分割式自作キーボード「Lily58」を無線化してみた
Lily58
Lily58は遊舎工房で購入できる左右分割式キーボード(58キー)で、分離式の中では比較的おとなしめで取っつきやすいキー配置のもの。(私は分離式を買ったのはこのキーボードが初めて)
Columnar Staggered配置というエルゴノミクス的キー配置の左右分割式自作キーボードです。
多くもなく、少なくもない「58」というキー数によってコンパクトかつ、実用的なキー数にすることができました。ソケット式を採用することでキースイッチの差し替えが簡単に行うことができ、様々な種類のあるキースイッチを交換し楽しむことができます。また、スイッチ故障時にもすぐに交換できるのでメンテナンス性もアップします。
(https://shop.yushakobo.jp/products/lily58-pro より引用)
上の画像にあるように、左右で分割されているキーボード同士をTRRSケーブルで接続し、更にマスター側(画像では左手)ではPro Microと呼ばれるマイコンボードとPCをUSB(Micro B、Type-C)接続する必要がある。
有線接続を使ってみて
仕事の関係で基本的にはキーボードを週に2回程度持ち運びする機会があり、家と職場でケーブルを抜き差ししたり、そのケーブルをまとめてケースにしまったりを繰り返していくと、1分にも満たない時間が少しだけ面倒に感じてしまった。※ちなみに持ち運びには家にたまたまあったケースを使っているが、Lily58がジャストフィット過ぎて感動した(下画像)
画像は既に無線化された後だが、無線化前も同じように持ち運んでいた。
Lily58を購入してから大体10カ月くらいの間有線接続でずっと使っていたが、メリットとデメリットを考えた時に自分にとってはデメリットが少しだけ大きく感じた。
- メリット
- バッテリーを気にしなくていい
- 遅延がない
- デメリット
- コード類を持ち運ぶ必要がある(TRRSケーブル、USBケーブルの2種)
- コード類のセッティングが必要
- 配置に制限がある
特に、「コード類を持ち運ぶ、セッティングする必要がある」については、オフィスで会議室に移動するときにそれらを行うのはかなり面倒なので、そもそも移動時にはノートパソコンのキーボードを使っていた。(Lily58の配置に慣れているのでノートパソコンのほうはかなり打ちづらかった)
無線化
実は結構前から無線化の方法があることは知っていたが、最近まではそんなに無線化したいモチベがなかったのでしていなかった。
無線化の方法は、BLE Pro MicroというBLE(Bluetooth Low Energy)に対応したマイコンボードを既存のマイコンボードと取り換え、電源基盤を別途用意するという方法だ。(詳しくは下の記事を参照)
BLE Pro Microはこれ
電源基盤はこれを使った
はんだ付けや取り付けは下の記事がとても参考になる。(ドキュメントも用意されているのでそっちも見ることを推奨)
完成品としてはこんな感じで、見た目はそこまで変わらず、OLEDがあった部分が電源基盤になったような感じになっている。
感想
無線化自体の手間は全然かからなくて、正直もっと早くしていれば良かったなと思ったw
感想としては、USB、TRRSケーブルによる左右のキーボードの配置の制限や、接続やセッティングの手間がなくなったのでかなり快適になったと感じた。
ただ、まだ二日間くらいしかたっていないのでもうちょっと経過観察して無線で続けるかを決めていこうかなと思った。というのも、懸念点としてBluetooth接続が調子悪くなることもありそうだなと思うのと、電池がどれくらいで無くなるかもちょっとわからないので...
Discussion