チームリーダー1年目に読んでよかった書籍を紹介してみる
はじめに
皆様こんにちは。
私事ですが、もうすぐチームリーダーになって1年が経ちます。
そこで、今回はチームリーダー1年目に読んでよかった書籍5選を紹介したいと思います。
記載している順番に特に意味はないので、気になった本があればぜひ読んでみてください。
また、初めてチームリーダーを務めた案件の振り返り記事もこちらに書いていますので、もし興味があればぜひ読んでみてください。
そもそもチームリーダーに求められる能力って?
書籍の紹介に入る前に、少しだけ雑談にお付き合いください。
皆さんは、チームリーダーに求められるのはどんな能力だと思いますか?
私は、「チームの成果を最大化できること」だと思います。
(この後紹介する書籍の受け売りです)
おそらくこれまでメンバーとして働いてきた人にとって、自分だけでなくチームとして成果を最大化するためには、新しい考え方や働き方を取り入れる必要があります。
例えば、「メンバーのサポートもしつつ自分の時間をどうやって確保するのか?」「価値のある仕事を見極められるようになるには?」「メンバーのモチベーションを下げないようにネガティブなフィードバックをするには、どうすれば良いのか?」などです。
今回紹介するのは、それらの知識を得るために、おすすめの書籍になっています。
それでは、早速紹介していきます!
1. エンジニアリングマネージャーの仕事
言わずと知れた名著だと思います。
私はこの本から読み始めましたが、最初に読んで正解だったなと感じています。
私は特に以下の部分が印象に残っています。
考えてみてください。他の人たちが成功し、学習し、心理的に安全だと感じられ、クリエイティブでいられる状況をあなたが作れるとしたら? 他の人たちが成長し、思っている以上の成果を達成するのをあなたが助けられるとしたら? 毎日仕事に来るのが楽しくて、一緒にやりがいのある問題に取り組めるようなチームをあなたが作れるとしたら? 20年後に、あなたのスタッフがどこでキャリアを始めたのか聞かれたときに、真っ先にあなたが出てくるとしたら? そう。どれも本当に実現できます。本書ではそのやり方を伝えます。
おすすめ度
★★★★★
こんな人におすすめ
- とりあえず1冊だけ読みたい!という人
- チームリーダーになったけど何も分かりません状態の人
- 具体的に何をしていけば良いのかを知りたい人
この本を読んで得られたこと、変化したこと
- メンバー全員と上司との1on1を始めた
- 週次の報告書を自ら書くことを進言して書き始めた
- より自分ではなくチームの成果を上げるためにどうするべきか、を考える意識が強くなった
- ネガティブなフィードバックも伝えられるように頑張るようになった(まだ苦手ですが)
- 自分のチーム以外とも積極的に関わりを持つようになった
- どんな仕事を与えるべきか、どれくらい委譲すべきか、をより慎重に考えるようになった
- 誰にどこまでの情報を与えるべきか、与えないべきか、みたいなことを考えるようになった
- 何でも自分でやらずに、人に任せられることは積極的に任せるようになった
2. イシューからはじめよ
こちらも有名な本ですね。
ただ、こちらはチームリーダーとしてというより、仕事をする上での考え方みたいなところを学べる本になっています。
チームリーダーになると、何をするべきかを判断する機会が増えるため、その取捨選択をする際にこの本の内容は役に立つと思います。
ちなみに私のお気に入りフレーズは、このあたりです。
- 「知れば知るほど知恵が沸く」より「知りすぎると馬鹿になる」
- 「悩む」ではなく「考える」ことが必要
- 「人から褒められること」ではなく、「生み出した結果」そのものが自分を支え、励ましてくれる
おすすめ度
★★★★☆
こんな人におすすめ
- もっと成果を出したい、価値のあることをしたいと思っている人
- 仕事のやり方を変えたいと思っている人
- タスクを終わらせたら、実は不要だったみたいなことが多くある人
この本を読んで得られたこと、変化したこと
- イシュー度を意識するようになり、仕事の価値に拘るようになった(イシュー度についての詳細は本を読んでください)
- いきなり完璧を目指さずに、ある程度のものを何度も繰り返し作ることを意識するようになった
- コンプリートワーク(自分が受けた仕事を完遂する)を意識するようになった
