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途中で諦めてしまう人向けの技術書の読み方

2024/01/06に公開

初めに

プログラマーが読むべきと言われている名書はいくつもあります。
しかしいきなり読み始めると基本途中で飽きてしまいます。
そんな私のように最後まで読み切ることができない人向けの技術書の読み方を、例としてマスタリングTCP/IPを使いながら説明していきます。

技術書を読むステップ

結論として、こんなふうに読めば挫折せず楽しく技術書を読むことができます。

  1. 体系的な知識がないと理解できない場面に遭遇したら技術書を購入する。
  2. 必要な知識を辞書的に書籍から得る。
  3. ZennやQiitaにアウトプットする。

なぜこのように読むのか

技術書を読む途中でつまづいてしまう理由

リーダブルコード、プリンシプルオブプログラミング、マスタリングTCP/IP、オライリー書籍などなど、
とりあえずレベルアップしたいからおすすめされている本を読んで知識をつけよう!!
と思って書籍を購入したことがある方は多いと思います。

しかし、なんの理由もなく技術書を読み始めても面白くもないし理解も表面的なものになってしまいます。

例えば、ローカルでしかWeb開発を行ったことがない人がいきなりマスタリングTCP/IPを読んでも
こんなん読んでこの知識いつ使うの?
と感じてしまいます。

ローカルで開発している分にはIPアドレスがグローバルとか動的とかIPv4とかそんな知識はなくてもあまり困りません。

こんな状況でマスタリングTCP/IPを読んでもなんの役にも立たないと感じてしまっても無理はありません。

しかし、いざ作ったWebアプリをレンタルサーバーでデプロイしようとなったとき、様々なエラーに直面します。
そのとき、
IPv4ってなんだ?DNSってなんだ?NATは?ホストって何?
と感じる瞬間が現れます。

このように感じたとき、マスタリングTCP/IPを読めば、
あ、DNSってこのことを指していたんだ
指定したIPアドレスが間違っていたからあのとき動かなかったんだ
感動しながら本を読み進めることができます。

以上のことから、技術書を読むことを諦めてしまうのは、
その知識が必要でないときに読んでいるから
であると考えています。

だから先述したステップの1番には、「体系的な知識がないと理解できない場面に遭遇したら技術書を購入する。」と書きました。

そして2番には、初めのページから読み進めるのではなく、そのときそのとき必要な部分だけ読むというふうに書きました。

これで挫折する確率を一気に下げることができます。

アウトプットは必ずやろう

これはかなり大事で、読んだだけではわかったつもりになってしまいます。
本を読んだ後は、クオリティが高くなくてもいいので、自分の言葉で文章にしながら解説記事を書くことをお勧めします。

しかし書籍だけでは
これってどういうこと?
と理解が深まらない部分も出てきます。

そのとき、私はChatGPTに質問したあと、ChatGPTの回答を手掛かりにググるという方法をとって疑問を解決しています。

ChatGPTに聞くとググるより簡単に答えの手掛かりを得られますが、生成AIはちょいちょい嘘をつくのでその後ググって真偽を確かめるようにしています。

例として、私はマスタリングTCP/IPを読んでIPアドレスの知識をつけた後、以下のような記事を書きました。

https://zenn.dev/pienthon/articles/8ee38be12f7ebe

最後に

技術書を最初から最後まで読む方法が知りたいんだよ!!と思った方もいるかもしれませんが、初めから全部読もうとするのは無茶だと思っています。
本記事で解説した読み方を繰り返しながら知識をつけていけば、楽しく技術書が読めるようになる日が近づいてきます。

今回紹介した方法は私が実際に行なっている方法なので、ぜひやってみてください。

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