PlayCanvasエディター2023年のアップデートまとめ(エディター)
PlayCanvasについて
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オンライン上の統合開発環境としてエディタとコードエディタが完備されており、プログラミングから3Dシーンの構築までがウェブ上で行えます。
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共同開発が容易であり、リアルタイムの共同編集が可能。複数のユーザーでのバージョン管理もクラウド上でスムーズに実施できます。
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VR‧AR体験や幅広いジャンルのゲーム開発、インタラクティブなウェブコンテンツの制作ができます。
PlayCanvasのアップデート頻度について
PlayCanvas エンジンのアップデート (およそ月に3回の頻度)
- v1.60.0 ~ v1.67.3までアップデートがありました。
- 今後のアップデートの内容については、「ロードマップ」が公開されています。
PlayCanvas エディター (2023年は17回アップデート 約 月に1回アップデート)
- 2023年は17回のアップデートが予定されています。
- v1.23.9 ~ v1.34.8 までアップデートがありました。
PlayCanvasエディターの2023年の目玉アップデート
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glTFインポート対応 / 2023年1月19日
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Dracoメッシュ圧縮対応 / 2023年2月28日
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WebXR AR対応 / 2023年3月16日
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Sketchfabとの統合 / 2023年6月26日
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AVIFとWebP対応 / 2023年10月24日
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3D Gaussian Splatting / 2023年12月5日
1. glTF / glbインポート対応
概要
2023年1月19日にPlayCanvasエディターに新しい形式のインポートとしてglTF / glbインポート機能が追加されました。これに合わせてモデルデータのヒエラルキーのインポート・編集機能も追加されました。現在インポート可能なモデルデータはこちらとなります。
.fbx
/ .dae
/ .obj
/ .3ds
/ .glb
左: ヒエラルキー編集前 | 右: ヒエラルキー編集後 |
2. Draco圧縮対応
- Draco技術を使用してメッシュを圧縮する機能がPlayCanvasエディターに追加されました。
圧縮率とクオリティの比較
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Draco Mesh Sizeオプション 1.0 (1.37 MB)
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Draco Mesh Sizeオプション0.5 (323 KB)
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Draco Mesh Sizeオプション 0.1 (115KB)
オプション | ファイルサイズ | 比較 |
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Mesh Compression Disable(利用しない) | 2.78 MB | 100% |
Draco Mesh Size 1 | 1.37 MB | 49.64% |
Draco Mesh Size 0.5 | 0.323 MB (323KB) | 11.6% |
Draco Mesh Size 0.1 | 0.115 MB (115KB) | 4.14% |
3. Sketchfabとの統合
Sketchfabから直接インポート可能に
Sketchfabはユーザーがウェブ上で3Dコンテンツを公開・共有・発見できるプラットフォームです。PlayCanvasエディターにSketchfabから直接モデルデータをインポートする機能が追加されました。
4. AVIF / WebP対応
- PlayCanvasエディターがWeb/AVIF対応しました。
- ドラッグアンドドロップをするだけでそのまま利用ができます。
- 既にプロジェクトにインポート済の画像はエディターから「コンバート」も可能です。
5. Gaussian Splattingの対応
- 3D Gaussian Splattingのデータの読み込みをPlayCanvasエンジンでサポートしました。「Super Splat」という、PlayCanvas製ツールでウェブ上でデータ編集と、圧縮もできます。
Gaussian Splatting ( ガウシアン スプラフティング )の特徴
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3D Gaussian Splattingは、2023年8月に発表された技術で、複数の視点から得られた画像を用いて3D空間を再現する方法です。
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レンダリング時には機械学習を必要とせずレンダリング可能
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学習段階では機械学習が必要ですが、レンダリング時には事前に学習されたパラメータを使用することで高速処理が実現される点
参考にさせていただいた記事
Gaussian Splattingのプロジェクト
その他、PlayCanvasのアップデートを含むExamplesの一覧こちらにまとめています。
100個以上のExamplesをエディターに移植しているので、ぜひご活用ください。
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