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基本情報技術者試験に合格したので、その体験をまとめた

2023/12/15に公開

受験の経緯

2022年4月に未経験でIT業界に入り、2023年12月現在2年目となった。業務ではWebエンジニアとして画面の改修などを行っている。

2年目も終わりが近づき、コードを書くといった業務には慣れてきた。一方、業務で扱わない分野では未だ素人だと感じる場面が多々ある。エンジニアとしてより一層レベルアップするため、基本情報技術者試験を受けることにした。

結果

2023年11月中旬に受験。
科目A 695点(満点1000点、合格ライン600点)
科目B 695点(満点1000点、合格ライン600点)

ギリギリというほどではないが、高いとも言えない。まあ、あまり勉強しなかった割には…

教材

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

試験範囲全体を網羅しつつ、イラストと文章で分かりやすく説明している。合格できた半分はこれのおかげだ。

パーフェクトラーニング過去問題集

過去問3年分と予想問題1年分が収録されている。令和4(2022)年までの問題は全てIPAホームページで公開されているが、紙の問題を持っておきたいと思ったので買った。紙の方が見当がつくというか…データだけで実体がないと頭に入らないんだよなあ…

なお、試験対策でよく用いられる「過去問道場」はほとんど使わなかった。私は重度のYouTube依存症なので、パソコンをつけたらほぼ間違いなくYouTubeを開いてしまう。本心では見たい訳ではないのに見てしまう。過去問道場は便利なサイトだが、動画で1日が終わりかねないので使わなかった。最近は馬の蹄を削る動画をよく見ています。

IPAで公開されている新形式問題の過去問 & サンプル問題

令和5(2023)年の試験形式変更のせいか、新形式の過去問がほぼ非公開になった。しかしサンプル問題1回分と、令和5(2023)年の過去問の一部がIPAホームページで公開されているので利用した。もちろん印刷した。

勉強方法

私の住んでいる地域には「生涯学習センター」というスーパー公民館のような施設がある。中に自習スペースがあり、誰でも無料で勉強することができる。勉強場所としては喫茶店がよく挙がるが、店員に怒られそうで居づらいというか…。その点生涯学習センターは公共の自習スペースだけあって勉強に集中できる。利用者の大半は高校生で、かくいう私も学生時代によく利用した。

平日は30分~1時間ほど家でキタミ式イラストIT塾を読み、週末は生涯学習センターで過去問を解くというセットを試験前3か月間繰り返した(本当のことを言うと、勉強開始は試験の1年ほど前なのだが、すぐに飽きて半年放置していた。さらに言うと、勉強が間に合わず試験を2回先延ばしした…)

出題形式変更

令和5(2023)年から出題形式が大きく変わった。

科目A

名称 午前試験 科目A
試験時間 150分 90分
問題数 80問 60問

知識を問うたり、簡単な計算をさせるという形式は変わっていない。一方で問題数が減り時間も短くなって取り組みやすくなったという印象。1問にかけられる時間は約1.7分→1.5分と若干減るが、もともと試験時間は余ってたし…。旧形式だと2時間半もあって集中力が持たない。

科目B

名称 午後試験 科目B
試験時間 150分 100分
問題数 大問5問 小問のみ20問

時間が短くなったが、それ以上に問題が易しくなったという印象。旧形式では、大問ごとに長くて複雑な問題文を読んで小問に5つほど答える。私は問題文の意味が分からず、小問すべて不正解のときもあった。新形式では大問がなくなり、短めでシンプルな問題文の小問だけになった。また出題範囲がほぼ擬似言語だけになり、対策しやすくなった。私は旧形式ではずっと合格ライン前後だったが、新形式では常に合格ラインを超えるようになった。

試験を終えての感想

合格はしたが、今の私のレベルで何かに役立つとは思っていない。現状では、「何も知らない」が「聞いたことはある」になった程度である。そのレベルでも選択問題に正解することはできるが、業務で使ったり他人に説明したりするのは難しいだろう。

とはいえエンジニアに求められる知識の全体像が見えたのは収穫だと思う。1年目のときは「何が分からないのか分からない」状態だったが、今は「最低限これだけ分かっていれば初心者脱出かな」という見通しが立ってきた。IT世界へのパスポートを取得したような気分である。

今後は勉強したそれぞれの分野について、手を動かすなどしてさらなる定着を目指す。

おまけ

関係者の話では合格すると「組織」から手当が支給されるとのことで、男は「遊ぶ金が欲しかった」などと供述している。

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