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【Notionスプリント機能利用ガイド①】スプリントテンプレートを使ってスクラム開発をスムーズに始める方法

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はじめに

こんにちは。PoliPoliで開発をしている高野です。

この記事では、Notionのスプリントテンプレートを使ったスクラム管理を一から始める方法についてご紹介します。これからNotionでスクラム開発を導入したい方や、現在の管理方法が複雑で整理しにくいと感じている方に特におすすめの方法です。

登場する用語

  1. プロジェクト:プロダクトバックログにある個々のタスクを、もう一段抽象化してまとめる「箱」として扱っています。各タスクは「リリース可能な最小単位」であるため、関連する複数のタスクを束ねることで、チームが大まかな機能群を把握しやすくなります。

    ▼ 具体例 「ユーザー認証まわりの改善」 をプロジェクトとする場合

    • タスク①「SNSアカウント連携ログイン機能」

    • タスク②「パスワード再設定のUI刷新」

    • タスク③「メール二要素認証の導入」

      …などのように、認証関連の複数のタスクを1つのプロジェクトとしてひとまとめにする。

  2. タスク:プロジェクトを構成する具体的な作業項目のことです。プロダクトバックログアイテムを指します。

  3. スプリント:スクラム開発におけるスプリントのことです。タスクを一定期間で区切って管理するための枠組みを指します。

  4. スプリントボード:現在のスプリントで対応すべきタスクが、プロジェクト別やステータス別などに整理・表示されるダッシュボードです。チーム全体で進捗状況を簡単に把握できるようになります。

スプリントテンプレートを使ってデータベースを一から作る

ポイント

最初からスプリント管理に特化したデータベース設計が可能です。プロジェクトとタスクが連携し、視覚的に分かりやすいダッシュボードが標準で作成されます。
https://www.notion.com/ja/help/guides/product-engineering-notion-sprint-planning

手順

  1. サイドバーの「テンプレート」をクリック →「課題管理」で検索 → テンプレートを追加します。

  2. 追加後、サイドバーに「課題管理」ページが生成されます。

  3. 作成されたページを開くと、「プロジェクト」「タスク」「スプリント」3つのデータベースとそれぞれのデータベースのアイテムが作成されています。

これでスプリントボードの作成は完了です。

スプリントボードの設定

以下が設定可能な項目です

スプリントボードビュー上部の「•••」→「カスタマイズ」→「その他」→「スプリント」の順に開きます。

  • スプリント期間(デフォルト:2週間。この記事では1週間の設定で説明をしていきますが、チームの状況に合わせて変更してください)

  • 開始曜日(デフォルト:毎週Monday)

  • 未完了タスク(デフォルト:次のスプリントへ移動)
    スプリントの自動化オンの場合は現在のスプリント期間終了時に、スプリントの自動化オフの場合は「スプリントを完了」ボタンを押したタイミングで、未完了タスクが下記から選択した場所に移動する

  • スプリントの自動化(デフォルト:オフ)
    オンにする。夏季休暇などの長期休暇の時にオフにしておくと休み明けに修正せずに済みます。

    手動でスプリントを完了したい場合、「スプリンを完了ボタン」はスプリントボードビューの上部にあります。

各項目の設定が終わったら、スプリント期間の具体的な日付の調整を行います。
スプリント期間の日にちの変更は、プロダクトバックログアイテムのプロパティから直接変更できないため、以下の手順でタイムラインビューから変更する必要があります。

スプリントボードページの下部からスプリントページを開きます。

タイムラインタブを開き、タイムラインの単位を「月」にし、現在のスプリント(Current)の期間を今週の月曜から日曜までドラッグして調整し、次のスプリント(Next)を次週の月曜から日曜に調整します。

画像のステータスだけ英語版になってます。

運用フロー

デフォルトではプロダクトバックログアイテムに、ストーリーポイントプロパティがないので事前に作っておきます。
スプリントには、スプリントプランニング時のプロダクトバックログアイテムの合計ストーリーポイントと、実際に消化したプロダクトバックログアイテムの合計ストーリーポイントのプロパティもロールアップで作成しておきます。

以下、スプリントボードを利用して基本的なスプリントイベントを実施します。

  1. タスクの作成
    「スプリント計画(スプリントプランニング)」タブの「バックログ(スプリント未設定)欄で新規タスクを作成します。

  2. スプリントプランニング
    バックログに優先度が高く、ストーリーポイントの見積もりがまだのものがあればプランニングポーカーを行います。
    その後、バックログから必要なタスクをドラッグアンドドロップで「現在: スプリント」欄に移します。
    もしストーリーポイントが大きい場合は複数のタスクに分解します。「現在: スプリント」には1スプリント期間で完了できる分のみ移します。1スプリント期間で全て完了でき、PRやリリースだけ分けたい場合は、サブタスクに切り出して管理することもできます。

    ちなみに親タスクからサブタスクのステータス状況を表示したり、サブタスクからサブタスクを作ることもできます。

  3. デイリースクラム
    ボードビューで進捗・問題を確認。ブロッカーや優先度の変更があればすぐに反映します。

  4. スプリントレビューとレトロスペクティブ:プロダウトバックログアイテムのステータスを更新し、消化したプロダクトバックログアイテムのストーリーポイントを確認し、振り返りや改善点を議論します。

まとめ

スクラムテンプレートからNotionでスクラム管理を始めると、複雑な設定なしにスムーズにスタートできます。シンプルな構成から始め、運用を通じて徐々にチームに合った形へと改善していくことがポイントです。

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