Apidog MCP × Claude Code でAPI開発を効率化する実践ガイド
🎯 この記事の概要
解決する問題
- API実装とドキュメントがいつの間にか食い違っている
- 手動での仕様管理が面倒で、更新を忘れがち
- チーム開発でAPI仕様の最新版がどれか分からない
対象読者
- REST API開発をしている方
- OpenAPI・Swagger仕様を使っている方
- Claude Code等のAI開発ツールを使っている方
前提知識
- REST APIの基本
- OpenAPI仕様の概要
- 基本的なコマンドライン操作
📊 結論・要点
🔧 実現できること
- API仕様と実装コードの自動同期
- 仕様変更時の関連コード自動更新
- チーム全体での仕様共有の簡素化
⚡ 開発の変化
- 仕様を先に作る習慣が自然に身につく
- 手動での同期作業がなくなる
- 新しいメンバーでも最新仕様をすぐに把握
🛠️ 使用技術
- Apidog: ブラウザでAPI設計・テストができるサービス
- MCP (Model Context Protocol): AIツール連携の仕組み
- Claude Code: MCP対応のAI開発環境
🤔 よくあるAPI開発の悩み
あるある話
- 実装は最新だけど、ドキュメントが古いまま
- 仕様変更したのに、関連する箇所の更新を忘れる
- 新しいメンバーが「どの仕様が正しいの?」と困る
- レビュー時に「これ仕様書と違うよね?」という指摘
新しいアプローチ
🔄 効率的な開発サイクル
- 仕様変更 (Apidog)
- AI自動実装 (Claude Code)
- テスト
- 修正点のフィードバック ⤴️ 1に戻る
メリット
- 仕様が先: Apidogで先に仕様を作る流れになる
- リアルタイム反映: 変更がすぐに開発環境に反映される
- AI支援: 仕様に沿ったコードをAIが生成
- 同期の自動化: 実装とドキュメントのズレが起きにくい
📸 Apidogでできること
※画面のテーマカラーは設定で変更可能です
Requestパラメータの設定
パラメータの型、必須/任意、説明をフォームで直感的に編集
Responseの定義
レスポンス形式をJSONスキーマで詳細に定義、例も自動生成
リクエストコードサンプル
JavaScript、Python、cURLなど複数言語のサンプルコードを自動生成
🛠️ セットアップ手順
1. Apidogアカウント作成
- Apidogでアカウント作成
- 新しいプロジェクト作成
2. アクセストークン取得
アカウント情報 → APIアクセスToken → 「+ 新規」ボタン
名前: Claude-Code-Integration(任意)
期限: 無期限(または日付指定)
3. Claude Code設定
設定ファイル例
// ~/.claude.json に追記
{
"mcpServers": {
"apidog": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": [
"apidog-mcp-server@latest",
"--project-id=YOUR_PROJECT_ID"
],
"env": {
"APIDOG_ACCESS_TOKEN": "YOUR_ACCESS_TOKEN"
}
}
}
}
4. 動作確認
# Claude Codeを再起動後、動作確認
# Claude Code内でMCPサーバーの接続確認
# (実際のAPIアクセス方法はMCPサーバーの実装によります)
うまくいけば、作成したAPIの一覧が表示されます。
※APIが1つも作成されていない場合は、簡単なAPIを作成してから確認してください(例:GET /api/todos)。
(オプション)ローカルファイルでのテスト
手元にOpenAPI仕様書がある場合のテスト方法:
{
"mcpServers": {
"apidog": {
"command": "npx",
"args": [
"apidog-mcp-server@latest",
"--oas=/path/to/openapi.json"
]
}
}
}
🔄 開発フロー
人間の役割:Apidogでの仕様作成
1. 仕様をブラウザで作成
- フォームに入力するだけでAPI仕様ができる
- パラメータやレスポンスも画面で設定
- リアルタイムでプレビュー確認
2. ブラウザでテスト
- 作った仕様をその場でテスト実行
- モックサーバーで動作確認
- レスポンス例も自動で作成
3. チームで共有
- リアルタイムで変更を同期
- 複数バージョンの管理
- チーム権限の設定が可能
AIの役割:Claude Codeでの実装