3. 実践!タイムマネジメント研修
ここからは実践シリーズ(と勝手に読んでいる)を紹介します。
このシリーズは、実際に様々な企業で実施され、好評を得た同名の研修内容をそのまま書籍化したものです。
そのため、実際の研修の風景などが織り込まれていて、リアリティがあり頭にスッと入ってくる感覚があります。
この本では、うまく時間を使うための考え方やテクニックが紹介されています。
おすすめ度
★★★★☆
こんな人におすすめ
- まとまった時間はあるのに、なぜか仕事が足りないと感じている
- 不必要なことまでやりすぎた結果、時間が足りないということが多い
この本を読んで得られたこと、変化したこと
- なんとなく13:00からじゃなくて13:30からMTGを入れるみたいな、無駄な時間配分をしなくなった
- 無理にまとまった時間を取らない
- 抽象的な表現を減らす
4. 実践!ロジカルシンキング研修
こちらも実践シリーズです。
この本では、ロジカルシンキングの考え方やテクニックが紹介されています。
タイムマネジメント研修と重複している部分もあり、併せて読むことでより理解が深まると思います。
ロジカルシンキングができないことには、タイムマネジメントもうまくできないと思うので、これらはぜひセットで読んで欲しいです。
おすすめ度
★★★☆☆
こんな人におすすめ
- 自分の思っていることと相手の思っていることがズレていることが多いと感じる人
- 大きな仕事が与えられたときに、どこから手をつけて良いか分からなくて困ることが多い人
この本を読んで得られたこと、変化したこと
- みんなが同じことを考えているように思っても、以外の前提条件やコンテキストの違いで認識はズレていることの方が多い
- 再現可能な情報を伝えることを心掛けるようになった
5. 実践!チームマネジメント研修① 信頼関係と動機づけの基礎
続いても実践シリーズです。
この本ではチームマネジメントについてで、特に人間関係の構築に関する部分のテクニックや考え方が紹介されています。
ストロークとディスカウントという考え方や、受容と共感というテクニックが紹介されていて、これはかなり参考になりました。
(詳しくは本を読んでみてください)
おすすめ度
★★★★★
こんな人におすすめ
- チームのメンバーとの関係をより良くしたいと思っている人
- チームのメンバーのモチベーションを上げたいと思っている人
- ネガティブなフィードバックを伝えるのが苦手
この本を読んで得られたこと、変化したこと
- 話を聞くだけでもかなり人間関係の構築には効果がある
- 無視だけは絶対にしてはならない
- 相手を変えるにはまず自分が変わることが必要
6. 実践!チームマネジメント研修② 成果を生み出す組織の条件
最後に紹介するのも実践シリーズです!
この本もチームマネジメントに関連する内容ですが、こちらはチームの成果を最大化するための考え方やテクニックが紹介されています。
以外と多くの人が誤解しているPDCAの罠や、こういうリーダーがいるとチームの成果は最大化されない、などといったかなり具体的なエピソードが多く紹介されています。
おすすめ度
★★★★★
こんな人におすすめ
- どういうチームが成果を出せるのか知りたい人
- 安定した成果を上げれているが、更に上のレベルに行きたいと思っている人
この本を読んで得られたこと、変化したこと
- 意図を持って仕事をしなければならない
- テキストでも通話でも良いので、気軽にコミュニケーションをとれる雰囲気づくりをする
- チームメンバーの成長を妨げないための働き方
まとめ
以上です!
これで紹介は終わりますが、それぞれの本にはここに書ききれなかった魅力がまだまだたくさんあります。
学びになる本ばかりなので、興味のある本があればぜひ手に取ってみてください。
「エンジニアリングマネージャーのしごと」や「イシューからはじめよ」は、有名な本なので読んだことがある方も多いと思いますが、個人的には後半の実践シリーズをぜひ読んでみて欲しいです。
Kindle Unlimited会員なら無料ですし、ページ数も少ないので、騙されたと思ってぜひ!
(念のため断っておきますが、案件とかではなく勝手におすすめしているだけですw)
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