はじめに
こんにちは。株式会社ペライチのフロントエンジニアの関（@nekoneko_wan2）と申します。
加齢によるデバフ、ライフステージ変化によるプライベートタスク増加でギリギリの毎日を過ごしています。
余剰時間と肉体的・精神的エネルギーがすり減る一方、キャリアを重ねることで仕事に求められる質と量は増えていく現実があります。
限られた時間でどのように効率よく新しい技術や知識をキャッチアップしていくか、私だけでなく多くのエンジニアが抱える悩みではないでしょうか。
しかし今はAI時代。中でも対話型AI、ChatGPTは希望の光になるのではないか、そんな想いで今回の記事を書いてみたいと思います。何かしらの参考になれば幸いです。
学習コスト削減を目指して
コストは時間だけでなく精神的な負荷も含みます。やること・考えることが多いと机にすら座りたくなくなりますよね。そこで以下要素が学習コスト削減に寄与するのではないかと考えてみました。
- テキストだけでなく図での解説も欲しい
- 質問を頑張らなくても適当に汲み取って回答してほしい
さっそく ChatGPT で試してみたいと思います。
検証
今回は無料版である GPT-3.5 と有料版で使える GPT-4 で比較検証してみます。
- PlantUML を使い図解してもらう
- ざっくりとしたプロンプトを提供し、言語モデルによる品質差を確認する
検証1
まずは図解しやすそうな質問を投げてみます。
OAuthの仕組みについてPlantUMLで適切なダイアグラムを使い図解してください
| GPT-3.5 | GPT-4 |
|---|---|
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GPT-4のがやや丁寧な印象ですが、GPT-3.5でも十分理解しやすい図を出してくれました！
推測しやすい質問なら言語モデルの差はそこまでないかもしれません。
検証2
次にやや表現しにくそうな質問を投げてみます。
Vuexの流れについてPlantUMLで適切なダイアグラムを使い図解してください
| GPT-3.5 | GPT-4 |
|---|---|
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GPT-3.5はギリギリになってきました。初見で理解するのは難しそうな図です。
一方GPT-4はアクティビティ図を書いてくれました！予想とは違いましたが学習という意味だとアリですね。
ただし、まったく同じ質問をしてもダイアグラムが変わったので、期待するイメージがあればそれもプロンプトに含める必要はありそうです。
ちなみに公式サイトにある図は以下になります。
検証3
次は図が複雑になるかも？という質問を投げてみます。
Webpackのtree shakingについてPlantUMLで適切なダイアグラムを使い図解してください
| GPT-3.5 | GPT-4 |
|---|---|
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GPT-3.5はもうさじを投げた感がありますね笑
GPT-4は上手いことまとめてくれました！
検証4
どうやって図解する？という質問を投げてみます。
es2016〜2020の機能についてPlantUMLで適切なダイアグラムを使い図解してください
| GPT-3.5 | GPT-4 |
|---|---|
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GPT-3.5は逆に見るのが大変になってしまいました...
GPT-4はなんとクラス図を使って表現してくれました！図解の意味があるかはさておき、俯瞰して見えるよう工夫してくれたのはすごいですね。
結果とまとめ
PlantUMLを使い図解してもらう
表現の限度はあるでしょうが問題なく図解してくれました。一瞬で書いてくれます。テキストが頭に入ってこない場合、とりあえず図解を試してもらうのも1つの手かもしれません。
ざっくりとしたプロンプトを提供し、言語モデルによる品質差を確認する
想像以上にGPT-3.5とGPT-4で結果が異なりました。推測が容易でプロンプトが適切であればアウトプットはそこまで変わらないかもしれませんが、前提の「質問を頑張らなくても」という文脈ではGPT-3.5だと少し厳しいかもしれません。
2023年6月現在GPT-4を使用できる ChatGPT PLUS は月額$20という価格設定になっています。金額だけ見たら安くはないと思います。しかし、この高精度な自然言語モデルのポテンシャルを目の当たりにした今はもっと使い倒したい気持ちが強くなっています。
（おまけ）ChatGPT PLUSでしかできないこと
ChatGPT PLUSにはプラグイン機能が提供されています。細かい説明や使い方は省略しますが、WebPilotというプラグインを使用するとこういったことができるようになります。
以下ページの要約をPlantUMLで適切なダイアグラムを使い図解してください
https://support.peraichi.com/hc/ja/articles/360039600113
ペライチの予約マイクロサービスについてのヘルプ記事を1つ図解してもらいました。図解というほどのものではないですが。ChatGPTの弱点である最新状態が古い問題も解消できるようになってきました。今後ますます期待ですね！
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