色々ある"Copilot"の違いと、新旧の名称の変化を一覧にする
はじめに
Microsoft より提供されている、名前に "Copilot" が付く各種サービスはいろいろありますが、種類が多く、それぞれの用途や違いが分かりづらくなっています。
本記事では、どの名前がどのサービスのことなのか、各サービスでできることの概要をまとめ、"Copilot" と名の付くサービスを整理します。
似通っている各"Copilot"の名前と機能の違いを理解いただいた上で、
用途やユースケースなどを調べる際に現在の名称・旧名称両方で検索していただき、詳細な情報にたどり着いていただければと思います。
なお、本記事は2025年8月時点の情報です。名称や利用できる機能に変更がある可能性にご注意ください。
旧名称を知るメリット
機能を調べる際、最新の名称では情報が少なく、旧名称のほうが検索ヒット数が多くなり、情報が得られる場合があります。今回取り上げるサービスで実際に検索した結果を示します。
例1: Microsoft Copilot の場合
[新名称] Microsoft Copilot
[旧名称] Bing chat
例2: Copilot Studio の場合
[新名称] Copilot Studio
[旧名称] Power Virtual Agents
各種 Copilot サービスの詳細
Microsoft Copilot の詳細
用途
Bing検索のCopilotボタンから利用できるチャット
制限事項
ログインしていない状態、もしくは個人向けMicrosoftアカウントで利用できる
旧名称
Bing Chat
Bing Chat Enterprise (法人向けのデータ保護があるBing Chat)
Copilot Pro の詳細
用途
個人アカウントで利用するCopilotの有償版
個人アカウントのWord、Excel、PowerPoint等でCopilotが利用できる
詳細はこちらをご覧ください
Copilot Pro
Microsoft 365 Copilot の詳細
複数のアプリ・サービスが、Microsoft 365 Copilotという名称になっています。
用途
-
旧 Microsoft 365 トップページ / Office ポータル
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スマホアプリ
-
Windows上のCopilotアイコン
-
TeamsアプリのCopilotボタン
-
職場MicrosoftアカウントでログインしているEdgeブラウザのCopilotボタン
制限事項
職場Microsoftアカウントで利用可能
旧名称
Microsoft 365 (Office) アプリ(スマホアプリの旧名称)
Microsoft 365 Copilot Chat の詳細
用途
Microsoft 365 トップページで利用できるCopilotチャット
注意事項
職場アカウントでログインしている場合、エンタープライズデータ保護が適用され、プライベートなデータとして扱われ、トレーニングには利用されません。
Windows上のCopilotアイコンや、TeamsアプリのCopilotボタンと会話履歴が共有される
補足: Microsoft 365 Copilot は、組織向けの統合AIアシスタントサービス全体を指し、Microsoft 365 Copilot Chat はその中のチャット機能を指します。
旧名称
Microsoft 365 Business Chat
Microsoft Copilot for Entra アカウント ユーザー
Microsoft Copilot Studio の詳細
用途
チャットボットやAIエージェントを作成できる
Teams内で利用できるチャットボットやエージェントを作成する機能と、
一般的なWebサイトに組み込んで利用できるチャットボットやエージェントを作成する機能がある
詳細はこちらをご覧ください
Microsoft Copilot Studio
旧名称
Power Virtual Agents
Power Virtual Agents for Teams
Microsoft Copilot Studio for Teams
GitHub Copilot の詳細
用途
AIコーディングアシスタント
- コードの自動補完、関数の生成が可能
- Visual Studio Code、Visual Studio、JetBrains IDE等で利用可能
Copilotと名前が付きますが、上のMicrosoft CopilotやMicrosoft 365 Copilotとは用途が大きく異なります。
詳細はこちらをご覧ください
GitHub Copilot
まとめ
本記事では、各サービスでできることの概要をまとめ、"Copilot" と付くサービスの名称の整理を行いました。
各"Copilot"の用途やユースケースなどを調べる際は、現在の名称・旧名称両方で検索して詳細を調べていただければと思います。