Difyで基本的なチャットフローアプリケーションを作成する
はじめに
プログデンスの圓佛です。Difyでは5種類のアプリケーションを作成することができます。
- ワークフロー
- チャットフロー
- チャットボット
- エージェント
- テキストジェネレーター
今回は「質問すると回答するだけ」という簡単なチャットフローアプリケーションの作成方法を記載します。
この記事で分かること
- Difyで基本的なチャットフローアプリケーションを作成する方法
検証環境
今回の検証ではDifyのオンプレミス版(コンテナ版)を利用しています。また、LLMはAWS Bedrock経由で呼び出す為、AWS Bedrockプラグインをインストール・初期設定済みです。
| 対象 | バージョン |
|---|---|
| Dify | 1.9.2 |
| AWS Bedrockプラグイン | 0.0.49 |
基本的なチャットフローアプリケーションの作成
Step.1-1
画面上の「スタジオ」を選択した状態から「最初から作成」をクリックします。

Step.1-2
アプリケーションに任意の名前を設定します。名前には平仮名や漢字などの2バイト文字も利用出来ますし、後から変更することも可能です。「作成する」をクリックします。

Step.1-3
チャットフローアプリケーションの初期状態が表示されます。

Step.1-4
右側のプロパティウインドウを閉じるとフローの全体像が見えます。フローは「開始 → LLM → 回答」と非常にシンプルであることが分かります。

Step.1-5
フロー上から「LLM」をクリックします。右側に表示されるプロパティウインドウから「AIモデル」をクリックし、任意のLLMを選択します。今回は「Anthropic Claude」の「Claude 4.5 Haiku」を選択しました。

Step.1-6
続けてLLMにシステムプロンプトを入力します。今回は以下のように入力しました。
私はドラゴンボールの登場キャラクターであるベジータです。ユーザの質問に対してベジータの口調で回答してください。地球人のことを罵倒しながら、しかし親切に回答してください。

Step.1-7
これで設定は完了です。画面右上の「公開する」をクリックし、表示されるメニューから「更新を公開」をクリックして変更を保存します。

アプリケーションを実行する
アプリケーションの動作を確認する・実行する方法は大きく、3種類あります。
- 「ワークフロー編集画面」からプレビューする
- 「探索」から実行する
- Webアプリケーションとして実行する
1.「ワークフロー編集画面」からプレビューする
「アプリケーションの動作を試しながら作成したい」場合はプレビュー機能を利用します。チャットフローの編集画面で画面右上の「プレビュー」をクリックします。

画面右側にプレビューウインドウが表示されます。今回は以下のユーザプロンプト(質問)を入力し、ENTERを押します。
ダイエットのコツを教えてください。

今回は想定した回答が得られました。ユーザプロンプトを送信する際に「左側のチャットフロー」を見ていると、チャットフローが順次実行されていることが分かります。

2.「探索」から実行する
「探索」からアプリケーションを実行します。この方法であればチャット履歴も表示されます。Dify開発者向けにアプリケーションを公開する場合はこの方法が簡単です。画面上部から「探索」を選択した状態で画面左側の「ワークスペース」から作成したアプリケーションをクリックします。

以下のユーザプロンプトを入力し、ENTERを押します。
ダイエットのコツを教えてください。

想定した回答が得られました。

3.Webアプリケーションとして実行する
Webアプリケーションとして実行します。(Dify開発者では無く)一般ユーザへアプリケーションを公開する場合はこの方法を採用します。 但し、WebアプリケーションのURLさえ分かれば認証無く、誰でもアプリケーションが実行出来てしまう点には注意します。 画面上部の「スタジオ」が選択された状態で作成したアプリケーションをクリックします。

画面右上の「公開する」をクリックし、表示されるメニューから「アプリを実行」をクリックします。

以下のユーザプロンプトを入力し、ENTERを押します。
ダイエットのコツを教えてください。

想定した回答が得られました。

アプリケーションの公開URLを取得する
一度、作成したアプリケーションの公開URLは原則、固定されます。但し、意図的に再生成(変更)することは可能です。公開URLを確認するには以下の操作を行います。
チャットフローを開いた状態で画面左上の「アプリケーションアイコンや名称が表示されている部分」をクリックします。

するとアプリケーションの情報が表示され、公開URLも表示されます。尚、公開URLの右側に表示されているリフレッシュボタン(下図の黄色丸)をクリックすると公開URLが再生成されます。再生成した公開URLを「元のURLに戻す」ことは出来ませんので注意が必要です。
