参加レポート:JAWS-UG 名古屋 8月会② 〜AWSのコスト削減・最適化LT大会〜
はじめに
「JAWS-UG 名古屋 8月会② 〜AWSのコスト削減・最適化LT大会〜」 というオフラインイベントが有りました。
極小サービスですが自分も趣味のWEBアプリをAWSへデプロイしており、AWSのコスト管理や最適化に興味があったので参加してみました。
発表
名古屋市の取り組み
特に印象に残ったのが名古屋市の発表です。
自分が愛知県在住なので印象に残りやすかったことはありますが、市が情報を非常にオープンにしていたことに驚きました。
ベンダーに対してのインフラコスト削減の提案や、コスト増の原因調査へ市がまず自分で調査して理解したうえで動いていることが分かりました。
行政のITが前向きに取り組んでいる姿勢を知れてよかったです。
名古屋市では、以下のような手順でコスト調査を行ったということでした。
特大サービスでも基本的な手順は同じであることが確認できました。
- Billing and Cost Managementで月別やサービス別に利用料を確認
- 急に増えたサービスや、常に高額なサービスを抽出
- 原因を担当部署へ相談・調査し、改善すべきか案件なのか必要な増額であったのか判断
登壇資料
他の手段
他の発表でも同様の手法がとられていましたが、Billing and Cost Management の Budgets の 予算 を追加で使っている発表もありました。
課金額が設定額を上回わったときにメールでアラートを受け取れるシステムです。
出会った人
また、懇親会にも参加し、人と話せたことも刺激になりました。
学生時代はIT専攻ではなかったものの独学で学び、就職を機に業界入りした人がいました。
スタートアップ企業での経験が豊富なようです。
現社の先輩上司よりは自分に近い出自であり、そういう人と出会えるのもイベント参加の面白味だと思いました。
自分のコスト削減
自分のコスト削減でやったことを紹介してみます。
最初は12か月無料期間に甘え、サービス公開を優先の高コスト構成で始めました。
その後、段階的にコスト削減しています。
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当初の構成: ECR * 2(下から2つ目のスペック)、RDS、S3、ALB×2
AWS構成図 -
変更点: フロントとバック両方にマルチステージビルド導入、フロントとバックを1台のEC2に統合、ALBを1つに集約
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現在の構成: EC2×1、RDS、S3、ALB×1
料金の変化はこちらのissueにまとめています。
(AWSからクレジットを貰ったため最後のコスト削減の結果は不透明になってますが…。)
次はDBをEC2に移すことも検討しています。サービスを止めずに移行出来たら面白そうです。
コスト削減だけでなく、勉強も兼ねて少しずつ構成をいじるのが楽しいですね。
(という待機名分を掲げ、より安いサービスへの移行をしないでいます。)
また、Budgets 予算 も使っています。
今は大体何にどれだけお金がかかるか把握できているので良いのですが、初めてデプロイしたときはとんでもないことがあるかもと怖くて設定しました。
- $0/月:無料期間中に設定した名残(笑)
- $100/月:AWSの様子を見に行かなかったとしても、この通知が何日に届くかで異常事態を察知するため
- $400/月:本当にヤバいときに気づくため
AWSを乗っ取られて4桁万円の請求や、使い方を間違えて3桁万円の請求といった報告をちょこちょこ見ますからね…。
さいごに
9月は初心者向けのハンズオンに参加します。
テーマ:JAWS-UG 名古屋 初心者向けアラカルトハンズオン
毎年恒例、初心者向け勉強会です。 できるだけ AWS や JAWS-UG 参加したことがない人 対象です。
とのことですが、運営の方に参加表明して認められたのと「上級者お断り」と説明されていたので心おきなく参加してきます。
以下のどちらかを受けられるそうです。
- S3とEC2を使ったWebサイト構築ハンズオン
- CDKを使ったECRへのデプロイハンズオン
CDKの方に参加しますので、もしお会いしたら仲良くしてください😄
X:@shari_susi
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