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mailertableの設定ファイル解説:サーバ設定情報の確認方法
mailertableとは
mailertableは、Sendmailで使用される設定ファイルの一つで、特定のドメインやホスト宛のメールの配送方法を指定するために使用されます。この設定により、メールの転送先や配送方法をカスタマイズすることができます。
mailertableの設定ファイル
mailertableの設定は通常、以下のファイルで行われます:
/etc/mail/mailertable
mailertableファイルの構造
mailertableファイルは、左側にドメインまたはホスト名、右側に配送方法を指定する形式で記述します。基本的な構造は以下の通りです:
domain.com mailer:[mailhost]
主な設定項目
- ドメイン指定:特定のドメイン宛のメールの配送方法を指定します。
例:example.com smtp:[192.168.1.10] - サブドメイン指定:サブドメイン宛のメールの配送方法を指定します。
例:.example.com smtp:[mail.example.com] - ホスト指定:特定のホスト宛のメールの配送方法を指定します。
例:host.example.com esmtp:[192.168.1.20] - デフォルトルート:指定されていないドメインのデフォルトの配送方法を指定します。
例:. smtp:[default.mail.server]
配送方法の指定
右側の配送方法には、以下のようなオプションがあります:
- smtp:標準的なSMTPプロトコルを使用
- esmtp:拡張SMTPプロトコルを使用
- procmail:procmailを使用してローカル配送
- local:ローカルメールボックスに直接配送
設定例
# 特定のドメイン宛のメールを指定のSMTPサーバーに転送
example.com smtp:[192.168.1.10]
# サブドメイン宛のメールを別のサーバーに転送
.subdomain.example.com esmtp:[mail.subdomain.example.com]
# 特定のホスト宛のメールをprocmailで処理
host.example.com procmail:/etc/procmailrc
# その他のドメイン宛のメールをデフォルトサーバーに転送
. smtp:[default.mail.server]
設定の反映方法
mailertableファイルを編集した後、以下の手順で設定を反映させます:
-
mailertableファイルをデータベース形式に変換:
makemap hash /etc/mail/mailertable < /etc/mail/mailertable
-
Sendmailサービスを再起動:
sudo systemctl restart sendmail
設定の確認方法
mailertableの設定を確認するには、以下の方法があります:
-
ファイルの直接確認:
cat /etc/mail/mailertable
-
変換後のデータベースファイルの確認:
makemap -u hash /etc/mail/mailertable
まとめ
mailertableは、Sendmailでのメール配送をカスタマイズするための重要な設定ファイルです。適切に設定することで、特定のドメインやホスト宛のメールの配送方法を細かく制御できます。設定後は必ずデータベースの更新とSendmailの再起動を行い、変更を反映させることが重要です。
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