1. 最新仕様を自動で取得
Claude CodeがMCPサーバー経由で最新のAPI仕様を自動取得し、それを基にコードを生成します。
2. 仕様に合わせてコード生成
// Apidog仕様から自動生成
interface CreateUserRequest {
email: string;
password: string;
profile: {
firstName: string;
lastName: string;
preferences?: UserPreferences;
};
}
// 仕様通りの実装も生成
async function createUser(
request: CreateUserRequest
): Promise<CreateUserResponse> {
// バリデーション、DB操作、レスポンス整形
// すべて仕様に基づいて生成
}
3. 仕様に基づく実装支援
API仕様を参照しながら、仕様に沿った実装をAIが支援してくれます。
💰 料金プランについて
個人開発者におすすめ
-
無料プラン: 個人でのAPI開発・テストには十分
- コア機能全般(4ユーザーまで利用可能)
- フルAPIクライアント対応
- Mock/テスト基本機能一式
- 無制限テスト(コレクション)実行
- ドキュメント基本機能(閲覧数無制限)
- クレジットカード不要、利用期限なし
-
有料プラン: チーム開発や本格運用時
- Basic: 高度な共同作業とチーム管理が必要なスタートアップ/小規模チーム向け
- Professional: 高度な共同作業・詳細管理・優先サポートが必要な成長企業向け
- Enterprise: 企業向けセキュリティ・カスタマイズ・プレミアムサポートが必要な大規模組織向け
✅ まずは無料プランで試して、チーム規模や要件に応じて有料プランへ
詳細はApidog料金プランをご確認ください。
📈 想定される効果
導入前後の変化
Before:従来の開発
仕様検討 → 実装 → 手動テスト → ドキュメント作成
↓ ↓ ↓ ↓
迷いがち ミス多い 面倒 忘れる
- 1つの機能追加に半日〜1日
- 途中で仕様変更してやり直し発生
- ドキュメント更新をよく忘れる
After:Apidog MCP使用後
Apidog設計 → MCP実装 → 自動テスト → 勝手に同期
↓ ↓ ↓ ↓
30分 15分 5分 即座
- 1つの機能追加を1時間程度に短縮可能
- 型安全により実装ミスを大幅削減
- ドキュメント更新作業が不要に
期待できる効果
🎯 開発体験の改善
- 「どっちが正しい仕様?」で悩む時間が削減
- 過去の自分が書いた仕様もすぐに確認可能
- 仕様を参照した実装により整合性を保持
⚡ 作業効率の向上
- API設計から実装まで一気通貫で実行可能
- 型定義を手で書く作業が不要に
- テストコードも仕様から自動生成
🔒 品質の安定
- 人的ミスによる不具合を大幅削減
- 仕様に基づいた一貫性のある実装
- 型安全によるバリデーション強化
💡 導入時のポイントと今後の展望
段階的導入のススメ
小さなAPIから始めて、仕様を先に作る習慣を身につけることが重要です。いきなりチーム全体で始めるより、個人で慣れてから展開する方がうまくいきます。
セキュリティ面の注意
アクセストークンが記載された設定ファイル(~/.claude.json)をGitにコミットしないよう注意してください。
今後期待したいこと
MCPエコシステムの拡大により、より多くのツールやサービスとの連携が進むことで、API開発のワークフロー全体がさらに効率化されることを期待します。
📝 まとめ
この記事で紹介したこと
✅ 問題解決: API仕様と実装の食い違いを防ぐ方法
✅ 具体的手順: 実際に試せるセットアップ手順
✅ 現実的な効果: 理論ではなく実体験ベースの効果
✅ 注意点: 導入時に気をつけるポイント
始めるまでのステップ
- Apidogでアカウント作成
- 簡単なAPIを1つ作成
- Claude Code MCP設定
- 実際に動かしてみる
最後に
「API仕様と実装の食い違い」は、多くの開発者が日常的に困っている問題だと思います。
Apidog MCP × Claude Codeは、この面倒な問題をシンプルに解決してくれるツールです。特に、チーム開発で「どの仕様が最新?」「実装と仕様書どっちが正しい?」のようなやり取りが多い方には、かなり効果を実感できると思います。
気になった方は、まず簡単なAPIを1つ作るところから試してみてください。
📚 参考リンク
公式ドキュメント
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