子育てと在宅ワークの仕事術
ご挨拶
こんにちは。株式会社ペライチ でサーバサイドエンジニアをしている永見です。
ペライチのプロダクトにジョインしたのは昨年始めからで、
最初はフリーランスとして業務委託の形で働いていて、今年4月から正社員として入社しました。
ペライチに入社を決めたのは、プロダクトに深く関わりたいと思ったのと、
もうひとつ、子育てしながら働きやすい環境があったからです。具体的にはこのような点です。
- 中抜け等自由で、時間にばらつきがあっても許容されている
- 子育て世代が多いこともあり、全体としてそういった働き方に寛容
- スクラム&自社サービスという特性上、顧客に約束したリリース日を死守するために徹夜する、というような場面が無い
今回はその中で自分が行っていることを書いてみました。
読まれた方に何かしらの参考になれば幸いです。
状況
さて私のところには、この前4歳になったばかりの男の子がいます。
午前中は幼稚園に通わせているので、仕事に集中できる時間があるのですが、
家内が仕事に行く午後からは、就寝するまでは家事をやりつつ子守りをしながら働いています。
ここで子守りしながら仕事するとはどういうことなのか、イメージと実際を簡単に書いてみましょう。
イメージ
自「仕事するからね。終わるまでは一人で遊んでてくれる?」
子「うん、わかった!」
自「さて、とりかかるか。」
実際
自「仕事するからね。終わるまでは一人で遊んでてくれる?」
子「ヤダ」
自「一緒に遊んであげられないんだよ。わかってくれる?」
子「ヤダ」
自「ほら、あっちに車のおもちゃがあるよ」
子「くるま?あそぶー!」
自「...ふぅ、やっと始められる...」
その後の子
※1分から10分おきに以下のひとつをランダムで実行する。
※無視された場合、音量をひとつあげて再実行する。
「ねー、一緒にあそぼー」
「おもちゃとれた」
「おやつたべたい」
「ぱそこん、さわりたいー」
「ほんよんで」
「ねー、さんぽいこーよ」
「のどかわいたー」
「♪〜♪〜♪〜(すぐ後ろで歌い始める)」
「おしっこー」
「てれびみたいー」
「これどうやるの?」
「えがかけた!みてー」
自「もう!仕事にならないよ!あっちいって!」
子「うわああああぁーん」(ギャン泣き)
こうなりがちではないでしょうか。
対策
もちろん、こんな状況は親子ともによくありません。
そもそも、仕事はシングルタスク・集中型の進め方に対して、子守りと家事はマルチタスク・分散注意型の進め方です。
そう、相反する進め方を同時にやることは無理なのです。
タスクを分類する
同時にできないなら、分離しましょう。
まずタスクを下記のように分類しておきます。
- 集中力が必要
- コーディング
- 資料作成
- 片手間でもできる
- メールの確認・整理
- チャットの確認・返信
- プルリクの確認
- 調べ物
- 道具を使わない
- 設計を考える
- アイデアを練る
次に、一日の中で集中可能な時間帯を把握しておきます。
- 朝
調整用。自分が基本夜型なので...タスクがたまっているときに使います。 - 通園中
時間は長め。ここをうまく使います。 - テレビ視聴中
一応、時間制限しています。 - 夜
子どもが寝てから 22 時まで。一番集中できる時間帯。
優先順位によって変わりますが、分類1のタスクを集中可能な時間帯にまわし、
分類2と3のタスクを、子どもの相手をしなければならないときにこなすようにコントロールします。
環境を整備する
あとは子守りしながら仕事をしていくわけですが、
目を離してもよい、手をかけなくてもよい場面を少しずつ増やしていきます。
具体的には下記を行いました。小さいことの積み重ねです。
- タンスや本棚の角にクッションを取り付ける。
跳ね回っても怪我の心配がないようにするため。 - 外につながるサッシ、ガラス窓に止め金をつける。
ある程度大きくなると自分で解錠してしまえるので、手が届かない場所に補助具をつけました。 - トイレを一人で、できるよう補助台や子ども用電気スイッチを設置する。
- ブロックやお絵描き帳など、子が夢中になるものをさりげなく置いておく。(これやってと言うと、逆にやらない...)
- 家事も時短できるものはどんどん活用する。
平日は、ご飯は中食する、お風呂はシャワーで済ますなど。
時間を計る
ところで子に中断されてイライラしてしまうのはなぜでしょう?
