チームのふりかえりをGoogle DrawingsからTrelloに移行した
この記事はKyashアドベントカレンダー2021、11日目の記事です。
Kyashでは1スプリントを1週間としたスクラム開発を行っており、スプリントのおわりにふりかえり会を開催しています。
今回はこれまでGoogle Drawingsを使って行っていたふりかえりをTrelloに移行して効率化した話をまとめます。
これまでのふりかえり
これまでKyashのふりかえりではGoogle Drawingsを利用していました。
これはコロナ以前にオフィスでホワイトボードを使って行っていた手法をそのままオンラインに移植した方法で、ホワイトボードや模造紙などに付箋を貼っていくイメージで行っていました。
図にうっすらと見えているとおり4つの象限に分かれており、X軸にBad -> Good、Y軸にFeel -> Factのように分類して発表していく形式です。
発表は第一象限からFact Good -> Fact Bad -> Feel Bad -> Feel Goodの順に進んでいき、ファシリテータが発表者を指名し、指名されたメンバーは手札を出して話すというような流れで行っていました。
この手法には以下のような問題があり、ふりかえりに集中できる環境をつくることができていませんでした。
- ファシリテータが指名する時に「Fact Goodのカード」など手札を探す必要がある
- 発表時に手札を移動する時間がある
- 会話が途切れることによる流れの崩壊
これを改善したいと考えてTrelloというサービスを使うことにしました。
これからのふりかえり
Trelloはいわゆる”カンバン”方式のチケット管理ができるサービスです。
今回はリストの名前をFact Good、Feel Badなどのカードを挙げるジャンル、カードのタイトルをメンバーが挙げるふりかえり内容としてふりかえりを行うようにしました。
この方法で大きく改善したのはファシリテーション負荷です。
これまではFact Goodに属するカードを画面全体から探して、指名してという流れだったものが、既にカードとして列挙されている状態になるので探す必要だけでなく指名する必要もなくなりました。
これによりふりかえり会の流れを崩すことなくサクサクと進められるようになりました。
Trelloにしたことでカードに書かれたふりかえり内容に対して議論したことをコメントに残すことができたり、APIを通じてカード情報を取得することでアーカイブ記事を作成することができるようになったりしました。Kyashでは実際にTrelloをKibelaにアーカイブする君をつくってMarkdown記事としてアーカイブを行っています。
まだまだ改善できることがたくさんある取り組みなので、必要に合わせて形式を変えていきたいと考えています。
まとめ
Google DrawingsだったふりかえりをTrelloに移行したことで以下の改善が見られました。
- ふりかえりの効率がよくなって所要時間が短くなった
- ふりかえりそのものに集中できるようになった
オフィス勤務やリモート勤務など、メンバーがおかれている状況に合わせて定期的にふりかえりのやり方をふりかえるのは大切なことだと感じました。これからもアップデートがあったら発信していきます。
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