【アジャイル開発】スプリント0を導入する
背景
新しい職場に来て早くも3か月目に突入しました。一応、職位としてはリードエンジニアとして採用され、今の開発プロジェクトにはテックリード(開発チームのリーダー?)としてアサインされています。10-11月まではあまり動きがなく12月から本格始動になりました。
これまでなんちゃってアジャイル開発はいろいろ経験してきたのですが、いろいろな理由で自分が開発者・SM兼任とか、PO・SM兼任するなどし開発者専任として本格的なアジャイル開発は経験がありませんでした。
今回はアジャイルコーチやSMが(一応)専任でアサインされているプロジェクトになり、かつ開発チームをリードする立場で戦々恐々な感じです。
(一応専任としているのは、アジャイルコーチは12月で離脱&SMの方は超多忙なため1月からの開発が読めない状況です。自分がうまくプロジェクトに適応できるだろうか…)
ただこれからスクラムプロジェクトにアサインされる方(特に初めてテックリードされる方)に向けて何か残してみたいなと思いました。今回だけでなく、何回かにわたってプロジェクトで取り組んでいることをブログにしていこうと思います。
開発プロジェクトについて
表題のスプリント0について話す前に今の開発プロジェクトについて少し説明をします。
今回のプロジェクトはグループ会社で利用される業務効率化のためのwebアプリの二次開発になります。既にPoCにてアプリのおおまかなコンセプトが決まっており、今回はそれをベースに追加機能を開発したり、インフラ面も本番に近い形に持っていく予定になります。
メンバーはビジネス部門から3-5名、開発部門から4名(開発3名、SM1名)、アジャイルコーチ2名の構成です。私以外のメンバーは一次開発から同じ(はず)です。
スケジュール感を述べると、11月中旬まではアジャイルの理解を深める時期(ビジネス部門メンバー向けに簡単なアジャイル研修実施など)、そして11月下旬からからインセプションデッキが始まり12月いっぱいでチームビルディング(なぜここにいるのか?、エレベーターピッチなど)を想定しています。開発は1-2月まで、検証運用は3月といった感じで進む想定ですね。
課題
現状の課題は大きく2つかなと思っています。
具体的には、1)ビジネス部門メンバーから見たときアジャイル開発のスケジュールや進捗、用語理解の不安が大きいこと、2)開発スキルや開発準備(インフラやドキュメント)に対する不安が大きいこと(主に私なんですが苦笑)です。
特に2)については一次開発(PoC)でテストコードを導入していないなどあくまでモック開発に留めており、今後の機能拡張に向け開発体制を構築していく必要があります。
対策方針:スプリント0の導入
上記の課題に対応するためスプリント0を導入しました。
スプリント0とはスクラム開発におけるスプリントの準備をするスプリントのことです。ただしスクラムの原点であるスクラムガイドには掲載されておらず、必須なイベントではないです。
今回は12月まるっとスプリント0に当てることができます。そこでミニスクラムと称して、チームビルディングをしながら、開発チームだけのスプリントを回して開発準備を進めていく作戦です。これによりビジネスチームと開発チームの不安を解消したいと思っています。
具体的な対策
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WBSによる成果物管理
- プロダクトバックログもどき、定期的に優先順位を確認
- 私はアジャイル信者ではないので、良いと思えばWF開発のプラクティスもどんどん採用する予定。
- スクラム開発ではマインドやチームビルディングが話の中心になることが多いですが、成果物も準備しておく必要はあるよね
- ここでいう成果物はドキュメント、ツール(リポジトリ、ファイル保管場所など)、開発ルール(コーディング規約など)、検証など
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カンバンツールによる進捗管理
- カンバンにて進捗をみえる化。これをビジネスチームに見せることで進捗の不安を取り除く狙い
- 今後できれば見積もりポイントもいれてベロシティも図りたいなぁ
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開発チームによるデイリースクラム
- 毎日30分実施。コアとなるメンバーだけでドキュメントの読み合わせや成果物のレビューをしていく予定
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ビジネスメンバーフォロー
- オンラインのコミュニケーションを増やす(チャットで雑談、打ち合わせに早く入って雑談、いいねなどでリアクション多め、打ち合わせでもどんどん発言)
- アジャイル用語はかならず補足を入れる(プロダクトバックログ、これは機能をまとめたリストですねみたいな)。厳密性よりも理解重視で用語アレルギーを解消
- もう一人の相方エンジニアががんばってくださっているので、自分もなるべくコミュニケーションを取りたい!
所感
上司に説明してスプリント0の了承は得ましたし、開発メンバーも同意してくださっています。感謝感謝!まずは上記の対応策を実施してみて少しでも1月からの本格開発の準備を進めたいと思います。
導入の効果や改善点などはまた次回に書きたいと思います!
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