My GPTsを簡単につくってみる
目的
こちらのnote記事でも触れていますが、OpneAI社のDevDayで、様々な新しい機能の発表がありました。
APIで画像・音声が使える、長い文字データを扱えるといった、よりよいサービス開発につなげられる機能が主ですが、「GPTストアを開始し、独自のAIを公開することが可能になる」といった発表がありました。
上記のnote記事でも、「ある意味、これが一番の目玉かもしれません。」と書きましたが、ChatGPTでつくった独自のアプリをMy GPTsとして作成して公開できるようになっています。
これまで、ChatGPTを様々な目的で使うユーザーが、SNSを通じて色々と発信してきました。それを、公式が「この機能つかって、ジャンジャン公開して。フィーも払うよ」といった感じでしょうか。
せっかくなら、そういう波にものってみようかと、今日はMy GPTsを実際に作成してみたいと思います。
My GPTsって何?
上記でも書いた通りですが、ChatGPTと対話しながら、自分なりのAIを作成して、利用・公開することを目的としたサービスです。
裏で、GPT-4はもちろん、Data AnalysisやBrowsing, DALL・Eも動いているので、データをインプットにつかったり、画像のアウトプットをしたりと、ChatGPTのGPT-4モードでできることは、大概使えそうな感じです。
実際に作ってみた感覚としては、
・ChatGPTとの対話で、そのAIがもつ機能などをプロンプトとして定義する
・そのプロンプトが動くUIを、ChatGPTベースの画面で提供する
・それらの機能をMyGPTsとして保存し、継続利用・公開する
といった感じでしょうか。
My GPTsのつくりかた
ChatGPの有償ユーザーの場合、左下のアカウントから、MyGPTsを選んでいただくと次のような画面が表示されます。(ここでは、「本探し屋さん」というアプリをつくっているので表示されていますが、初期時は何も表示されません)
そこで、Create a GPTをクリックしていただくと、GPT Builderと対話する画面になります。
「What would you like to make?」と何を作りたいのか聞いてきますので、やりたいことを回答しましょう。
回答は、もちろん日本語でもOKです(英語の方が精度がいいかもしれませんが)
今回は、「1枚の写真をアップロードしたら、その写真に猫のイメージを追加して出力してほしい」として、画像加工アプリをつくってみましょう。
その後、
・名前をどうする(候補の案を出してくれますが、自分で決めることもできます)
-> 「CatGPT Plus」という天才的な名前を思いついたので、そちらにしました。
・アイコンをどうする
・アプリの詳細な動き
-> 以下、「聞かれた質問 : こちらの回答」という感じで、複数回のやり取りを行います
・追加する猫について具体的に尋ねるか : 尋ねずに自然な感じで追加
・想定する写真 : 景色や人物
・写真の画質が悪い場合 : 別の写真を要求する
・どういうコミュニケーションをとるか : 日本語で、語尾に「にゃ」をつけてユーモラスに
そうすると、右側画面で、Previewとして動かせるようになります。
早速やってみましょう。元にする写真も、ChatGPTにつくってもらって、猫が入り易そうな野原の写真を用意してみました。
さて、Previewに画像をアップロードして、「猫ちゃんを追加して」と頼んでみました。
どうなるでしょう。
おお。猫が入っている!
ちょっと、背景が変わっていますが、まあ、野原にいる猫って感じが出ていますね。
CatGPTプラスの会話も「にゃんとも素敵な風景に猫ちゃんを追加しましたにゃ。満足そうにこちらを見つめるこのふわふわのジンジャータビー猫、まさにピースフルな一日を楽しんでいるようですね。にゃんて癒される光景でしょう!」と、いたるところに「にゃ」が出てきています。
他にもいくつか試したのが、次の通りです。
鉛筆の写真
ほらにゃ、ペンシルと遊んでいる黒猫ちゃんが追加されましたにゃ。楽しそうに遊ぶ様子がとてもチャーミングですねにゃ!
ソファの写真
このソファにぴったりな白猫ちゃんを配置しましたにゃ。リビングルームがもっと明るく、おしゃれになりましたねにゃ。
と、こんな感じで、自然な感じ?で猫ちゃんを追加した画像を出力してくれます。
ただ、人物の写真にやろうとすると「I'm sorry, but I can't fulfill this request.」と出てくるので、そこはレギュレーションがあるのかもしれないですね。
最後に右上のメニューから、保存をすると、アプリの公開範囲を自分だけか、リンクを知っている人か、全体かで選んで保存することができます。
全体にするには、名前をOnにしないといけないようなので、今回は「リンクを知っている人」だけにして保存しました。
それが、こちらです。
ChatGPT Plusのアカウントがある人だけしか使えませんが、ユーザー同士であれば気軽に作ったアプリを公開できますね。
まとめ
総作成時間15分(画像で遊んでいた時間含む)で、超簡単にアプリを作成することができました。
簡単に作れて、普通にアプリっぽくなっているのがまず凄いです。
しかも、画像インプット->画像アウトプットという、普通に自分ができないようなレベルのものです。
これを使うと、繰り返し行う作業を完全にGPT任せにして、必要なタイミングで聞くということが可能になりそうです。
私のnoteでは、毎回文章を考えて、タイトルとそれに合った画像をChat-GPTにつくってもらっていたのですが、そういう定型作業も、MyGPTにしておくと任せられますね。
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