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ArcGIS Pro から Snowflake に接続する
どこにそんな需要があるかはわからないが、ODBC で ArcGIS Pro から Snowflake に接続できたので手順を紹介する。
ちなみに ESRI Japan が Snowflake をサポートしているかは不明 (多分してない)。なので自己責任で、といっても米国でサポートしてるんで問題ないと思いますけどね。
0. 環境
OS: Windows 11 64bit
ArcGIS Pro: 2.9.3
1. SnowFlake ODBC ドライバーのインストール
Snowflake と ArcGIS Pro は ODBC ドライバーを使用して接続するので、Snowflake の ODBC ドライバーをインストールする。
インストールに必要な OS は Windows 8 以上でアドミン権限が必要。
-
Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015 のインストール
ODBC ドライバーはVisual C++ Redistributable for Visual Studio 2015 に依存しているのでここからダウンロードしてインストールする。 -
ODBC ドライバーのインストール
ここから Windows 用のドライバー(Step 1)をダウンロードして、ダブルクリックでインストールする。
使用している ArcGIS が 64bit なら必ず 64 bit 版をインストールする (32 bit版なんてあるのか? ArcMap じゃあるまいし)。
2. ArcGIS Pro から接続する
流れは、接続ファイルを作成してクエリレイヤを追加する。
- 接続を作成する
- 接続の作成ウィンドウを開く
挿入
->接続
->データベース
->新しいデータベース コネクション
をクリック。
- 接続情報を入力する
- データベース プラットフォーム: Snowflake
- サーバー: 契約しているアカウントのURLを入力する
- 認証タイプ: ユーザー
-ユーザー名パスワードを入力する - ロール: クエリを発行するときのロールを入力する
- データベース: 接続する Snowflake 上のデータベース名を指定する
- ウェアハウス: 使用するウェアハウス名を入力する
-
OK
を押すとカタログにSnowflake.sde
という名前の接続ファイルが追加される
- 接続の作成ウィンドウを開く
- クエリレイヤーを作成する
-
マップ
->データの追加
->クエリレイヤー
をクリック。
- クエリレイヤーを定義する
- 接続: 作成した
Snowflake.sde
をプルダウンから指定 - 名前: レイヤー名を入力(任意の名前をつける)
- クエリー: ここにクエリを記入する
クエリーを書いたら整合チェック
ボタンをクリックしエラーがなければ次へ
をクリック
- 接続: 作成した
- 一意識別子フィールド(ユニークキー)を選択し、ジオメトリタイプを確認したら
完了
をクリックする
-
以上で、レイヤが追加できたはず。
基本的には表示されている範囲で絞るクエリが Snowflake に飛ぶが、スクロールするたびにクエリが発行されるので、使用料にはご注意を。
Discussion
ArcGIS Pro からの Snowflake への接続はバージョン 2.9 からの新機能です。
他に Amazon Redshift、BigQuery にも対応しているらしい。すごいな。