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Redisについて少しまとめる

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📌 ① 一般的な機械学習プロジェクトでRedisを使うか?

機械学習プロジェクトでRedisは、必ずしも必須ではありません。ただし、以下の状況ではよく利用されます。

🔹 よくある利用シーン(実務での事例):

  • **特徴量ストア(Feature Store)**として利用するケース
    推論時に特徴量を高速に取り出す必要がある場合。

  • 推論結果のキャッシュ
    同じ入力が何度も来る場合、再計算せずに高速に返すため。

  • リアルタイム推論サービス
    レコメンドシステムや不正検知のようなリアルタイム性が要求されるタスク。

  • モデル推論処理のキュー管理
    Redisをキューとして使い、推論処理を非同期で分散処理する。

🔹 一般的な機械学習プロジェクトでの頻度は?

  • 「必ず使われる」わけではなく、「リアルタイム性」や「高速性」が必要なケースで選択的に使われます。
  • 単なるモデル学習やオフライン推論だけの場合は、Redisを使わないケースも多いです。

📌 ② MLops(機械学習の運用管理)でのRedisの利用頻度

MLopsの領域ではRedisは比較的よく利用されます。

🔹 MLopsでの利用事例(よくあるパターン):

用途 目的
特徴量ストア 推論処理の高速化(リアルタイム性)
モデル監視(モニタリング) 推論結果やパフォーマンスの即時モニタリング
推論キュー管理 大量のリクエストを効率的に処理
A/Bテストのユーザーセグメント管理 モデルの比較実験を迅速に行うため

🔹 MLopsでの頻度は?

  • MLopsでは「推論の効率化」「即時監視」「リアルタイム対応」などの理由から、Redisは比較的広く利用されています。
  • 特にリアルタイム性が重要なシステム(オンラインレコメンド、不正検知、リアルタイム分析など)での使用頻度は高めです。

📌 ③ 機械学習ライブラリにRedisが自動的に含まれることはあるか?

通常、機械学習の標準的なライブラリ(scikit-learn, TensorFlow, PyTorchなど)にRedisは自動的に含まれません

🔹 ただし、以下のような場合にはRedisが依存関係として含まれることがあります:

  • 特徴量ストア用ライブラリ(例:Feast、RedisAI)
  • ワークフロー管理やキュー処理ライブラリ(Celery, RQなど)

これらのライブラリを使用するとき、Redisが自動的にインストールされるケースがあります。

✅ 具体例:

  • Celery(Pythonのタスクキュー)
    CeleryはRedisをキューバックエンドとして利用できます。

    pip install celery[redis]
    

    ↑ これでRedisのPythonクライアントも自動的にインストールされます。

  • Feast(特徴量ストアライブラリ)
    Redisを特徴量ストアとして使う機能があります。

    pip install feast[redis]
    

※ ただし、「Redisそのもの」を動かすには、自分でRedisサーバーをインストール・起動する必要があります。


📌 まとめ(整理)

ポイント 答え
機械学習での一般利用 必須ではない。リアルタイム用途でよく使う
MLopsでの頻度 推論高速化、リアルタイム監視などでよく使う
自動的に含まれるか? 一般のMLライブラリには含まれないが、特徴量ストアやキュー管理ライブラリでは依存関係として含まれることがある

🚩 結論(初心者向け要点)

  • RedisはMLopsでリアルタイム対応をするために選ばれることが多い
  • 標準的な機械学習ライブラリ(TensorFlowやscikit-learnなど)にはRedisは含まれないが、特徴量ストアやタスクキューなどの一部のライブラリではRedisが使われることもある。

これが実務の実態に即した、わかりやすい回答になります。

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