SCRUM BOOT CAMP THE BOOKまとめ
経緯
SCRUM BOOT CAMP THE BOOKは良い本ですが、これは相性の問題で、私は目がすべって本の内容を理解するのにすごく時間がかかってしまっています。
そのため、理解のため自分なりにまとめてみることにしました。
途中まで読んでいるので、scene No.6から。
scene No.6:計画の立て方
計画は、ベロシティを中心に考える。
ベロシティとは?
スプリントごとに終わらせられるポイントの数のこと。
このポイントはインセプションデッキを使って見積もったもの。
計算方法
いつ終わるのかを出したい場合
- 絶対に欲しい項目をピックアップする
- その項目の見積もりのポイントを合計する
- ベロシティで割る
実現できるポイントを知りたい場合
- 期限内に実施できるスプリント数を数える
- そのスプリント数とベロシティをかける
ベロシティの出し方
スクラムでは基本的に「実際に終わらせたものを確実なものとして信用する」としている。
そのため、ベロシティも実際に終わらせたものから出すようにする。
出し方1:過去のスプリントから出す
出し方2:短い期間のベロシティをもとに、スプリント内のベロシティを出す
例えば1週間スプリントなら、まず2日作業を行い、2日でこなしたポイント数から1週間のポイント数見込みを出す。
scene No.7:詳細な計画の立て方
詳細な計画はスプリントプランニングを行い立てる。
スプリントプランニングとは?
プロダクトオーナーと開発チームが、今回のスプリントでどのPBI(プロダクトバックログ)をどのように達成するかを決めること。
参加者:プロダクトオーナー、開発チーム
決めること1:今回のスプリントで実現したいこと(スプリントゴールと呼ばれる)
決めること2:「実現したいこと」を何を以て「実現した」とするか
決めること3:「実現したいこと」の具体的な達成方法(この分解したものの一つひとつは、1日で終わる範囲にとどめる)
例
決めること1:ユーザー情報未登録のユーザーが、それに気づけるようにする
決めること2:ログイン時にアラートが画面に表示されること
決めること3:
- アラートのワイヤーフレームを作成する
- ログイン時にユーザー情報を抜いてきて登録済みかどうかを判定するロジックを追加する
- アラートを画面に表示する
- メールを送る
スプリントプランニングの実施方法
- プロダクトオーナーが開発チームに、PBIの「実現したいこと」の詳細について話す
- プロダクトオーナーは開発チームに、何を以て「実現した」とみなすか話す
- 開発チームはそれぞれの「実現したいこと」を実現するための、タスクを細かく分解する
- 開発チームは細かく分解したタスクを見積もる
【疑問】
決めること3で分解された「実現したいこと」の具体的な達成方法、開発チームが分解したタスクについて、時間で見積もりせよと書いてあるが、なぜPBIは相対見積もりを行い、具体的な達成方法は時間による絶対見積もりなのか?
相対見積もりの良さを読んだ後だからこそ、ここで絶対見積もりを指示されることに疑問を感じてしまう。
scene No.8:デイリースクラム
デイリースクラムとは?
目標を達成するために、開発チームが毎日行うイベント。
「目標達成のための検査」が目的であり、進捗報告が本質ではない。
実施方法
頻度:毎日
時間:15分
場所:任意だが決まった場所
何をするか:
スプリントゴール達成のために…
- 昨日やったこと
- 今日やること
- 障害や問題点
問題がない場合
「あとどれくらいで終わるか?」と開発メンバーに投げかけてみて、何かありそうであれば掘り下げてみる。
scene No.9:透明性を保つ
状況の透明さが、問題の発見につながる。
透明性を作る方法はチームによって色々と考えられるが、「タスクボード」もその一つである。
タスクボードとは?
プロダクトバックログの中の小タスクを管理するボード。
未着手、着手中、完了等のステータスがわかるようにしておく。
スプリントバーンダウンチャートも有効。