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ゲーム開発におけるアートワークのチェック

2021/09/08に公開

とても雑な書き殴りになります。
(内容も後から加筆・修正する可能性があります)

チェック時に抱える問題

ゲーム開発において、キャラクター・背景・アニメーション・UI・エフェクトといったアーティストの成果物をリーダーやアートディレクターがチェックしてフィードバックするということは日頃のワークフローに組み込まれているかと思います。

しかし、アーティストにとってフィードバックが「チェック者の好み」だと感じられて正解が掴めない場合や、チェック者にとって判断基準を言語化できずうまく伝えられない場合にお互いの疲弊に繋がります。

作業者視点

  • 正解が分からない
  • 修正理由に納得性が無く、好みで言っているように感じる
  • 「このケースではこう」という条件が複雑で規則性を見い出せない
  • 結果、リテイクを繰り返すことになる
  • 自信を無くしていったり、理不尽に感じてストレスになる
  • 自身では出来に満足していたり、チェックで改悪されたと感じると大きな不満に繋がる
  • 通ってもなぜ通ったかが分からないので次もすんなり通らない

「統一感が大事」だったりもするので、担当箇所というミクロ視点では筋が通らなく感じる場合もあると思います。また、ゲームの世界設定も細かいところまで行き届いていなかったりご都合が過ぎて矛盾になっているようなことも多いため、リードがそこを「柔軟に落し所を探って着地を決めた」場合にそのまま矛盾に感じたりもあると思います。

一方、指示通りに修正したら明らかに良くなったと作業者が感じた場合、チェックが非常にありがたいと感じてチェック者と良い関係性になります。

チェック者視点

  • 具体的に内容や理由を伝えているつもりでも理解してもらえない
  • 絵作りを細かく文章にしても文章だけでは伝えるのは難しい
  • そこでイメージと完全一致するリファレンスをネットでひたすら探すことになる
  • しかしイメージ通りのリファレンスは大抵、簡単には見つからない
  • 仕方が無いのでチェック者自体がデータを編集して提示することになる
  • 精神的ダメージを与えることになるので作業を完全に引き取ったり担当替えするのは難しい

何かを伝えた際に、感じ方も言葉を聞いて思い浮かべるものもかなりの個人差があります。

チェックのコンフリクト

また「版権元」「ディレクター」「アートディレクター」「リーダー」「担当プランナー」それぞれの修正要望がコンフリクトを起こすというのもよくある話かと思います。

打てる施策

開発序盤に目指すビジュアルが責任者間でコンセンサスが取れていて、スタッフ全員でその共有がしっかりなされたら理想ですが、発注されるありとあらゆるアセットに対して、シルエット・色・サイズ・細かいディティール・傷の入り方から汚れまで事細かくビジュアルイメージを完全に提示・共通認識を持つというのは難しいようにも思います。

長い開発期間中に目指すビジュアルの方向性が細かく変化していったり、目指す品質が高くなっていったりすることもあるかと思います。

しかしそれでも、目指すイメージに近いリファレンスをその都度提示し続けてイメージの穴やズレを埋めてチーム内で共有していくしか無いのだろうなと思います。実際にはチェックを通ったデータが最も信頼性の高いリファレンスとして開発後半になるほど多く積み上がっていくので楽になっていくでしょうけれど、制作データも含めたリファレンスやFIXに至るまでのフィードバック内容をいかにしてチーム内で低コストで共有し、参照しやすい環境を整えるかといったあたりも重要になりそうです。

作業途中で中間チェックを挟んで軌道修正するというのもアリと思います。

チェックの基準の言語化

チェック時には「プロジェクトのビジュアルコンセプトに沿っているか?」や「ユーザーに与えたい印象(=演出意図)に沿っているか?」を芯に添えつつ、なるべく被チェック者が「チェック者の好みで判断している」と感じないよう「どんな意図があってどう修正して欲しいのか」をなるべく具体的に伝える必要があると思いますが、一方で細かい部分まで全て意図を言語化することは難しいとも感じます。

無理に言語化しようとして同意し難い謎の理屈を展開してしまうような場合もあります。

リファレンス探しの効率化

静止画ではなく動画を探す場合、Netflix や Amazon Prime Video なんかでお目当ての映画・ドラマ・アニメを探して「この作品のこの場面のこの感じ」と提示できると随分楽になると思うのですが、仕事だとそうもいきません。

コロナ前はチームでDVD・Blu-ray(画集なども)を資料購入して閲覧するといったことができましたがリモートワークでは物理的な資料の共有が難しくなりました。

各社、動画配信サービスで法人向けの契約が新設されて、従業員が自由に閲覧できるようになって欲しい。
https://douga-haishin.net/start/start-houjin-keiyaku/

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