[Cursor] ペアプロが好みならPlanモードよりもAgentモードのほうがいいかも
こんにちは。PeopleX エンジニアの首無しキリンです。
10月は Cursor 縛りで機能実装をしていました。
なかなかコーディングエージェントに依頼しにくいタスクも多いので、肌感覚を養いながら無理矢理にでも使って、ダメなら自分で実装ということが多い最近ですが、先日でたPlanモードを少し触って得た知見を書いていこうと思います。
モチベーション
プロダクションレベルの実装を考えた時に、バイブコーディングだけに頼るのはなかなか厳しいものがあります。
おそらく自力で実装したり、小さな単位でコーディングエージェントに任せてレビューをしながら進めたいという人も多いのではないでしょうか。
最近 Cursor でも実装された Plan モードでは、あらかじめ対話を重ねた上で計画書を作成し、ブラッシュアップしてからBuildすることで実装を開始してくれます。
これは以前からエージェントに「計画書」を作成させてから別スレッドで実際にやらせる、といった手法をうまくコーディングエージェントの機能として落とし込んだものです。
ただし、使ってみてわかった点としては、このPlanモードはどうしても一気通貫で実装完了まで進めるため、ペアプロのように高い頻度でドライバーとナビゲーターが変わるスタイルとは合いません。
今回は Plan モードで試行錯誤した結果、Agentモードであれば上手くいった例を紹介します。
Plan モードでは作業の進め方に細かい指示ができない
何度か試してみたのですが、Planモードではプロンプトや計画書に「分解したタスク(ToDo)が完了する都度、確認を依頼する」といった作業の中断を用いる指示を記述しても、その通りに従ってくれないと感じます。
ある程度の規模になってくると、Planモードで実装方法に対する認識共有ができていたとしても1000行を超えてくるコードレビューが待っているので、なかなか辛いです。
コーディングエージェントのコードを読むにしても、一つの小さなまとまりで100〜200行を頻繁に読むのと、1000行越えの大作を時間取って読むのとでは、結果が同じでも疲労度は違いますよね。
Agent モードでは対話を重ねて仕上げていける
コードベースを調査し、実装計画を書かせてから作業させる手法はPlanモードが出る前からやっていたのですが、Planモードが出たあとも相変わらずAgentモードで効果的だなと感じます。
こちらでは、以下のような雑に書いた指示で大体 1 commit する粒度かなーぐらいの頻度で作業を止めて確認を仰いでくれるため、ペアプロがやりやすいです。
以下を復唱し、作業する際は、 なるべく機能の最小のまとまりで git commit できる単位で作業を行います。中断時には「完了しました」と私に報告し、作業を止めます。その都度、私がコードレビューします。楽しくペアプロしましょう。
復唱「はい、ペアプロでやりましょう!」  
  
例  
  
1. あなた:ToDo に着手  
2. あなた:ToDo が完了  
3. あなた:依頼者に作業完了報告  
4. 依頼者:作業レビュー  
5. 依頼者: Git commit  
6. 依頼者:次の作業を指示  
7. あなた:次の ToDo に着手
このような指示を与えると、以下のように止まってくれます。
(ガッツリ業務コードのキャプチャだったのでマスクが多くてすみません)

状況に応じて、私がドライバーになってコードを書いたりします。
Plan モードで上手く行く作業とは
じゃあPlanモードでできそうな作業ってなんなのか?と考えてみました。意外とローカルで発生するエラー原因の調査やバグの調査に有用なシーンがありました。
- 小〜中規模の機能実装、またはバグ修正
- 計画書の内容に信頼が置けて、コードの詳細まで必要としない場合
- エラー内容を読ませて修正させたり、バグの調査
- 今までは調査だけお願いする場合は「Ask」モードを使っていたのですが、テスト用のコマンド実行など、検索系以外のコマンドも実行してくれるため最近ではこちらを使っています
- 計画を読んで問題なければビルドして修正できるなと感じることが多いです
 
おわりに
今後Planモードそのものの改良によって状況が変わるかもしれませんが、引き続きAgentモードで計画書を作らせるムーブは効果的です。
自分好みの開発スタイルにAIを引っ張り、うまく実装をすすめていきましょう!
/以上

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