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【統計学】幾何分布
幾何分布(Geometric Distribution)
ベルヌーイ試行を繰り返すとき、はじめて成功するまでに失敗する回数
1.確率関数
はじめて成功するまでに失敗する回数を
2.期待値と分散
- 期待値:
E[X]=\frac{1-p}{p}
期待値の導出
無限等比級数
等比数列
隣り合う2項の比が一定(=公比)で前の項に公比を掛けて次の項が求められる数列のこと。
- 初項から第
項までの和n S_n=a+ar+ar^2+\cdots+ar^{n-1} - 両辺に
を掛けたr を差し引くとrS_n=ar+ar^2+ar^3+\cdots+ar^{n-1}+ar^n よって(1-r)S_n=a-ar^n S_n=\frac{a(1-r)^n}{1-r}
- 両辺に
無限等比級数
無限等比数列の和をさす。
等差×等比数列の和の計算の例
以下のような等差数列(初項1、公差2)と等比数列(初項3、公比3)の和を考える。
第10項までの和を
両辺に公比
両辺差し引くと
右辺第2項から第10項までは初項3^2,公比3の等比数列の第9項までの和に2を掛けた値に等しいから、
期待値の導出
確率関数
ただし、
ここで
両辺に公差qを掛けて
両辺差し引くと
左辺の
両辺を
よって
- 分散:
V[X]=\frac{1-p}{p^2}
分散の導出
分散の導出
ここで
両辺差し引くと
右辺第2項以降は初項2q^2,公差qの無限等比級数で、
よって
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