RHCSAを受験した話
仕事の関係でRHCSAをリモート受験しました。書けないことも多いですが、これから受験する方の参考になればと思います。
RHCSA とは
検索で見に来る方が大半で説明不要な気もしますが一応。
RHCSAとは、Red Hat Certified System Administrator の略で、一言でいうとRed Hat OSに関する認定資格になります。
内容としては、Red Hatに限らず、Linuxでごくごく一般的な話からRed Hat 8で実装された機能まで、多岐に渡ります。
試験の内容は、実機試験です。操作対象として用意されているRed Hatサーバーを実際に操作して、問題通りに操作していきます。
採点は、おそらくですが操作方法は見られておらず、最終的な状態によって判断されていると思われます。
受験方法
事前に試験予約をして、試験を受けます。2021年4月現在はオンサイト受験に加えてリモート受験も可能です。
リモート受験の場合、試験会場などの営業時間の影響を受けないため、遅い時間帯での受験が可能です。(私も23:15-26:15で受験しました)
リモート試験について
- インターネット上で配布されているbootableイメージをUSBメモリ等に書いて、そのイメージからPCを起動させます。
- 受験には外部カメラ・マイクが必要で、試験前に周囲の環境確認が行われ、試験の間中も常に監視されます。
- キーボードと顔を一緒に映るようにカメラを配置しろと言われるため、PCのインカメのみは不可と思われます。外部カメラも有線接続の長さがある程度必要で、かつプチ三脚のようなものも必要になるかもしれません。
- 試験はブラウザベースのソフトによって、外部環境と接続され、操作することになります。ダウンロードしたイメージの中には試験に関する問題は一切含まれていないと思われます。
- 試験の2,3日前になるとリモート受験の案内メールが来て、bootableイメージ上に含まれる、 compatibility testが実行可能になり、カメラ・マイク・スピーカのテストが可能になります。
- 当日の案内で、トイレ休憩を取れると言われたが、トイレ時間と帰ってきた時の(カメラでの)環境確認等の時間はタイマーが止まることはなく、時間のロスになってしまうとのことでした。
- 試験予約時に登録した身分証の提示が必要になるため、事前に用意を忘れずに。
- Red HatのIDでのログインが必要になるため、事前にIDとパスワードの確認を忘れずに。
個人的には、以下事前に確認しておくことを強くお勧めします。
- BIOSのSecurity設定が邪魔をして起動ができなかったので、使用するPCが決まっていたら早めに起動テストを行なっておくこと
- PCと外部カメラの接続の問題もあるため、compatibility testが行えるようになったら、すぐに行う・何度か試すこと
※私の場合、初期セットアップのタイミングでスピーカーのテストを行わないまま、カメラを接続するとスピーカーから音がならなくなったとか、Wifiのアダプタが表示されなかったなどちょいちょい不具合があり、全てうまく行くような接続順序を理解した上で試験に望みました。 - 試験開始時に一度、ザーッと全ての問題を流して見ることをお勧めします。詳しくは言えませんが、細かい指定がなかったため、なんとなく設定を進めていると、次の問題に使うリソースをすでに使っていて、手戻りしないと行けなくなりました...(時間の問題もあって私は諦めました)
合否結果
試験は300点満点中210点以上で合格です。
試験終了から30分以内くらいで、メールによる合否の通知がありました。
payaoの場合
ここからは私のバックグラウンドだったり、勉強方法、期間などざっくり書いていきます。
バックグラウンド
Red hat 6の頃からのユーザーで、ざっくり5,6年は触っていたので、Red HatのトレーニングコースであるRH124の内容はほぼほぼ理解していて、必要なオプションをときどき調べる程度
Red hat 8で追加された機能は、今回の機会で初めて学習しました。弱点はSELinux。(基本無効で使用しているため)
学習期間と方法
試験対策として学習した期間は 3/4 - 4/16 の1ヶ月半程度になります。が...
3月中旬から仕事の方で大きくトラブルが発生し、朝方まで毎日仕事をするような状況に陥り、週末含め3週間は学習に一切時間を割くことができなかったため、本当の準備期間はおおよそ3週間程度でした。
※もう少し万全な状態で受験したかったのですが、試験予約が1ヶ月先とかになってしまうため、ドラブル発生後もとりあえず試験日は変更せず受験しました。
全体的な学習としては、RH124とRH134をザーッと目を通して、自分なりにまとめる。演習を進める。試験前1週間で再度全範囲のおさらいとまとめの演習。というようなやり方でやっていました。
試験を終えてみれば、やはり苦手かもと思っていたところや、こんな細かいとこまでは出ないよね、と思っていたようなところが解けなかったので、弱点を意識した学習をもう少しできればよかったのかなと思いました。
試験結果
210/300 で合格基準ギリギリでの合格となりました。
解けなかった問題も多く、解いた問題が全問正解していないと合格しない勢いだったので、完全に落ちたと思っていました。ラスト10分でなんとか解いた問題もあったので本当にギリギリでした。あぶないあぶない...
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