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MIXIの実務インターン体験記

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はじめに

6月から約2ヶ月間、株式会社MIXIでインターンシップに参加しました。
この記事では、その経験を振り返りながら、MIXIでのインターンの魅力をお伝えしたいと思います。

参加のきっかけ

MIXIを知ったきっかけは、MIXI TECH DESIGN CONFERENCE 2024への参加でした。
当時は「MIXI=モンスト」というイメージしか持っていませんでしたが、このカンファレンスで他の領域にも幅広く取り組まれていることを知り、強く興味を持ちました。

会場でお話しした人事の方の温かい雰囲気にも惹かれ、
「この会社でインターンをしてみたい」と感じ、インターンシップに応募することにしました。

面接では、「機械学習をアプリケーションに取り込む過程を経験したい」という自分の興味を伝えました。さらに、ユーザーの反応が直接見えるtoCサービスに関わりたいという想いも話し、
結果として「みてね事業本部 Data Engineering Group」に配属していただくことになりました。

みてね事業部について

「家族アルバム みてね」は子どもの写真・動画共有アプリです。
写真アルバムで家族向け?と思う方もいるかもしれませんが、みてねでは通常の写真保存に加えて、1秒動画やコメント機能など、家族間のコミュニケーションを生む機能が備わっています。また、デジタルデータにとどまらず、フォトブックやプリント注文など、思い出を形に残すためのサービスも展開されています。

👉 詳しくはこちらをご覧ください!
https://mitene.us/

インターンで取り組んだこと

今回のインターンでは、メディア特徴ベクトルのストレージコスト削減というテーマに取り組みました。

みてねでは、大規模な画像・動画データを保有しています。一部の機能ではそれらをベクトル化してデータベースに保存しており、ストレージコストが無視できないほど大きくなっていました。
このコスト問題は、将来的な機能開発やユーザー体験を支えるうえで非常に重要なテーマでした。

ベクトルデータのサイズは、その次元数によって決まります。そこで私は、次元数を減らすことでデータ量を削減できると考え、主成分分析(PCA)による次元削減を試みました。

詳細は記載できませんが、公開データセットを用いて、どの程度まで削減しても性能を保てるかを定量的・定性的に検証しました。

結果として、元の次元の約半分まで減らしても十分な精度を維持できる可能性を確認しました。もし今後機会があれば、実際のサービス上でA/Bテストを行い、ユーザー体験への影響を検証してみたいと考えています。

働く環境

チームの雰囲気

Data Engineering Groupの皆さんはとても温かく、技術的な質問はもちろん、キャリアの相談にも丁寧に乗ってくださいました。

特に印象に残っているのは、コーヒーブレイクタイム☕️という雑談の時間です。仕事の話だけでなく、趣味や休日の過ごし方などを話しながら、自然とチームの距離が縮まっていくのを感じました。

その他にもコミュニケーションを促す施策が多く、メンバー全員が積極的に会話しようとしている姿がとても印象的でした。

開発環境

検証には Vertex AI Workbench を使用しました。GPUを気軽に利用でき、ストレスのない開発環境が整っていました。また、リリースのCI/CDパイプラインも整備されており、開発→検証→デプロイの流れをスムーズに体験できました。

さらに、Cursor や Claude Code などのAIツールも利用可能で、効率的に試行錯誤を進めることができました。

オフィス環境

MIXIのオフィスには食堂があり、ビュッフェ形式のランチをリーズナブルな価格でいただけます。
出社した日は、部署の方や他部署の新卒の方と一緒にランチを楽しみながら、自然にコミュニケーションを取ることができました。

ある日の昼食

ある日の昼食

また、カフェも併設されており、昼食後にお気に入りのドリンクを買ってワークに戻るのがインターン期間中の日課でした。

その他

インターン期間中は、OpenAI社の方が来社して開催した社内勉強会にも参加しました。OpenAIが提供するAPIやCodexなどについて、開発者の方から直接学ぶことができる貴重な機会でした。

また、業務外ではフットサルサークルにも参加し、普段あまり話す機会のない方々とも交流することができました。

インターンを通じて得たこと

今回の経験を通して、「機械学習技術を実際のサービスに活かすプロセス」をリアルに体験できました。また、大規模なサービスだからこそ考えるべきコスト構造や運用上の課題に挑戦できたことは非常に良い経験でした。

特に印象的だったのは、「研究開発」を業務の中でどう進めるかという点です。
研究開発では、どんな課題を解くのか、何を明らかにしたいのか、どんな検証を行うのかを常に意識する必要があります。結果をただ得るだけでなく、その意味を考察し、次の一手につなげる姿勢が求められます。

今回の次元削減の検証では、PCAがどの程度有効か、また有効な場合にはどれほどの効果が期待できるのかを明らかにすることを目的に進めました。最初から完璧に進められたわけではありませんが、メンターの方との1on1を通して方向性を調整しながら、少しずつ形にしていくプロセスを学びました。

最後に

MIXIのインターンは、技術的にも人としても大きく成長できる環境でした。MIXIがMISSIONとして掲げる『「心もつながる」場と機会の創造。』は、社内のメンバー同士の関わりやオフィスの雰囲気にも深く根付いていると感じました。

何かを達成するためには、必ず複数人で協力する必要があります。そのうえで、MIXIはコミュニケーションの障壁が非常に低く、意見を出しやすい環境だと思います!

人事の方々もとても親切でサポートが手厚いので、少しでも興味がある方は、ぜひ応募してみてください。きっと、自分の成長につながる経験になるはずです。

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