ChatGPTをカスタマイズして問診機能の開発とfunction callingでその問診内容を医師へ自動伝達する
背景
医療現場で患者に適切な対応をとるためには診断のための多くの情報が必要になります。
患者の状態を知るために問診は非常に重要なステップですが、ルールベースでの質問しかできません。
医師国家試験に合格できるChatGPTをカスタマイズすることで、医師との会話のような柔軟な問診を実現できないかに挑戦してみました。
概要
ChatGPTをベースにLINEで症状についてすぐに相談できるチャットボットを作成しました。
チャットボットは以下のようなステップで問診をしてくれます。
Step1:まずはじめに患者の年齢と性別を確認します。
Step2:症状と発症時期の確認
Step3:疾患を絞るための質問
Step4:患者が話をした内容をまとめる
Step5:既往歴・薬歴を尋ねて、
Step6:医師に状況を伝えるための症状紹介メモの作成
実際に使ってみた
症状に対して、患者に共感をしながら回答してくれるボットになっています。
「お腹が痛い」という症状を伝えてからどのように返答するかを示したものです。
function callingで聞き取り内容を医師へ連携することも可能
function callingで、聞き取り内容をまとめて、こちらで設定した軽症状、中症状、重症状の3段階のケースを判断して、緊急性があれば、救急車や往診のドクターを呼ぶように適切な機関と連携することも可能です。
function callingを使えばそれぞれの症状毎に設定した処理を実行することができます。
・救急車を呼ぶ
・往診ドクターへ電話
・近くのクリニックを紹介
などなどです。
まとめ
知り合いの医師の方からは、上記の例のやり取りから最終的な判断(疑われる病名など)まで、違和感ない問診であるというフィードバックをいただきました。症状が軽い時は軽症状のfunction、重い時は重症状のfunctionを呼び出すことも可能です。
しかし、当たり前ですが、ChatGPTの判断が間違う場合もあります。
その時、どうするべきなのかについては、議論が必要で、公に正式リリースでいるものではありません。
ただし、少ない医療資源の中で、すぐに相談できる医療者もおらず、間違える可能性も合意した上で、使っていただくのであれば、十分有用なレベルになっているのではないかなと感じています。
以下のURLから友だち登録することでこの機能が使えます。
是非、試してみて、感想を教えてください。
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