PHPerKaigi2022で登壇してきました(登壇内容の補足、QA回答)
こんにちは!ペライチ CTO の香月です。先日 PHPerKaigi2022 というカンファレンスに登壇してきました。
PHPerKaigiとは
PHPerKaigi(ペチパーカイギ)は、PHPer、つまり、現在PHPを使用している方、過去にPHPを使用していた方、これからPHPを使いたいと思っている方、そしてPHPが大好きな方たちが、技術的なノウハウとPHP愛を共有するためのイベントです。
※ 開催概要より引用
今回はコロナ禍ということもありプレゼンテーションを事前収録の上当日オンライン放映するという形式でした。
当日は登壇者と参加者用の Discord が用意されており、質疑応答などはリアルタイムで対応できるようになっていました。
カンファレンスの在り方も進化してますね。
何を話してきたか
創業期から積み上げてきたCakePHP2をCakePHP4にジャンプアップした話というテーマで20分ほど枠をいただきプレゼンテーションしてきました。
約1年に渡り取り組んできた CakePHP のマイグレーションプロジェクトの取り組みについて、工夫した点や難所をどう超えたかについてお話してきました。
当日discordで話題に上がった点
① 共存環境構築の方法
今回は PHP 5 系と 7 系を共存させる必要がありました。異なるバージョンの PHP および CakePHP の共存方法については、以下の記事で記載しています。
(今回のマイグレーションプロジェクトを PjM として牽引してくれた三井による記事です)
② 品質担保の方法で苦労した点
おっしゃるとおりで、今回のマイグレーションでは CakePHP 3〜4 系にて後方互換性のない機能にとても苦労させられました。
特に、一見動いているように見えても、限定された条件下でのみ発生する不具合などは事前に気付くことが困難なこともあり、リリース直後はとても神経を使いました。
そのため、プロジェクトが進むにつれて特に以下の2点に注力して品質担保に取り組んだのはスライドでも触れているとおりです。
- 不具合発生の早期検知
- 検知後のすばやい切り戻し判断
③ プロジェクトの経営判断の仰ぎ方
今回の大規模マイグレーションのようなプロジェクトは、(あえて嫌な言い方をすれば)顧客に直接的な付加価値を生むわけではない割に不具合発生のリスクが大きくコストが大きいものとなります。
そのため、経営チームには以下を理解してもらうことを心がけました。
- 当プロジェクトの重要性と必要性
- プロジェクトのリスクの大きさ
- 予算見積もりはブレる可能性があること
特に技術的な観点だけではなく、当プロジェクトにより解消される経営課題を丁寧に説明することが重要となります。
また、隔週で経営チームに対して進捗説明や発生可能性の高いリスクを報告し、細かくモニタリングしてもらうことを意識しました。
④ スーパープロジェクトマネージャー感
まさに!ここでは語りきれませんが、当プロジェクトの成功要因はパートナーであるオフショア会社さんとの密な協力体制や、品質担保のための日々の泥臭い運用、細かい技術的課題の解消の積み重ねにより成り立っています。
すべては今回のプロジェクトを PjM として牽引した三井の力量によるものです。
今回の登壇では持ち時間の制約上プロジェクトの全体像と特に工夫した点に触れる程度となりましたが、上記のような各論については PjM 三井が今後当ブログにて投稿してくれる予定です。
気になる方はぜひ当ブログのフォローをお願いします!
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