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mailertableの設定ファイル解説:サーバ設定情報の確認方法

2024/10/31に公開

mailertableとは

mailertableは、Sendmailで使用される設定ファイルの一つで、特定のドメインやホスト宛のメールの配送方法を指定するために使用されます。この設定により、メールの転送先や配送方法をカスタマイズすることができます。

mailertableの設定ファイル

mailertableの設定は通常、以下のファイルで行われます:

/etc/mail/mailertable

mailertableファイルの構造

mailertableファイルは、左側にドメインまたはホスト名、右側に配送方法を指定する形式で記述します。基本的な構造は以下の通りです:

domain.com    mailer:[mailhost]

主な設定項目

  • ドメイン指定:特定のドメイン宛のメールの配送方法を指定します。
    例:example.com smtp:[192.168.1.10]
  • サブドメイン指定:サブドメイン宛のメールの配送方法を指定します。
    例:.example.com smtp:[mail.example.com]
  • ホスト指定:特定のホスト宛のメールの配送方法を指定します。
    例:host.example.com esmtp:[192.168.1.20]
  • デフォルトルート:指定されていないドメインのデフォルトの配送方法を指定します。
    例:. smtp:[default.mail.server]

配送方法の指定

右側の配送方法には、以下のようなオプションがあります:

  • smtp:標準的なSMTPプロトコルを使用
  • esmtp:拡張SMTPプロトコルを使用
  • procmail:procmailを使用してローカル配送
  • local:ローカルメールボックスに直接配送

設定例

# 特定のドメイン宛のメールを指定のSMTPサーバーに転送
example.com    smtp:[192.168.1.10]

# サブドメイン宛のメールを別のサーバーに転送
.subdomain.example.com    esmtp:[mail.subdomain.example.com]

# 特定のホスト宛のメールをprocmailで処理
host.example.com    procmail:/etc/procmailrc

# その他のドメイン宛のメールをデフォルトサーバーに転送
.    smtp:[default.mail.server]

設定の反映方法

mailertableファイルを編集した後、以下の手順で設定を反映させます:

  1. mailertableファイルをデータベース形式に変換:

    makemap hash /etc/mail/mailertable < /etc/mail/mailertable
    
  2. Sendmailサービスを再起動:

    sudo systemctl restart sendmail
    

設定の確認方法

mailertableの設定を確認するには、以下の方法があります:

  1. ファイルの直接確認:

    cat /etc/mail/mailertable
    
  2. 変換後のデータベースファイルの確認:

    makemap -u hash /etc/mail/mailertable
    

まとめ

mailertableは、Sendmailでのメール配送をカスタマイズするための重要な設定ファイルです。適切に設定することで、特定のドメインやホスト宛のメールの配送方法を細かく制御できます。設定後は必ずデータベースの更新とSendmailの再起動を行い、変更を反映させることが重要です。

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