AI時代のレビューコメント
どうもClaudeCode管理おじさんです。
ここ1ヶ月ぐらいの自分の仕事を思い返すと、ソフトウェアエンジニアといよりClaudeCode管理者といった方がしっくりきます。
そんな中でAIが作ったPRに自分でレビューをする、また誰かに(たぶん人間に)レビューして貰う事があるのですが「これだとClaudeCode君が理解出来ないので噛み砕いて説明しないといけないなー」という、不思議な気持ちになる場面に遭遇します。
つい最近まではレビューは人間通しのコミュニケーションの場でしたが、今やレビューコメントを「人間が読む」という前提が怪しくなってきています。
そのレビュー、AIが読んでますよ
自分の運用では、レビューコメントが付いたら実行するコマンド /pr_reply
を用意しています。
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gh
コマンドでコメント内容を取得 - 内容を分析し、妥当か判断
- 妥当な場合は修正しコミット
- コメントの返信
つまり、レビューコメントが、そのままClaudeCodeへの指示書になっている状態です。
曖昧なコメントは辛い
極端な例ですが例えばこんなレビュー
うーん、ここちょっと違和感あるかも。
人間なら「確かにこの関数名は少し分かりづらいな、UIに関する責務が名前に漏れ出しているかもしれない。ちょっと直そう」とか察してくれるかもしれませんが、これだとClaudeCodeが唐突に大幅な修正を始めたりします。
AI時代のレビューコメントの書き方
コストを掛けて人間がレビューするのだから、AIにはできない指摘や、コードに落とし込まれていない背景などがあるはずです。
今後はAIエージェントエージェント兼レビュアーとして生きていく事になると思うので、AIさんに読んでもらって誤解が生まれないレビューを書きたいと思います。もうレビューコメントもmdで書いた方がよいかもしれません。
良い例
## 対象コード
unit.ts の `calculateDiscountedPrice` 関数
## 問題点
- 税込み価格に対して割引を適用している
- ビジネスルール上、税抜き価格に対して割引を適用する必要がある
## 提案
- 税抜き価格に対して先に割引を適用し、その後に税を加えるよう処理順を修正してください
- このケースを確認するテストも追加してください
AI時代においてレビューコメントも “構造化された指示書” である必要がありそうです。
- 前提と対象範囲を明確に
- 問題点は箇条書きで具体的に
- 提案は「どう変えるべきか」まで明示
これでClaudeさんも「はいはい、そういうことね」と安心して修正してくれます。
優秀な部下に安心して仕事をしてもらうのが中間管理職の勤めですね。
レビューに限らず、普段からコミュニケーションの輪の中にAIさんが混ざっているかもしれない事を意識する時代ってすごいなーという感想でした。
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