
- 担当者決めをルーティンではなくルーレットにしたことでちょっとしたドキドキを演出でき、結果として輪読会のUXが向上したと思いました。
- 担当者の負担
- 今回は参加者のモチベーションが高かったのであまり問題になりませんでしたが、正直担当者の負担が大きかったと思いました。例えば議事録作成はいっそやめて、担当者の作成資料をそのまま議事にするような改善が必要だと思いました。
- ディスカッションの工夫が必要
- オンラインMTGあるあると思いますが、どうしても発言者の話を全員が聞くことになるため議論が難しいと感じました。対策として、運営側で積極的にチャットを利用することで声だけでなく、文字でも発言がしやすい雰囲気作りが必要だなと思いました。
所感
勉強会の企画に正解はないと思います。組織ごとに風土は違いますし、メンバーの皆さんの関心も異なります。正直、今回の輪読会はうまく行き過ぎたような気がしますが、輪読会の継続により新たな改善事項や気づきがあるかもしれません。その際はまたブログで発信しようかなと思います!
もし輪読会に挑戦してみたい方がおりましたら、今回の事例を参考にぜひアレンジして企画頂けたらと思います!
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