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GPT builderでカスタムGPTs

2023/11/21に公開

概要

11月6日の開発者向け会議「OpenAI Dev Day」で発表があり、話題となっている「カスタムGPT」

特定のタスクに適した形でGPTをカスタマイズすることができます。
そして作ったオリジナルGPTを世の中に公開できちゃうとのこと

さっそく私も2つ作ってみました。
ChatGPT plusの利用者であれば、コードなしで、10分~30分くらいで作れます。

"Buddha's Guide" ブッダの道しるべ
https://chat.openai.com/g/g-yTZdGHPUt-buddha-s-guide
【図1】

"Fishing Trend Analyst" フィッシングトレンド分析
https://chat.openai.com/g/g-e56I8Uiny-fishing-trend-analyst
【図2】

[:contents]

環境

環境:ChatGPT plus

生成AI関係の動向

カスタムGPT作成の前に、生成AI関係の動向を少しご紹介
この流れの中で、**GPTs(GPT Builder)**が利用可能になったわけです。

1.8月22日 GPTに関するOpenAIの論文

「GPTs are GPTs: An Early Look at the Labor Market Impact Potential of Large Language Models」
https://arxiv.org/pdf/2303.10130/

歴史、数学、法律など大学レベル以上の各種試験でのGPT4の性能
【図3】

米国の労働市場に及ぼす影響について調査

  • 米国労働力の約80%が、LLMによって職務の少なくとも10%が影響を受ける可能性。約19%の労働者は、彼らのタスクの50%以上が影響を受ける可能性。
  • 影響はすべての所得レベルに及び、高所得の仕事はLLMの能力や関連ソフトによってより大きな変化に直面する
  • 影響は、最近の生産性の高い成長を経験している業界に限定されない。
  • LLMへのアクセスがあれば、米国の労働者タスクの約15%が、同じ品質レベルを維持しながら、かなり速く完了できる。この割合は47%から56%に上昇。つまり生産性が2倍になる!
  • LLMを動力とするソフトの影響は、LLMの基本モデルの経済的影響を大幅に拡大する可能性。
  • この研究は、GPTなどのLLMが、広範な経済的、社会的、政策的な意味を持つ一般目的技術と見なされる可能性があると結論付けている。

2.11月6日 開発者向け会議「OpenAI Dev Day」開催

  • GPT-4 Turbo: 128,000トークン(128K)まで入力可能に、PDF300ページくらい!! 2023年4月までの情報を提供、それでいて旧モデルよりもかなり安価
  • JSONモード: 開発者が応答に対する制御を行いやすくなった。
  • DALL-E 3・GPT-4V: APIを通じた画像生成と画像認識が可能。
  • GPTs(GPT Builder): 特定の目的に合わせてChatGPTのカスタマイズができる。11/15 Microsoftも「Copilot Studio」を発表
  • GPT Store: カスタムGPTを公開し、収益化することができるプラットフォームを公開予定。
  • Assistants API: 様々なアプリにAIアシスタント機能を統合できるようにするAPI。音声認識やテキストから音声への変換、関数呼び出しなど ➡こちらがビジネスで使えるカスタムGPTを作成してAPIで呼べる。Function calling機能やCode Interpreterも使用することができ、より高度な処理が可能に。

GPT Builder

それでは「GPT Builder」でカスタムGPTを作っていきましょう

1.アイデアだし

アイデアとしてぱっと思いついたもの
【カウンセラー】
 ストレス訓練、愚痴り相手、高齢者向けのおしゃべり相手
 キャラ表示➡感情によって表情や絵を無限に変えるイラスト生成
【図4】

ちょっと前までは「Stable Diffusion」で生成していたですが
GPT4で画像生成できるようになってほんと便利になりましたね。
【実例付き】Stable Diffusionの「ControlNet」使い方ガイド - AIワンダーランド

【フィッシングサポート】
 今どこでどんな魚が多く釣れているかWEBスクレイピングして、プランを提案
このアイデアで私が作ったGPTがこちらです。
"Fishing Trend Analyst" フィッシングトレンド分析
https://chat.openai.com/g/g-e56I8Uiny-fishing-trend-analyst
【図5】

【就職支援チャットボット】
 LINEアプリで生徒をサポート
【図6】

2.手順1 My GPTsからCreate a GPT

【図7】

3.手順2 チャット形式で問答

【図8】

Ⓖ何をするGPTを作りたいか
ブッダの教えを大量のデータとして学習させます。チャットで様々な相談ができるチャットボットを作りたい。
 ➡GPTのタイトルとイラストを提案してくれる

Ⓖ次に、内容を洗練させましょう。感情的なサポートを提供するのが主な目的なのか、哲学的な洞察を提供するのが主な目的なのか、それとも他の何かですか?

Ⓖやりとりの中で何を強調すべきか、あるいは何を避けるべきかを考えてみよう。特定のトピック、アドバイスの種類、またはトーンに重点を置いたり、避けたりすべきものはありますか?

こんな感じでやりとり5回ほどで完成です

4.手順3 Saveで公開範囲を指定して公開

そのままPubulic公開すると、製作者名に個人名が載ってしまうのでご注意を!!

ドメイン名(ウェブサイトURL)をお持ちなら
DNSプロバイダで「DNS設定/DNSレコード設定/TXTレコード」で承認させれば
ドメイン名で登録可能です。
【図9】

5.完成

試しに使ってみると
【図10】

なかなかいい感じですね

「fish on!」の後ろにかわいい釣りの絵文字が!!
「fish on!」は口癖として設定したのですが
GPTさんが意図を読んで勝手に追加してくれているあたりが凄いです

とりあえず作成して
その後、どんどんカスタマイズをしていくことが可能です。
GPTの名前変更もできました。

すぐにアイデアを試して10分で作れるので楽しいですよー
ぜひ皆さんもやってみてください。

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