インフラチームの課題を整理して、チーム内の個人目標を設定してみた
はじめまして!株式会社ペライチのインフラチームの関です。
入社からちょうど 1 年くらいが経ち、初心を振り返るということで入社直後に行った、チームの課題を「何から対応していくか?」を決めた時のことを思い出しながら、まとめてみましたので参考にして頂けたら嬉しいです。
ちなみに入社後、課題はたくさん出ているものの、詳細や対応スケジュールなどが整理されていない状態でした。特に変わったことはしていません。
1. 課題を洗い出してみた
既に存在していた課題や、似たような課題を 1 つにまとめたり自分が感じた課題を追加していって、課題を洗い出し一覧化しました。
例えば
課題を 1 つにまとめるには。
- 構成の理解度によるの属人化によって障害発生時のダウンタイムが長引く
- 構成管理が最新化されていない
これを
- インフラの構成管理の標準化されておらず運用方法も定まっていない
と 1 つにまとめた課題としました。
自分が感じた課題を追加は経験則もあると思うのですが、運用してみてとか、オンボーディングの時に違和感を感じたところ(構成を把握する資料がまとまってないなとか、見づらい等)はメモっておいて状況を確認し、課題化しました。
調べても状況がわからないものは0からやりなおすくらいの課題設定にしました。
※補足※
入社した当時インフラチームには 落ちないインフラを目指す! というミッションがあったのでそれに沿っているものとそうでないものは分類しました。
2. 優先順位をつけてみた
課題を一覧化した後、優先順位はスコア付けすることで視覚的にわかるようにしました。
会社やチームのミッションなどに合わせて、指標とする軸は変わる可能性がありますが、今回は「落ちないインフラ」というミッションを元に課題解消のための施策を以下の 4 つの判断軸で評価しました。
-
重要性:サービスへの影響度。
スコアが高いものほど対応する事により可用性やセキュリティが高くなる -
緊急性:着手までの期間。
スコアが高いものほど可用性やセキュリティが低く対応を先延ばしにできない。 -
完了期間:着手から対応完了までの期間。
スコアが高いものほどクローズまでが短くすぐに対応が完了する。 -
コスト:対応から完了までの費用
スコアが高いものほどクローズまで安価にでき、対応開始しやすい。
逆にスコアが低いと稟議や予算調整などが必要で対応開始が難儀になる場合がある。
上記を元に 1 ~ 4 の点数付けを設定しスコア表にしたものが下記です。
※補足※
- 期間やコストはわかりやすいように数字を変えてます。
- 今回は 4 つのスコア要素を使いましたが、緊急性だけでもいいし、緊急性とコストの 2 つでも良いと思います。
- スコアの幅も 1 ~ 10 に細かく分けるでも良いかもしれません。
- 重要度は高くてもその他が低くて優先のスコアが低くなり場合がありますが、スコアを関係なく着手しなければいけないものは必須課題であり、スコアリングして優先順位付けする必要はないものと思われますし、お金も時間もかかるから、重要性は低いけど先に解決してしまおうという判断にもなるかも知れません。
これを先ほどの「インフラの構成管理の標準化及び運用方法の策定」で考えると
結果この課題のスコアは「12」点です。
このようにスコア付けしていき先に行うべき課題を絞っていきました。
3. 課題解消の計画策定からチーム内共有とブラッシュアップしてみた
対応していく課題が見えたのでチームでどんな課題を行っていくかを整理できました。
これを元にリソースや工数などを考慮して、
- チームで誰がどの課題を解決していくか(リソースの割り当て)
- いつまでにどの課題を解消していくか(スケジュールの割り当て)
を当てはめてひとまず1年間のロードマップ(仮)に落とし込みます。これはあくまでも(仮)であり年間計画のイメージくらいに思って下さい。
これで決め打ちすると個人で行うにはまぁ良いのですが、チームとして動く場合はちゃんとチーム全員でブラッシュアップしていくことが必要だと思います。
なのであくまでも共通認識としてこんなことやっていくつもりだよっていう(仮)のロードマップです。
※補足※
誰にやってもらうかは現状のスキルや現在担当している等を考慮してあくまでも(仮)で割り当てます。
これをチーム内で共有し認識合わせをして、「この課題は先にやった方がいい」「スキルアップのためにこの課題は自分がやりたいから担当変更」など細かいを修正します。
ブラッシュアップが済んだらその課題に沿って目標設定をして完了です。
※目標設定の落とし込み時に気に注意したこと※
個人の目標に落とし込む際に個人的に注意している点があるので別枠で記載させて頂きました。
それは最後のブラッシュアップ時にメンバーへ、優先度と関係なくやりたい課題がないか?の確認です。
「優先度決めたのに…ロードマップ引いたのに…意味ないじゃん!!」となりますが、やっぱりやりたい事やった方が楽しいです。
やってと言われていることだけをやってるとモチベーションも下がると思います…なので、目標(恐らく 3 ~ 4 個くらい決めると思いますが)そのうちの 1 つに本人がやりたい事を 1 つ入れるようにしてます。
なので、チームとしてやる事(2. で優先順位決めた課題)以外に、本人がやりたい事(課題となっている中で本人がやりたい事、もしくは本人のキャリアに沿ったスキルアップにつながる課題)を設定しています。
まとめ
課題を一覧化、優先順位付け、ロードマップ化、共有をやっていったことで
- 個人の目標設定が0から考えてもらう時よりも負担が減る
- あるべきチームが想像しやすくなり、その認識をチーム内で合わせやすくなる
- どんなリソースがいつ頃必要か目処をつけやすくなる
など利点は大きいかなと思います。
ざっと簡単に説明しましたが目標設定や、どの課題から手を付けて行こうかを悩むときの参考にして頂ければ幸いです。
それではお読み下さいましてありがとうございました。
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