その背景に、時間に追われてしまう、終わりが見えなくなるといった理由があります。
その解決策として仕事にかけた時間を正確に計りましょう。
時間を計ることで、中断することへの不安や、働きすぎの疲労から抜け出せます。
どうやるかというと、Mac の場合「スクリーンタイム」を使います。
本来は、スクリーンの表示時間を計って使いすぎを防ぐためのものですが、逆に利用します。
「システム環境設定」>「スクリーンタイム」> 左メニューの「オプション」に「オンにする」ボタンがあるので有効化しましょう。
中断するときは MacBook を閉じる。再開するときは MacBook を開く。
あとは PC が作業時間を計測してくれます。人間の動作と機能が一致してよい感じです。
10 時すぎから始めて、
12 時台に社内ラジオを聞きつつ(なので PC を表示したままになってます)昼食、
15 時に子のお迎え、18 時前後に夕飯&お風呂、夜に再開したスケジュールでした。
22 時でちょうど約 8 時間たったので、この日は終了しました。
※ペライチではフルフレックスですが、22 時が終了時間となってます。
※Windows でも「ファミリー管理」を使って似たことはできますが、設定が結構面倒...
中断する
相手にできるとき
中断させられるのは困りますが、子が何かやりたいと言っているときは、やる気がある状態です。
相手にできるときは、一緒になってやってみます。
子どもの遊びの中にも学ぶことはたくさんあります。
ちょっとだけ難しいことをさせてみて、わかったときにハッとした表情してくれときはうれしいですね。
相手にできないとき
とはいえ、相手にできないときはあります。
一律にダメというのではなく、交渉・約束のトレーニングの場と考えましょう。
「君は遊びたいんだよね。でも父ちゃんは仕事がしたいんだよね。どうしようか?」
「仕事が終わったら一緒に遊ぶでよい?」
といった感じで根気よく続けています。
(今は成功率 1 割くらい...これでも少し上がったんですよ)
動画を見させる
相手にできないときの最終手段ですね。いや、常套手段です。
(動画なしでやっているご家庭はあるんだろうか...?)
子が静かになって仕事ができる反面、親としてはこれでよいのかと心配になったりします。
うちではこんなルールにしています。
- 1 日 1 時間まで。
見始め前に時計をさしていつまでねと伝えてます。
時計の読み方を覚えるトレーニングになってよいですよ。 - 年齢制限をかける。
自分は好きに見ればよいと考えていますが、念のため。
今は、善悪の区別や非現実と現実の区別がついているみたいですけど、
まだ小さい時に戦隊モノを見せてみたら怪獣に泣いてしまってました。
失敗事例集
試してみてうまくいかなかった事例も載せておきます。
-
保育園
幼稚園の後に保育園へ預ければ、もっとまとまった時間ができる!
...はずでした。
お迎えに時間とられるのと、その帰りも興味あるものに立ち止まったり、駄々をこねたられたりで想定以上に時間がかかる... -
タイムウォッチ
上記の「時間を計る」で試した方法です。
仕事を中断したら停止する、仕事を再開したら計測も再開する使い方だったのですが、押し忘れが頻発して正確性に欠けていました。
(最終的には子どものおもちゃになってしまいました。) -
部屋にこもる
部屋に鍵をかけたら、入ってこれないよね。
うわぉ。ドアを叩いてきた。やめてくれー!ここ賃貸なんだよー
お、戻っていった。諦めたのかな。
...(10 分後)...
ん、やけに静かだ...?様子を見にいくか...うわぁッ!ティッシュがーー!目を離すのはいろいろな意味で危険です。
-
お昼寝させる
お、ちょっと眠そう。お昼寝したら集中タイムができるぞ!
よし、添い寝してあげるから、一緒に寝ようかー
...(30 分後)...
こいつ全然、寝るつもり無ぇ!
最後に
ここまで読んでくれてありがとうございます。
子育てと仕事の両立の方法の記事を書いたつもりでしたが、完璧にできているとは言いがたい...
また参考になればとも書きましたが、仕事内容、親・子どもの性格や家族構成などで条件が変わるので、当てはまらない場合も多々あるでしょう。
開発と同じく子育ても絶対に解決できるような銀の弾丸はなく、
課題に対してひとつずつ取り組んでいくことが大事ではないでしょうか。
(ちょっとテックブログっぽくなりましたね!)
そのうえで、とれる手段は多いほどよいわけですが、
ペライチではリモートワーク可、フルフレックスタイムの制度を採用しており、
各ご家庭に合った働き方がしやすい環境です。
ママさん、パパさん、これからその予定の人も
もしペライチに興味を持たれましたら、ぜひ下記からご連絡してみてください!
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