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組み込み開発入門におすすめの書籍

2021/09/21に公開

組み込み開発入門におすすめの書籍

学生時代 Visual C++ で Windows アプリを作ったり Python でデータ解析をしていた私が、社会人になって最初に配属された部署はゴリゴリのマイコンで面食らいました。

そんな私が知識をキャッチアップする上で役立った本やサイトをピックアップして紹介します。

組み込み開発は、論理のみで構成されるプログラムが、電子回路という物理現象に対して、どのように相互作用するのか、を理解するのが最大のポイントだと考えます。

そのため紹介する書籍は、やや理屈や仕組みの解説に寄っており、即効性はないかもしれません。しかし、この先技術が進歩しても古びることのない内容ですので、学んで損はないと思います。

なお 10 年以上前の昔話なので少し古いかもしれません。リストには入っていませんが今から学ぶなら、実践的な内容に関しては Arduino 関係から入るのが王道 と思います。

CPUの作り方

単純な論理回路から、どのようにレジスタや命令デコーダといったCPU構造が構成されるのか、萌えな表紙と軽妙な語り口でとても気軽に理解することができます。

本書で電子回路とマイコンの境界線を自分の中に構築することができました。

漫画でも読むような気軽なノリで読めるのに、覚えた知識はずっと役立つという名作。組み込み関係なくても、教養本としてプログラマーなら読んで損はないです。

プログラムはなぜ動くのか

「CPUの作り方」がくだけすぎて人に勧めるのがためらわれるような場面で、こちらを紹介しています。CPUがどのようにプログラムを実行するのかを理解することができます。

OS開発入門

C言語はわかるけれど、割り込みやブートローダは勉強したが実感がない、という私のような者が、組み込みに近づく上で役立った1冊です。

OSを開発するわけじゃなくても、入門書としておすすめしたい。

後継本を目指して書かれた ゼロからのOS自作入門 も存在するそうですが、こちらは未読です。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

ある分野の知識を広く浅く詰め込む上で、資格試験の教材はとても有用です。

自分は資格手当が出るという不純な?動機で受験したのですが、経験年数が浅いうちに本試験の内容を頭に入れておいたことで、実務のなかで「あのとき勉強したやつだ」と思いかえす場面が多々出てきました。

IT系試験はすぐに古くなって実務に役立たない、みたいな意見も聞きますが、組み込み系に限っては基礎知識が基本的に古びないので、さほど心配ないと思います。

コンピュータの構造と設計

いわゆるパタヘネ。定番の大学教科書ですが読みやすいです。

東芝デバイス&ストレージ e-ラーニング

東芝製品に偏っている訳ではなく、基礎的な解説が公開されています。

ライフハックとして、この手の技術解説記事は「組み込み」よりも「マイコン」で検索したほうが、打率が高いです。

TOPPERSプロジェクト教育コンテンツ

スライドだけですが、大学の学部生レベルの資料が配布されています。同僚などに概念を説明する際に役立ちそうです。

関連プロジェクトとして、実装だけでなく開発工程全体を解説した Open SESSAME 初級組込みソフトウェア管理者・技術者向けテキスト も存在します。(少し古風な感じがしますが。)

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