【Apex入門】継承・override・virtual・abstract・interfaceの違いをやさしく解説

キーワードのまとめ

virtual（メソッド単位でオーバーライドを許可）

• オーバーライド可能なメソッドに付ける修飾子
• Apexではクラスやメソッドはデフォルトでvirtualではない（＝オーバーライド不可）
• 明示的にvirtualを付けないと、継承先でオーバーライドできない

override（子クラスでオーバーライド）

• 親クラスでvirtualまたはabstractが付いているメソッドを上書き実装する
• 使うには元のメソッドがvirtualかabstractである必要がある

abstract（クラスやメソッドに使う）

• インスタンス化できないクラス（テンプレート的な存在）
• 共通処理や実装を強制したいメソッドを定義するのに使う
• 抽象クラス内に**抽象メソッド（中身なしのメソッド）**がある場合、クラスにもabstractが必要
• 抽象メソッドは、継承先のクラスで必ず実装しないとコンパイルエラー

extends（クラスを継承）

• 他のクラスを継承するときに使うキーワード
• Apexではクラスの継承は1つだけ（多重継承は不可）

interface（実装だけ定義する型）

• メソッドの定義だけ（中身なし）
• 複数のinterfaceを実装可能
• インスタンス化は不可

implements（interfaceを実装）

• interfaceで定義されたメソッドをすべて実装する必要あり
• 1つのクラスで**複数のinterfaceをimplements**できる

final（継承・オーバーライド不可）

• クラスやメソッドに使う
• final class → 継承できない
• final method → オーバーライドできない
• セキュリティや予期しない変更防止に使う